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複数案件を掛け持ちする際に押さえておくべきポイント

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複数案件を掛け持ちする際に押さえておくべきポイント

プロ人材として働く場合、複数の案件を掛け持ち(同時参画)することがあると思います。
並行して業務を進めることで、様々な経験を積んで知見を深められるなどのメリットがありますが、同時にタスク管理が大変になる、労働時間が増えるなどの課題も生まれます。
本記事では、創業期のキャリーミーに参画し、キャリアアドバイザー・推薦担当を歴任したパラレルキャリア実践者である中川が、複数の案件に同時参画する際に知っておきたい心構えや注意点、押さえておきたいポイントを解説します!

複数の案件に掛け持ちで参画する際の心構え

中川さんプロフィール画像
中川裕賀(なかがわゆか)

幼い頃から絵を描くことが好きで「絵を描く人」として認知されることが多かった。 一方で「絵以外でも人に必要とされたい」という気持ちが芽生え、「将来は絵を通した表現活動と、"絵は関係ない個人"として人に貢献することを両立したい」と考えるようになった。 2014年、メガバンクを退職してフリーランスに。 メガバンクの経験しかなかったため、まずはニューヨークにアート留学しつつ肖像画家として活動。人との出会いを通して、コンテンツ制作やファッションNPOのディレクターなど業務委託の仕事を少しずついただけるように。 創業期のキャリーミーに参画しキャリアアドバイザーチームマネージャーや推薦担当を歴任。現在は株式会社SAGOJOのHR部マネージャー等でパラレルキャリアを実践している。 絵を描く対象も「人」で、関わる事業も人材系やHRなど「人」に関係する。 今後も、より多くの人が自分らしく生きられることに寄与したい。

複数の案件に参画する際に知っておきたい心構えは3つあります。

・クライアントに複数企業に参画するプロのコミットをメリットと感じてもらう
・クライアントが気づいていない強みを提言する
・業務内容のすり合わせを行う

一つの案件にコミットするよりも、複数の案件を掛け持ちして請け負うことで様々な経験が蓄積されます。その経験で得た知見をクライアントのサービスに例えて説明することで自分の実力をアピールできますし、信頼関係を結びやすくなるというメリットがあります(秘密保持契約などに触れることは言わないように気をつけましょう)。それぞれについて、見ていきます。

複数案件掛け持ちのポイント1:クライアントに複数企業に参画するプロのコミットをメリットと感じてもらう

『クライアントに複数企業に参画するプロのコミットをメリットと感じてもらう』とは、複数企業に同時参画して倍の経験を積み重ねることで、双方の企業での経験を双方に還元するように努めるということです。

私の場合は、フリーランスになる前の経験がメガバンク行員のみでプロ人材として必要なスキルが十分にあるわけではないことを自覚していたので、複数企業で経験し、より速い速度で成長し、レベルアップした自分で業務にあたれるよう努めてきました。

また、両社での自分の経験や感じていることをできる限りオープンにすることで、両社との信頼関係を築くよう意識しています。信頼関係が築けるとコミュニケーションが取りやすくなり、その結果、業務内容や成果に対してお互いに好影響を生み出しやすくなります。

複数案件掛け持ちのポイント2:クライアントが気づいていない強みを提言する

複数の案件に携わった経験を活かすことで、『クライアントの良いところや強みを提言できる』ようになります。

自社の強みに気づいていないクライアントは意外と多いです。客観的な意見をお伝えすることで、クライアントから、複数案件に関わる業務委託メンバーのコミットに更なる価値を感じて頂けるかもしれません。

私は人材関連の事業2社とコアに関わっていた時期がありますが、それぞれの強みも課題も全く異なります。その点は、咀嚼して両社にお伝えできるように心がけていました。

複数案件掛け持ちのポイント3:業務内容のすり合わせを行う

『業務内容のすり合わせ』とは、労働時間、評価の基準、業務の目的などを事前に確認することです。

自身の状況はもちろん、クライアントの都合でプロジェクトの方向性が修正されることもあるので、気をつけていないと齟齬が発生してしまう恐れがあります。定期的にすり合わせを行うとお互い円滑な関係を維持できるようになります。

もちろん、一度請け負った自分の業務に対しては責任を持って行うことは大前提ですが、定期的なすりあわせで細かい期待値調整を行うことも出来ます。その期待値の120%、150%のパフォーマンスができるように、複数案件の参画では特に意識しています。

ただし案件を請け負いすぎると忙しくなってクオリティが下がることもあるので、本当に120%の価値を提供できるのか、複数案件を掛け持ちして請けるときには、より強い責任感を持ち考えることが大切です。

複数案件掛け持ち時に並行してプロジェクトを進めていく上で注意すべき点


複数案件を掛け持ちするということは、並行してプロジェクトを進める必要があります。
その際知っておきたい注意点は2つあります。

・自分の繁忙期を調整する
・労働時間ではなく結果を意識する

複数案件掛け持ち時の注意点1:自分の繁忙期を調整する

自分の繁忙期を調整できない職種(定期的に来る仕事)を複数請け負ってしまうと、タイミングによっては激務になってしまいます。忙しくなりそうな時はなるべく複数の業務を並行しないように調整するか、チームとしてカバーできる体制を作るといいでしょう。

複数案件掛け持ち時の注意点2:労働時間ではなく結果を意識する

複数の案件に掛け持ちして関わっていく以上、時間管理は非常に重要になります。

しかし、労働時間を意識しすぎるのはあまりおすすめしません。なぜなら、クライアントの期待値を120%、150%と超えることを前提に仕事するのがプロ人材だと思うからです。特に複数案件に携わる場合、多様な経験をしているからこそ提供できる価値を期待値以上のクオリティで提案していくことで、クライアントからの信頼が得られるのではないかと思います。

それぞれの業務を時間で区切ると、クオリティが低くても仕事を終わらせてしまいがちになります。これではクライアントの期待値を超えられず、次の仕事が来なくなる恐れがあります。正社員など、雇用関係にある方は業務時間で捉えがちだと思いますが、業務委託で請け負うプロ人材は、時間よりも成果のコミットが求められます。

労働時間にこだわり過ぎず、よりもクライアントのニーズに応える、結果にこだわることを意識するといいでしょう。

クライアント間を繋ぎ、両社にとってのメリットを創出する機会を伺う

私は複数の企業の中核に関わる仕事をしていると同時に、参画しているクライアント同士を繋げて事業の幅を広げられないか常に考えています。「お互いの企業様同士が好きになって頂ける努力」「三方よしになる努力」をしていますね。

たとえば私がキャリアアドバイザーを担当していたキャリーミーと、現在HRマネージャー等を担当しているSAGOJOには『業務委託向けの求人サイト』という共通点があります。お互いの強みを活かして求人を連携することでサービスを強固にできないか、共同イベントを行えないかなどを提案したことも。

SAGOJO…旅人の力で地域や社会の課題を解決する会社。地方自治体や企業のコンテンツ制作、動画撮影、SNSのPRなど様々な業務を行う。


必要であれば私自身がクライアント同士の仲介に入って繋げられるとも伝えており、複数企業に関わっていることをきっかけとした更なる貢献の創出に対し、常にアンテナを張っています。

このように複数の案件に参画することで、その人にしかできない新たな仕事を作り出す可能性を広げられますし、クライアントからの評価が上がることを期待できます。

複数案件を掛け持ちしたい時のポイントをおさらい!

今回は、複数の案件に同時参画する際に押さえておきたいポイントを解説しました。
最後に、本記事で紹介したことをまとめます。

▼複数の案件を掛け持ちする際の心構え
・クライアントに複数企業に参画するプロのコミットをメリットと感じてもらう
・クライアントが気づいていない強みを提言する
・業務内容のすり合わせを行う
▼並行してプロジェクトを進めていく上で注意すべき点
・自分の繁忙期を調整する
・労働時間ではなく結果を意識する
▼両社にとってのメリットを創出する機会を伺う

プロ人材として複数の案件に同時参画し、掛け持ちで仕事をすると大変なこともあります。しかし経験と知見を溜められるのでレベルアップに繋がりますし、やりがいを感じられます。任された業務以外のことにまで視野を広げると、新たな仕事を獲得できるチャンスがあるかもしれません。

これから複数の案件を掛け持ちする方、プロ人材を目指す方など、ご不明な点や不安なことがあればキャリーミーのキャリアアドバイザーにお気軽に相談してみてください。

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この記事を書いた人

masaki
まさき

音楽専門学校を卒業後、アミューズメント施設でフリーターとして勤務。その後契約社員を経て正社員に登用。施設運営責任者としてマネジメント、接客事務、在庫管理などを担当。退職後、個人事業主(フリーランス)としてWebメディア運営責任者、Webライター、Webエンジニア開発などを経験。ミニマリストまさきのブログ(https://sawa-masaki.com)、Web業界の転職と副業(https://it-workstyle.com)、映画予報(https://kenken-movie.com)など複数メディアの運用・運営に携わる。

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