30歳過ぎてのキャリアチェンジも可能!元CAに送った4つのアドバイス
元CA、30歳過ぎてのキャリアチェンジも可能!4つのアドバイス
CA(スチュワーデス)は潰しが効かない! ワーキングホリデーは評価されない! 将来はパラレルキャリアも視野に入れたい! そんな女性へのキャリア・転職アドバイスは・・・
2016年11月に大澤のところに相談にいらした女性、田中さん(仮名)、32歳です。こちらの方は、スチュワーデスの経験があり、マナーはとてもきちんとしていて、しっかりした印象でした。また、ワーキングホリデーもしていた、とのことで英語は得意な様子。そんな方が、shAIRでの大澤のセミナーに参加され、「思い当たる節が沢山あったのでアドバイス頂きたい」と後日面談致しました。
そう、大澤のセミナーでは、
- CAは潰しが効かない (だから一生CAなら良いが、転職を考えるならCAは辞めた方が良い)
- MBAは評価してくれる企業があるが、ワーキングホリデーは殆ど評価されない(だからワーキングホリデーにいくなら、付加価値をつけられる業務で得意技を磨いた方が良い)
といったようなことを、続けざまにお話していました。それらが偶然、重なってしまって、不安に思って、というか、内々気づいていた不安が的中してしまって、急いで相談にいらしたのです。
こちらの方のご相談内容は、
- 仕事は一生したいし、情熱を注いで一生懸命していきたい
- そのために事務作業などではなく付加価値の高い業務に就きたい
- ただ、年齢(32歳)もあり付加価値の高い業務に就くための転職方法がわからない
- 場合によってはプロ人材として、パラレルキャリアという働き方にもチャレンジして活躍していきたい
大澤が送ったアドバイスは以下の4つです。
- 32歳という年齢は、今では転職には遅すぎないので、「急いで」転職活動をすべき
- 広報・PR、人事、営業など「高い付加価値をつけられる業務」に就けるよう、工夫して転職活動をすべき
- 転職を成功させるには、成長している業界を選ぶべき
- いまは売り手市場、とはいえ、32歳未経験で、理想の企業から内定をもらえるほど甘くはない。なので、条件や、企業名(大手の名前等)など、理想はある程度捨てて、妥協できるところはすべき。
上記でいえば、特に、2と3が大切です。
付加価値をつけられる業務
付加価値の高い業務とは、派遣社員や誰でもできる業務に代替されない、その人ならではの価値を発揮できる業務、会社に大きく貢献できる業務です。 残念ながらこの方は、一般的な企業に大きく貢献できる、付加価値の高い業務経験は殆どありませんでしたが、細かくヒアリングしていると、 「ワーキングホリデー中に、スクールの受付や事務として勤務をしていました。そこで、一部SNSを担当していました。 そこでは、私がSNSで発信したことにより申し込みが入ったこともあり、それなりに評価頂きました」 とのことでした。 30歳を過ぎるとなかなかキャリアチェンジもしにくくなる中、上記のようなSNSでの発信業務の経験が少しでもあると、全くないより、かなり状況は良くなります。 こうした経験があると、広報・PR業務や、Webマーケティングの仕事に就ける可能性が出てきます。
成長している業界を目指す
そして、3.成長している業界に務めた方が良い。 というのは、3つの意味でお薦めなのです。
- まず、成長している業界に居た方がキャリア(年収や昇進)も上がりやすい 今でいえば、IT業界、高齢者向けサービス、ペット保険、人材業界などは成長業界です。
- 次に、成長している業界は売上に、社員が追い付かないので、社員数が常時不足がちになります。今でいう、エンジニア不足もその一環です。 そうすると、「未経験でも良い」という求人も増えてくるので、付加価値の高い業務へも挑戦しやすい、就職しやすい、という状況ができます。
- 最後に、自分自身も成長しやすい、ということがあります。これは、成長している市場では、会社も成長しやすく、そうすると個人の裁量は増え、また次々と若手社員が入ってくるため昇進しやすく、昇進するとマネジメント経験を積むこととなります。若いうちに、沢山のことを任され、マネジメント経験をつめれば、それはそれ以上に良いことはありません。
このような理由から、成長している市場で成功している企業での、付加価値の高い業務で、ほぼ未経験でもチャレンジできる求人 に絞って紹介しています。 特に、こちらの方は、人事を未経験でもやっていきたい、という気持ちもあるため、「30歳過ぎて未経験で人事ができる」という求人は(派遣や契約社員でない限り)殆どないため、 どうしても人事がご希望であれば「まずは人材業界で経験を積みましょう」というアドバイスをさせて頂いています。 人材業界は成長している市場のため、未経験でも入社しやすいことと、これからも成長する市場であること、そして、人材業界にいると未経験でも人事というポジションで将来他社に転職できる可能性が高いからです。 もちろん理想を掲げることも重要ですが、自分の今置かれている現状を客観的にみて、理想を追い求めすぎず、獲得した仕事を自分で理想に近づけていく、というつもりで仕事に就いた方が良いでしょう。
この記事を書いた人
- 大澤 亮
新卒で三菱商事(株)に入社後タンザニア駐在を経て退職し、慶應義塾大学経営管理研究科修士課程入学。
在学中に、日本初の証券会社比較サイトを創業し米国企業に売却、EC事業を設立し(株)サイバーエージェントに売却。卒業後は(株)ドリームインキュベータにて経営コンサルティングと投資業務を担当する。
その後、(株)土屋鞄製造所に移り取締役兼COOとして2年半で売上・利益を2倍とすることに貢献。同社退職後2009年に(株)Piece to Peaceを創業し、代表取締役に就任する。
2016年からマーケティング分野を中心としたビジネス界のプロ契約サービス「キャリーミー」を創業。2023年現在、パーソルホールディングス(株)・本田圭佑氏等から投資を受け、日本企業へのプロ契約の普及に努めている。
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