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プロとして働く「業務委託」とは?転職以外の新しい選択肢

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働き方を考えたことありますか?

転職を意識されている方にとって、どんな会社に転職しようか?ということは考えると思います。しかし、どんな働き方をしようか?と考える方は日本では少ないのではないでしょうか。
最近、新しい働き方の一つとして、週1〜4回で働く「業務委託」という仕事のスタイルが注目され始めています。今回は「業務委託」としての働き方についてフォーカスを当てながら、これからの時代に求められるスキルや今の会社から転職するべきかのポイントもあわせて紹介していきます!

成長中の企業のトップも注目の働き方、「業務委託」

先日、大澤は、東証JASDAQに上場している、不動産×ITで成長中の会社の社長さんと面談してきました。

面談開始後、なんと5分で、
「いいですね。広報・PRに詳しい方で、週2,3回稼働してくれる方、是非紹介してください。
これからこうしたニーズは増えるでしょうね。他の分野でもこうした人材は必要になってくると思うので、検討させてください。」

とのご回答をいただけました。

「週2,3回ってどういうこと?アルバイト?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの会社は、「業務委託」でプロの方にPR・広報業務をお願いしたい、と考えているのです。

報酬額は月20万円~40万円程度、アルバイトや派遣、あるいはクラウドソーシングでの働く単価より「断然上」の報酬となります。

こうした「週2,3回で働く」、「パラレルキャリアが実現しやすい社会」、「働き方の変化」と聞いて、皆さんはどのような感想をもたれますか?
「週2,3回働いて報酬がもらえるのは、パラレルキャリアも実現しやすく、個人にとって良い傾向!」
と感じられましたか?
実は、そう簡単な話ではないかもしれません。

プロとして働く。「業務委託」とは?

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「業務委託」という言葉に、あまり聞きなれないとお感じの方もいると思います。

「業務委託契約」
一方が特定の仕事を処理し、「処理された仕事」と引き換えに相手方が報酬を支払うことを約束する契約(引用:HRpro)

つまり、業務委託契約とは、依頼された仕事をプロとして成果を上げた状態で提供することが求められるのです。
言い換えれば、業務委託契約をとれるのは「プロレベルのスキルや経験を持つ方のみ」の特権、とも言えます。

先述の会社社長さんの求めている広報を例にお話しします。
PR・広報にも沢山の種類の仕事がありますが、ここ数年、もしくは10数年ニーズが急速に高まっているのが、「攻めの広報」です。
つまり、広告ではなく、PR・広報で、どれだけニュースとしてメディアに露出させられるか、です。

この「攻めの広報」がこの会社で求められている「価値ある仕事」なのです。このような「価値ある仕事」ができる人材が需要に比べて非常に少ないから、高い報酬になり易く、プロと契約しようという企業も出てきているのです。

業務委託契約のプロが増えると正社員はどう働くべきか

こうした「価値ある仕事」を提供できる方がどんどん週2,3回での業務委託契約を企業と交わすようになると、正社員の価値も大きく変わってくるはずです。

これまでのように、「何が仕事としてできますか?」と問われて、
社内事情に詳しく「●●商事で課長ができます」では務まらないことは明らかです。

正社員として勤め上げることも勿論、悪い事ではありませんが、
「自分が業務委託契約だったら何ができるか。
発注してもらえるか、契約継続してもらえるか。」
を常に考え、自分の付加価値を考えておくことも大切でしょう。

今後正社員は、業務委託のプロ、相対的に安い報酬で働くアルバイトや派遣社員、クラウドソーシングの発注先、自動的に沢山の業務をこなしてくれる人工知能、などと競っていかないといけません。

そのために、

1. 「付加価値をつけられる土俵」を見極める
2. その分野でのスキルを磨き続ける

この2点が何より重要になります。

今の会社でこうしたスキルアップができる環境なのか?
よく見極めることが必要になってくるでしょう。

将来の働き方を考えてみよう

今の会社のままだと「快適だけどスキル等で不安」などあれば、スキルや経験を積める企業に転職することも視野に入れましょう。

既にスキルがある方であれば、更にスキルを磨くために独立して実績を積む、という選択肢もあります。

あなたはどちらのタイプでしょうか?
どちらのタイプの方でも、一人で転職や独立を目指すのはなかなか難しいもの。

CARRY MEでは、毎日個人の相談を受け付けております。

① 個人事業主やフリーランスの仕事獲得支援、パラレルキャリア支援
② 転職支援(個人のキャリアにプラスとなる求人の紹介)

新しい働き方の選択肢を広げたい方は、まずは会員登録をしてみてくださいね。

この記事を書いた人

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大澤 亮

新卒で三菱商事(株)に入社後タンザニア駐在を経て退職し、慶應義塾大学経営管理研究科修士課程入学。

在学中に、日本初の証券会社比較サイトを創業し米国企業に売却、EC事業を設立し(株)サイバーエージェントに売却。卒業後は(株)ドリームインキュベータにて経営コンサルティングと投資業務を担当する。

その後、(株)土屋鞄製造所に移り取締役兼COOとして2年半で売上・利益を2倍とすることに貢献。同社退職後2009年に(株)Piece to Peaceを創業し、代表取締役に就任する。

2016年からマーケティング分野を中心としたビジネス界のプロ契約サービス「キャリーミー」を創業。2023年現在、パーソルホールディングス(株)・本田圭佑氏等から投資を受け、日本企業へのプロ契約の普及に努めている。

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