業務委託の面接での3つのポイントを解説!正社員採用面接との違いとは?
正社員と業務委託の面接に違いはあるのでしょうか?
両者は求められるものが異なるため、面接時の質問内容は大きく変わります。この違いを把握していないと、面接で的外れな回答をしてしまう恐れがありますので、間違った対策をしないように気をつけたいですね。また、業務委託で採用されやすい人には特徴があります。こちらもあわせて知っておくことでクライアントに与える印象が変わるでしょう。
そこで本記事では、キャリーミーの布井が、業務委託面接の流れ、正社員と業務委託の面接の違いと、業務委託で採用されやすいプロ人材の特徴について解説していきます!
目次
業務委託の面接の流れをチェック!ーキャリーミーの場合ー
- 布井あやみ
キャリーミーの元キャリアアドバイザーチームマネージャー、現アンバサダー。 上智大学外国語学部卒。 キャリアコンサルタント、採用コンサルタント、タヒチアンダンサー&講師という複数の仕事を持つパラレルキャリア。
株式会社パソナキャリア、株式会社リクルートエージェント(現株式会社リクルートキャリア)等大手人材紹介会社での法人営業経験を通じて培ったビジネススキルと、全日本ジュニア新体操選手権大会団体入賞経験をはじめとする舞踊歴18年のキャリアを活かした独特の表現力を併せ持つ貴重な存在として各方面から注目を集めている。
最近ではパラレルキャリアコンサルタントとして、同じくパラレルキャリアを目指す方々へ向けたキャリアコンサルティングなどにも力を注ぐ一方、採用顧問として採用責任者の育成支援や、人材業界における法人営業やキャリアアドバイザーの後進育成等も手掛けている。
業務委託の面接の流れをご存じない方もいらっしゃるでしょう。
キャリーミーを例にとり、ご紹介していきます。
業務委託面接の流れ
1:キャリーミー担当営業よりアイスブレイク
↓
2:企業より事業内容や現状の課題、プロに依頼したい業務内容を説明
↓
3:プロ人材より自身の強みや経歴、企業の課題に関する提案をプレゼン
↓
4:お互いに質疑応答
面接の所要時間は30~60分です。
正社員の面接では、応募者の自己PRを一番最初に行うことが多いですよね。
業務委託は、企業課題を解決するプロジェクト型の参画が多くなるため、お任せしたい業務内容を先にお話する流れになっています。
また、よく聞かれることとしては、服装。業務委託の面接の場合、スーツよりもビジネスカジュアルで臨まれることが多いです。
キャリーミーのクライアント様に伺うと「業務委託なのにスーツで面接に来られると逆に身構えてしまう」という声もあります。不安な場合は面談前にキャリーミー担当者に確認するといいでしょう。
参考記事:web面接での服装マナーとは?リモート面接でスーツを着る際の注意点について解説
業務委託の面接ポイント1:正社員と業務委託の面接では質問内容が異なる
正社員と業務委託では求められるものが違います。違いがあるからこそ、面接で聞かれる内容も異なります。
まずは両者の面接で、質問内容はどう違うのかを解説します。
業務委託の面接では聞かれず、正社員面接でよく聞かれる質問内容とは?
業務委託面接ではあまり聞かれず、正社員の面接で聞かれることは大きく3つあります。
・志望動機
・社風との相性
・将来のビジョン
正社員は無期雇用が前提となるので、長期間、自社にメリットをもたらす人材なのか判断されます。
自社に適切な人材でなければ早期に退職されてしまう恐れがあるため、会社への志望動機、社風との相性、将来のビジョンなどが重要視されるということですね。
業務委託の面接で求められることと質問内容とは?
業務委託の面接での質問内容(=求められるもの)は以下の3つです。
・専門性
・実績
・提案力
業務委託はプロジェクト型の参画が多くなります。また、キャリーミーの案件は「プロ人材」の名前通りプロとして案件にアサインするので、特定分野の専門性や実績などが重視されます。クライアントがどのような悩みを抱えていて、どのように解決していくかの道筋を提案する力も見られやすいポイントです。
面接の内容としては、実務についての話し合いがメインになります。正社員のように志望動機や将来のビジョンが重要になることは少ないですね。
参考記事:企業が業務委託を活用するメリット・デメリットを会社経営者が解説
業務委託の面接ポイント2:業務委託の面談で採用されやすいプロ人材の特徴とは
業務委託で採用されやすい人は、3つの特徴があります。
・提案力がある
・引き出しが多い
・クライアントワークの経験がある
それぞれ解説していきます。
業務委託の面接で採用されやすい人の特徴1:提案力がある
まず、提案力があることです。
クライアントの多くは「困っていることがあるけど具体的にどうしたらいいかわからない。社内に知見を持っている人がいないからプロにお願いしたい」という悩みを持っています。
たとえば医療分野で新規事業をやりたいが、社内に知見を持っている人がいないケース。この場合は、医療分野で新規事業開発の経験がある人をアサインしたいと考えるでしょう。
課題を解決する方法について、面接の時点で具体的かつ的確な提案ができるとそのまま仕事につながる可能性は上がります。面接時に仕事の話をするときは、こちらから提案できるようにするといいでしょう。
業務委託の面接で採用されやすい人の特徴2:引き出しが多い
引き出しが多いとは、解決策を多く持っていることを意味します。
引き出しの多さを測る方法はいくつかありますが、その中でも『経歴』はよく見られるポイントです。一社だけを経験してきた場合、その会社でしか通用しないスキルではないかと判断される恐れがある一方、複数の会社(案件)での経験があって、かつ成果を出している人はクライアントからの期待値が上がり、仕事を任せたくなるでしょう。
業務委託の面接で採用されやすい人の特徴3:クライアントワークの経験がある
クライアントワークで複数の案件を並行しながら実績を出せていれば、マルチタスクに慣れていることと引き出しの多さをアピールしやすくなります。
このような経験をクライアントにしっかり伝えることができれば、経験豊富な人だと思っていただける確率は上がるので採用に近づくことが期待できます。
業務委託の面接ポイント3:転職回数の多さをどう伝えるかがポイント。正社員と業務委託では印象が異なる
正社員は転職回数が多いとネガティブな印象を与えやすいですが、業務委託ではマイナスにならない場合もあります。
正社員でも一社に2年以上在籍していれば問題視されにくいですが、1年未満で複数社を転々としていたら長続きしない人ではないかと思われても仕方ありません。
一方、クライアントが業務委託の経験社数の多さを意識することはそれほど多くありません。むしろ適切な理由や意図のある転職であれば、経験を積んできた人というポジティブな評価になります。
ただし、短期離職していたら必ず理由を聞かれると思っていいでしょう。その理由によってはネガティブな評価を与えることになるので注意しましょう。
面接を無事に通過して、晴れて契約が決まったら、以下も気を付けたいポイントです。企業側の視点でまとめているので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:業務委託の避けるべきトラブル事例5選!契約上の注意点を徹底解説
参考記事:【無料テンプレあり】業務委託個別契約書とは?基本契約書との違いや作成時の注意点を徹底解説
業務委託の面接ポイントまとめ
正社員と業務委託の面接の違いと、業務委託で採用されやすい人の特徴について解説しました。
最後に、本記事で紹介したことをまとめます。
業務委託での面接の流れ
1:キャリーミー担当営業よりアイスブレイク
2:企業から業務内容説明
3:業務委託プロ人材からのプレゼン
4:質疑応答
正社員の面接での質問内容
・志望動機
・社風との相性
・将来のビジョン
業務委託の面接での質問内容
・専門性
・実績
・提案力
業務委託で採用されやすい人の特徴
・提案力がある
・引き出しが多い
・クライアントワークの経験がある
転職回数の多さは正社員と業務委託で印象が異なる
・正社員はネガティブな評価になりやすい
・業務委託はポジティブな印象を与えることもある
正社員と業務委託では求められるものが違うため、面接で質問されることも異なります。
まずは両者の特徴を把握した上で面接対策することが大切です。プロ人材の面接で社風の魅力について話してもミスマッチが生じてしまいますからね。
また、業務委託の面接はコンサルティングを行うイメージで取り組むといいでしょう。職種にもよりますが、面接の段階でクライアントの悩みを把握し、改善策を提案できればクライアントの期待値が上がり、採用につながる可能性も上がります。
キャリーミーでは、キャリアアドバイザーの面談や営業担当との事前すり合わせなどを経て、面接に臨んで頂いています。書類が通過された案件があってご不安な方も、サポート致しますのでご安心ください。
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この記事を書いた人
- まさき
音楽専門学校を卒業後、アミューズメント施設でフリーターとして勤務。その後契約社員を経て正社員に登用。施設運営責任者としてマネジメント、接客事務、在庫管理などを担当。退職後、個人事業主(フリーランス)としてWebメディア運営責任者、Webライター、Webエンジニア開発などを経験。ミニマリストまさきのブログ(https://sawa-masaki.com)、Web業界の転職と副業(https://it-workstyle.com)、映画予報(https://kenken-movie.com)など複数メディアの運用・運営に携わる。