東京のどこで? 世界中で話題のコワーキングスペースWeWork 創業者来日イベントレポート
目次
2018年、フリーランサーの未来を変えるかもしれないWeWorkが日本でサービスイン!
NY発のおしゃれな会員制コワーキングスペースWeWork。
そのWeWorkのサービスが、2018年に日本で始まることが決定! 2017年7月18日に、ソフトバンクがWeWorkとの合弁会社を設立したと発表したのです。
すでにお隣の韓国では開始済という『WeWork』。どんなスペースなのか気になります。
今回は、そんなWeWorkのご紹介とWeWorkのイベントに参加した「本音採用」編集長野田のレポートをお届けします。
世界のフリーランサーから支持される、WeWorkとは?
2010年に設立されたWeWorkは、現在15カ国49都市に155カ所以上の拠点と13万人以上の会員数を誇ります。
良心的な料金プランと、会員同士のつながりが持てるコワーキングスペースとして
スタートアップ・フリーランサーなど主にクリエイターたちから支持を得て、拡大してきました。
高速インターネットはもちろん、コーヒーなどの無料ドリンク、各種印刷等の設備もあります。
通常コワーキングスペースというと無機質な机と椅子といったオフィスを連想しますが、
アートやインテリアにこだわった内装はオフィスとは思えないおしゃれなもので、そんな洗練された内装も人気の高さの理由の一つです。
また、拠点によってはペットの入室を許可していたりと、
自分の生活の延長として仕事ができる環境が整えられています。
WeWorkの料金プラン・ロケーション
WeWorkは、NYをはじめ、シアトル・ロサンゼルス・ボストン・ワシントンD.C.といったアメリカの主要都市はもちろん、
カナダやパリ、ベルリンといったヨーロッパなどにも拠点を置いています。
アジアでは香港、ソウル、北京、上海と中国・韓国には上陸済。
海外での仕事の多いクリエイターに支持されるのもうなずけます。
料金プランは現在オンデマンド・ホットデスク・専用デスク・プライベートオフィスの4種類で以下の通り。
各拠点同じプランのようなので、おそらく2018年OPENの東京もこの4種類の料金プランがベースになると思われます。
①オンデマンド
利用料:$45/月(2ポイント付与)
利用範囲:ポイント利用または別途料金支払いで月曜日~金曜日の朝9時~夜18時にワークスペースが利用可能(要予約)
②ホットデスク
利用料:$220/月(2ポイント付与)
利用範囲:拠点ロケーションを1箇所選び事前予約なしで共用エリアの空いている席を24時間利用可能
③専用デスク
利用料:$350/月(5ポイント付与)
利用範囲:オープンエリアまたはオフィス内の、割り当てられたデスクスペースが使用可能(私物を収納できる施錠可能なファイルキャビネット付)
④プライベートオフィス
利用料:$400以上/月(12ポイント以上が付与)
利用範囲:壁に囲まれた施錠可能なオフィススペースが与えられる。(会議室を利用しなくてもゲストを呼ぶことが可能)
[料金等の情報の出典:ウィキペディア] (https://ja.wikipedia.org/wiki/WeWork)
WeWorkの一番の魅力は「フリーランサーのコミュニティ」が作れること
WeWorkは洗練されていておしゃれなワーキングスペースというハード面での魅力もありますが、それだけではありません。
「ただ生きるためではなく、豊かな人生を送るために働ける世界を創造する」
という創業者たちの掲げるミッションのもと、
会員同士のコミュニティが築けるという点が今までのコワーキングスペースにはなかった点。
コミュニティを深めるために、イベントを数多く行っているのがWeWorkの最大の強み。
イベントの内容は各拠点で異なりますが、
ヨガや、週1回のハッピーアワーと呼ばれるお酒を飲みながらの交流会といった交流メインのものからビジネスセミナーなどのイベントを行っています。
フリーで仕事をすると、情報のアップデートが難しくなったり、
モチベーションを維持することが課題になったり、相談する相手がおらず苦い思いをすることもあります。
WeWorkで仕事をすることで新しい情報やアイデアが得らることはもちろん、
切磋琢磨できるフリーランサーの仲間に出会える可能性を秘めています。
そうした仲間と関わることで自分のモチベーションの維持やリフレッシュにもつながりそうですね。
7/21に開催したWeWork創業者の来日イベント 野田編集長レポート
興奮の坩堝だった。
まるでクラブ会場だと表現をした人がいた。いわゆるクラブをさほど体感していないので、そうなの? としか思えないのだが、熱気が凄まじかった。なにかが始まる、何かが変わろうとしている、変えていくんだ、という期待と興奮がうずまいていた。
あちらこちらで熱を持って語られる、さまざまな国の言葉の連なりが幾層にもなって周囲に伝播していると思った。
そんな観察をしているぼく自身は、正直なところ、いつまでも立っているのが辛いので2F会場の端に椅子が空いているのを確認し、ほぼその場に陣取ることにした。
実は2名での参加を予定していたのだが、普段のビジネスパートナーが別件で参加できなくなったということで一人で参加をすることにしたというのが第一の原因。
その日、東京の気温は32度、ぼくは都内4箇所を移動して最後に向かったのが「タブロイド東京」だった。16日連続の真夏日でそれはもうこの暑さに辟易していた。この夏の暑さが第二の原因。
その空間は、まさに、ダイバーシティ。右を見ると英語の会話が飛び、正面では韓国語の会話が早口にまくしたてられ、ぼくの左手の席では同年代のネクタイを締めた紳士がカタカタとパソコンを叩いている。この場でネクタイ姿の人が何人いるだろう? と少しまた周りを見回してみる。
思ったよりもネクタイ姿が多いのは、どうやら不動産業者が相当参加されているからだと、参加後のレポート報道などを見てわかった。
流れ出る汗に溜息も止まらず、この人混みをかき分けて軽食を取りに席をたつのも億劫で、いまは目の前に広がる興奮をレポートしよう。
でも、実は、このイベントは多くの知り合いが参加するものと推測できたので「会場で会おう」と約束もしていた。でも、実際にはどこにいるのかわからないので、また探す気力もさすがになくて、いたんだよね、という未来の会話をいまから想像している。
#WeWorkTokyo party:) pic.twitter.com/v34dCiiQiV
— 土橋 | Katsutoshi Dobashi (@dobatty) July 21, 2017
参加者はなにを求めてきているのだろうかと想像する。
まわりの会話に耳を研ぎ澄ます。
眼前のグループはどうやらデザイナーのチームらしい、時折英語が混じっているのは日米スタッフ混成チームで何かのプロジェクトが動いているものらしい。ちなみに、あとから加わった若い女性は少し背が低かったが黒髪の美人であったことも加えておきたい。(暗かったので、実は黒髪じゃなかったかも)
会場が暑くて、そろそろ帰ろうかな、と思い始めたのが21時50分。
でも、肝心の「一言」がなにも聞けていないじゃないか。
そもそも、会場に入るまでにおよそ40分かかった。実に多くの人たちがすでに並んでいた。
入場時間前に来た人たちは、プレゼントを受け取って入場しているのだという
Weworkイベントに来たら
タダでTシャツとかキャンディとかお茶パックとかもらっちゃった。
アグレッシブだな
#wework pic.twitter.com/Cli55paBMD— グシ (@gusl8903) 2017年7月21日
クラブ風会場をあらゆる音が包み込む中、何事も起こらないことがどんどんもどかしくなる。
なぜ、「登壇者」はいつまでたっても現れないのか?
コンパニオンの女の子に声をかけて、こっそりと当日のタイムスケジュールを見せてもらうと、「登壇者」の現れる時間はそもそも告知がされていないのだということがわかった。また、閉幕の時間は告知されていなかったのだが、23時までだと聞かされているということもわかった。
21時に、ちょっとfacebookにポストした。
改めて、投稿を見てみると
「ただのリア充パーティーとなっている」という投稿もちらほら。
#WeWorkTokyo のイベントに来ました◎人が多すぎて……あとパーリー感。 pic.twitter.com/7UhqEHdc0Z
— 佐藤慶一(編集者) (@k_sato_oo) July 21, 2017
21時56分。23時までというなら、22時まではスタンバっておこうかな、と思っていた。お腹がすくしもう帰ろうかという自分とのせめぎあい。これが、バンドでも入っていればぼくなら楽しめるけど、ぼく的には興奮できない音楽を大音量で繰り出されてもいかんともしがたい。クラブってこういうものでしたっけ?
・・・・・・
結局、登壇者は現れずに会場を後にしたのでした。
別日に公開されたスピーチはこちら
その後、日本語サイトも立ち上がりました。
今回はもうすぐ日本でのサービスインが期待されるWeWorkのイベントレポートをお届けしました。WeWorkの魅力は、「洗練されたコワーキングスペース」「フリーランスコミュニティの形成」であり、そこから「多様なバックボーンをもつ仲間ができる」「さまざまな働き方が許容される」可能性を秘めている点だと感じました。
編集長のミニレポートでもさまざまな言語が会場を飛び交っていたとありましたが、WeWorkを支持している、興味を持っている人は世界中にいて、そんなスペースが日本にもできることで、今後ますます働き方や働く人の多様性が深まっていくのではないでしょうか。
この記事を書いた人
- 渡部 梓
大学卒業後アパレルメーカーで販売、ディストリビューター(在庫管理、換金計画策定等)、店舗支援を担当する。結婚退職後、転居し地方公務員へ。個人住民税課税業務に従事。第一子育休中に再転居により公務員を辞し、無職での保活と子連れの再就職活動を経験する。その後アパレルメーカーでのディストリビューター業務の傍らCARRY ME経由でライティング活動を開始。現在は某企業の社内広報業務を行いながらCARRY MEにてライティング関係の業務委託案件を請け負うパラレルキャリア実践者。プライベートでは二児の母。