頻出マーケティング用語55選!担当者は絶対に知っておきたい重要語を徹底解説
2023/12/21
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これらの用語を理解し、適切に活用することは、マーケティング担当者にとっての必須スキルです。
しかし、その多さゆえに、どれを優先して覚えるべきか迷うことも少なくありません。
そこでこの記事では、マーケティング担当者はもちろん、採用担当者や事業責任者なども絶対に知っておくべき55の用語をピックアップしました。
マーケティング全般、デジタルマーケティング、そしてマーケティング指標に関する用語の3つのカテゴリー別に、重要用語の意味や活用方法を分かりやすく解説しています。
マーケティング初心者から中級者の方まで、ぜひ参考にしてみてください。
マーケティング全般に関する用語
マーケティングミックス(4P)
カスタマージャーニー(Customer Journey)[ユーザージャーニー]
マーケティングファネル(Marketing Funnel)
セグメンテーション(Segmentation)
ターゲティング(Targeting)
ポジショニング(Positioning)
ブランディング(Branding)
USP(Unique Selling Proposition)
SWOT分析
B2B(Business to Business)
B2C(Business to Consumer)
C2C(Consumer to Consumer)
C2B(Consumer to Business)
D2C(Direct to Consumer)
O2O(Online to Offline)
顧客ロイヤルティ(Loyalty)
マルチチャネルマーケティング
オムニチャネルマーケティング
ファンマーケティング
リードジェネレーション
RPO(採用代行)
シリーズA (Series A)
マーケティングミックス(4P)
マーケティングミックスとは、企業が商品やサービスを市場に提供する際のマーケティング戦略の1つです。
マーケティングミックスは以下の「4P」と呼ばれる4つの構成要素から成り立っています。
・Product(製品)
・Price(価格)
・Promotion(宣伝/プロモーション)
・Place(場所/流通)
この分類は、1961年にアメリカのマーケティング学者、ジェローム・マッカーシーが提唱しました。
それぞれの要素で考慮すべき点は以下の通りです。
Product(製品)
これは企業が市場に提供する具体的な商品やサービスのことです。
製品の特性、機能、デザイン、品質、ブランド名、パッケージなどが考慮される要素として挙げられます。
顧客のニーズや要望を満たすための製品開発や改良が求められます。
Price(価格)
製品やサービスの価格設定を指します。
価格は消費者の購買意欲や企業の収益に直接影響を与えるため、競合他社との比較やコスト構造、市場の受容度などを考慮して設定する必要があります。
Promotion(宣伝/プロモーション)
製品やサービスを消費者に知ってもらうための広告や宣伝活動を指します。
TVCM、ラジオ広告、新聞・雑誌の広告、オンライン広告、イベントやキャンペーンなど、ターゲットとする消費者に合わせたプロモーション手法を選択する必要があります。
Place(場所/流通)
製品が消費者にどのように届けられるか、つまり流通経路のことを指します。
小売店、卸売業者、オンラインショップなど、製品を消費者に効率的に届けるための最適な流通チャネルの選定が重要です。
これらの4Pは、相互に関連し合っており、一つの要素が変わると他の要素にも影響を及ぼす可能性があります。
したがって、各要素を総合的に考慮し、バランス良く組み合わせること、すなわちマーケティングミックスが効果的なマーケティング戦略を構築するための鍵となります。
関連記事:マーケティングコンサルティングとは?メリットと失敗しない選び方をプロ人材が解説
カスタマージャーニー(Customer Journey)[ユーザージャーニー]
カスタマージャーニーとは、日本語に直訳すると「顧客の旅」という意味で、消費者が製品やサービスを見つけ、購入するまでの一連のプロセスを示すフレームワークです。
ユーザージャーニーとも呼ばれます。
カスタマージャーニーは、扱う製品やサービスによっても異なりますが、一般的に以下のようなステージから構成されることが多いです。
①ニーズ認識:
消費者が特定のニーズや問題を認識し、解決策を探し始める段階。
②認知:
ニーズを認識した消費者から、自社の製品やサービスを認知してもらう段階。
③検討:
消費者が様々な製品やサービスの選択肢を検討し、比較する段階。
④興味:
消費者が購入の意向を持ち始め、特定のブランドや製品に興味を持つ段階。
⑤購入:
消費者が製品やサービスを購入する段階。
⑥リピート支持:
購入後、消費者が製品やサービスに満足し、リピート購入したり、他の人に推薦する段階。
カスタマージャーニーを理解することで、企業は消費者のニーズや疑問、懸念を正確に把握し、適切なタイミングで適切な情報やサービスを提供することができます。
マーケティングファネル(Marketing Funnel)
マーケティングファネルは、マーケティングやセールスの分野で用いられる概念で、顧客の購入プロセスやジャーニーを段階的に示すモデルを指します。
マーケティングを省略し、「ファネル」と呼ぶこともあります。
ファネルとは英語で「漏斗」を意味します。購入のプロセスにおいて、各段階ごとに見込み客の全体数は減っていきます。この仕組みを図式化すると、漏斗のような逆三角形型になることから、この名前がつけられました。
代表的なマーケティングファネルのプロセスとしては以下のようなパターンがあります。
AIDMA(アイドマ)
①Attention(注意)
② Interest(興味)
③Desire(欲求)
④Memory(記憶)
⑤Action(行動)
AISAS(アイサス)
①Attention(注意)
②Interest(興味)
③Search(検索)
④Action(行動)
⑤Share(共有)
AISCEAS(アイシーズ・アイセアス)
①Attention(注意)
②Interest(興味)
③Search(検索)
④Comparison(比較)
⑤Examination(検討)
⑥Action(行動)
⑦Share(共有)
マーケティングファネルの各段階において、マーケティングやセールスにおける最適な戦略は異なります。
例えば、認知段階ではブランドの認知度を高めるための広告活動が、行動段階では購入を促進するためのプロモーションが重要です。
また、先に解説したカスタマージャーニーもマーケティングファネルと似た概念の用語ですが、それぞれ分析の対象が異なります。
カスタマージャーニーは、顧客がどのようなことを考えているかなど、個々の顧客の心理プロセスに着目します。
そのため、主に各プロセスでの施策を検討したい場合に使用される考え方です。
一方でマーケティングファネルは、顧客の行動や人数の推移を示します。
そのため、購買プロセスの全体像を把握したい場合に適しています。
また、マーケティング施策全体の問題点やボトルネックを割り出す際にも有効です。
このように、マーケティングファネルとカスタマージャーニーは、似ているようで異なる考え方なので、状況に応じて使い分けることが重要です。
関連記事:マーケティング人材不足を解決するには?採用・育成のコツを徹底解説!
セグメンテーション(Segmentation)
セグメンテーションは、市場を特定の基準や特性に基づいて小さなグループやセグメントに分割するプロセスを指します。
このプロセスを通じて、企業は特定のセグメントに特化した製品、サービス、マーケティング戦略を展開することができ、効果的にターゲット顧客にアプローチすることが可能となります。
セグメンテーションの主な目的は以下の通りです。
■効果的なマーケティング:
顧客のニーズや要望に合わせた製品やサービスを提供することで、より高い顧客満足度やロイヤルティを実現します。
■リソースの最適化:
限られたマーケティングリソースを、最も効果的なセグメントに集中して投資することができます。
■競争力の強化:
特定のセグメントに特化した製品やサービスを提供することで、競合他社との差別化を図ることができます。
また、セグメンテーションの主な基準は以下の通りです。
・人口統計的セグメンテーション(年齢、性別、収入、教育水準 など)
・心理的セグメンテーション(顧客のライフスタイル、価値観、性格 など)
・行動的セグメンテーション( 購買頻度、ブランドの忠誠度、利用状況 など)
セグメンテーションを適切に行うことで、企業はターゲットとするセグメントに合わせたマーケティング戦略を策定し、リソースを効果的に活用することができます。
これにより、マーケティングの効果を最大化し、顧客満足度の向上に繋がります。
ターゲティング(Targeting)
ターゲティングは、マーケティングの基本的な概念の一つで、セグメンテーションに続くプロセスとして位置づけられます。
ターゲティングは、セグメンテーションで特定された市場のセグメントの中から、企業が最も効果的にアプローチすべきターゲットとなるセグメントを選択する行為を指します。
ターゲティングの主な目的は以下の通りです。
■効率的なリソース活用:
企業のマーケティングリソースを、最も効果的と考えられるセグメントに集中的に投資することで、最大のリターンを得ることを目指します。
■競争優位の確立:
選択されたターゲットセグメントに特化した製品やサービスを提供することで、競合他社との差別化を図り、競争優位を確立します。
■顧客満足度の向上:
ターゲットとなるセグメントのニーズや要望に合わせた製品やサービスを提供することで、顧客満足度を向上させることができます
また、ターゲティングのプロセスは、以下のステップで進行します。
①セグメントの評価:
セグメンテーションで特定された各セグメントの規模、成長性、競争状況などを評価します。
②ターゲットセグメントの選択:
評価の結果を基に、最も魅力的で効果的にアプローチできるセグメントを選択します。
③マーケティングミックスの策定:
選択されたターゲットセグメントに合わせて、製品、価格、プロモーション、流通などのマーケティングミックスを策定します。
このような精度の高いターゲティングにより、広告の効果を最大化し、ROIを向上させることができます。
ポジショニング(Positioning)
ポジショニングは、市場や業界、消費者の心の中における自社の位置付けを明確にするプロセスを指します。
ポジショニングによって製品・サービスの独自性を明確化することで、競争優位性を高めることが可能です。
ポジショニングの主な目的は以下の通りです。
■競合他社との差別化:
競合他社との違いを明確にし、消費者にその違いを認識させることで、ブランドや製品の独自性を強調します。
■ブランド価値の強化:
消費者の心の中での製品やブランドの価値を高めることで、ロイヤルティの向上や購入意欲の喚起を図ります。
■プロモーション効果の最大化:
明確なポジショニングを持つことで、広告やプロモーション活動が効果的に行えるようになります。
オンライン上では、消費者が短時間で多くの情報に触れるため、明確なポジショニングを持つことで、消費者の注意を引きつけ、記憶に残るブランドや製品として認識される可能性が高まります。
そのため、デジタルマーケティングの領域では、ポジショニングは特に重要です。
セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングは、3つを合わせて「STP分析」のフレームワークと呼ばれています。3つの手法はセットで実行することで、マーケティング戦略に大きな効果をもたらします。
ブランディング(Branding)
ブランディングは、製品やサービスに一貫したイメージや価値を持たせ、それを消費者の心に刻み込む活動を指します。
単にロゴやスローガンを作成するだけでなく、ブランドのエッセンスや哲学を体現し、それを一貫して伝え続けるプロセスです。
ブランディングの主な目的は以下の通りです。
■ブランド認知の向上:
消費者にブランドを知ってもらい、認識してもらうことで、製品やサービスを選ぶ際の一つの選択肢としてブランドを想起してもらうことを目指します。
■ブランドロイヤルティの構築:
顧客がブランドに対して持つ信頼や愛着を深めることで、継続的な購入や推奨を促進します。
■価値の創出:
強固なブランドは、製品やサービスに付加価値をもたらし、それによって高い価格設定や市場シェアの獲得が可能となります。
ブランディングのプロセスは以下のステップで進行します。
①ブランド戦略の策定:
ブランドのミッション、ビジョン、価値を定義します。
②ブランドアイデンティティの構築:
ロゴ、カラースキーム、タイポグラフィなどのビジュアル要素や、ブランドのイメージを確立します。
③ブランドコミュニケーション:
策定したブランド戦略やアイデンティティを基に、広告やプロモーション活動を展開します。
一貫したブランド体験の提供は、消費者のブランドに対する信頼感を高め、競合他社との差別化を図る上で不可欠です。
USP(Unique Selling Proposition)
USP(Unique Selling Proposition)とは、自社の製品やサービスが持つ、市場内の競合他社とは異なる独自の価値や特徴を指します。
現代の市場は多くの製品やサービスで飽和しており、消費者に購買行動を起こしてもらう際には、各製品やサービスの違いを明確に理解することが必要です。
USPは、消費者に対して「なぜ自社の製品やサービスを選ぶべきか」という理由を明確に伝えるためのコンセプトやメッセージとして用いられます。
USPの策定には、まずターゲット市場と競合他社の分析が必要です。
その上で、自社の製品やサービスが提供する独自の価値や利点を明確にし、それを基にUSPを定義します。
そのようなプロセスで定義されたUSPは、製品やサービスのコアメッセージとして、マーケティングコミュニケーションの各活動に反映されるものとなります。
SWOT分析
SWOT分析は、経営戦略やマーケティング戦略を策定する際の基本的なフレームワークの一つです。企業やプロジェクトの内部環境と外部環境を総合的に評価することで現状を客観的に把握し、適切な戦略立案に繋げることができます。
SWOTは、
・Strengths(強み)
・Weaknesses(弱み)
・Opportunities(機会)
・Threats(脅威)
の頭文字を取ったものです。
それぞれが指す具体的内容は以下の通りです。
Strengths(強み)
Strengths(強み)は、企業やプロジェクトが持つ独自の利点や優れた点を指します。
これは、他の競合と比較して企業が優越している部分や、特定の能力、リソース、技術などを指すことが多いです。
例としては、特許技術、ブランドの知名度、独自の販売チャネル、高い顧客満足度などが挙げられます。
Weaknesses(弱み)
Weaknesses(弱み)は、企業やプロジェクトが改善すべき点や、競合と比較して不利な部分を指します。
これは、リソースの不足、技術の遅れ、組織の非効率性など、企業の成長や競争力を制約する要因となるものです。
例としては、製品の品質問題、販売ネットワークの不足、技術の遅れなどが考えられます。
Opportunities(機会)
Opportunities(機会)は、企業やプロジェクトが成長や利益を追求するための外部の環境や条件を指します。
これは、市場のトレンド、新しい技術の出現、規制の変更など、企業が競争優位性の構築につながる環境要因となるものです。
例としては、新しい市場の出現、競合の撤退、消費者のニーズの変化などが挙げられます。
Threats(脅威)
Threats(脅威)は、企業やプロジェクトの成功を妨げる可能性のある外部のリスクや障壁を指します。
これは、競合の新製品の登場、技術の変革、市場の縮小、規制の強化など、企業の業績や競争力に悪影響を及ぼす要因となるものです。
例としては、新しい競合の参入、原材料の価格上昇、規制の厳格化などが考えられます。
SWOT分析のプロセスは以下のステップで進行します。
①内部環境の分析:
企業の強みと弱みを明確にします。これには、組織のリソース、能力、プロセスなどが考慮されます。
②外部環境の分析:
市場や業界の動向、競合状況、技術的な進展などを基に、機会と脅威を特定します。
③戦略の策定:
上記の分析結果を基に、企業の方向性や戦略を策定します。これには、強みを活用して機会を捉える戦略や、弱みを補完して脅威から身を守る戦略などが考えられます。
SWOT分析は、シンプルでありながら非常に効果的な分析方法なので、多くの企業や組織で広く利用されています。
定期的なSWOT分析を行うことで、組織は変化する環境に柔軟に対応し、持続的な成功を追求することができます。
B2B・B2C・C2C・C2B・D2C・O2O
これらの用語は、ビジネスの取引の形態や対象を示すものです。
「2」は、英語の「to」を表しています。
それぞれのモデルは、異なる特性や特徴を持っています。
B2B(Business to Business)
B2Bは「Business to Business」の略語で、企業間の取引を指します。
このモデルでは、製品やサービスの提供者と受け手の両方が企業や組織であり、例としては、製造業者が部品を供給業者に販売するケースなどが考えられます。
B2Bの取引は、大量の取引や長期的な契約が多いのが特徴です。
関連記事:BtoBマーケティングとは?基礎知識から成果を出す戦略までを現役マーケターが解説!
B2C(Business to Consumer)
B2Cは「Business to Consumer」の略語で、企業から一般消費者への取引を指します。
このモデルでは、製品やサービスの提供者は企業や組織であり、受け手は一般の消費者となります。
例としては、小売店が商品を顧客に販売するケースや、オンラインショップが商品を個人に直接販売するケースなどが考えられます。
B2Cの取引は、個人のニーズや好みに合わせた商品やサービスが提供されるのが特徴であり、広告やプロモーション活動が活発に行われることが多いです。
また、最近では、B2BとB2Cを組み合わせて、「B2B2C(Business to Business to Consumer)」というモデルも生まれています。
このモデルは企業間のビジネス(B2B)と消費者向けのビジネス(B2C)の両方の要素を組み合わせたものです。
一般的な例として、製造業者が小売業者を通じて最終的な消費者に製品を提供するケースや、金融機関が他の企業のプラットフォームを利用して金融サービスを提供するケースなどが考えられます。
例えば、Amazonや楽天などのオンラインモールは、企業から商品やサービスを仕入れて、消費者に販売しています。
この場合、Amazonや楽天は、企業と消費者の仲介役となります。
B2B2Cモデルは、複数の企業間の協力と連携を重視するビジネスモデルであり、各企業の強みを最大限に活用して、消費者に対して最適な価値を提供することが可能です。
BtoBtoCとは?2つの事例とメリット・デメリットを徹底解説!
C2C(Consumer to Consumer)
C2Cは「Consumer to Consumer」の略語で、一般消費者から別の一般消費者への取引を指します。
このモデルでは、製品やサービスの提供者も受け手も共に一般の消費者となります。
例としては、オンラインオークションサイトやフリーマーケットアプリでの個人間の取引、中古品の販売・購入などが考えられます。
C2Cの取引は、個人が所有するアイテムやスキルを直接他の個人に提供する形が多く、プラットフォームを提供する企業が取引の安全性や信頼性を保証する役割を果たすことが一般的です。
C2B(Consumer to Business)
C2Bは「Consumer to Business」の略で、一般的なB2C(Business to Consumer)モデルとは逆のアプローチを取ります。
つまり、C2Bでは、個々の消費者が自らの製品やサービスを企業に提供または販売する形態を指します。
C2Bの大きな特徴は消費者主導という点です。
消費者が主導権を持ち、企業に対して価格、サービス、製品の特性などを提案することが可能です。
具体例には、フリーランスのデザイナーやプログラマーが自らのスキルやサービスをオンラインマーケットプレイスに出品し、企業がそれを購入するケースや、消費者が自らのアイディアや意見を企業に提供し、それを基に新しい製品やサービスが開発されるケースなどが考えられます。クラウドソーシングなどもC2Bに当たります。
C2Bは、消費者のニーズや要望を直接反映することができるため、企業と消費者の関係をより密接にし、双方にとっての価値を高めることができるビジネスモデルとして近年注目を集めています。
D2C(Direct to Consumer)
D2Cは「Direct to Consumer」の略で、製品やサービスの製造元やブランドが、中間業者や小売業者を介さずに、直接消費者に製品やサービスを提供するアプローチを指します。
中間業者を介さずに製品を販売することで、中間マージンを削減し、製品の価格を抑えることが可能です。
近年ファッション、化粧品、食品などの業界でD2Cブランドが増加しており、伝統的な小売業の枠組みを超えて、新しい消費者体験や価値提供を追求する動きが活発になっています。D2Cは、ブランドが消費者との関係を深化させ、市場における独自の位置づけを築くための有効な戦略として注目されています。
O2O(Online to Offline)
O2Oは「Online to Offline」の略で、オンラインのデジタル空間とオフラインの実世界を結びつけるアプローチです。
具体的には、オンラインでの情報提供やプロモーションを通じて、消費者をオフラインの店舗やサービスへと誘導することを意味します。
デジタルマーケティングの手法と実店舗の体験を組み合わせることで、消費者にとっての価値を最大化する目的があり、UNIQLOなどが積極的に取り入れていることでも知られています。
O2Oは、デジタル技術の進化と消費者の行動変化を背景に、近年特に注目されているマーケティング戦略です。
オンラインとオフラインの境界が曖昧になる中、O2Oは企業やブランドが消費者との関係を強化し、新しいビジネスの機会を創出するための重要な手法として位置づけられています。
顧客ロイヤルティ(Loyalty)
顧客ロイヤルティとは、顧客が特定のブランドや製品に対して持つ継続的な好意や信頼のことです。
顧客ロイヤルティが高い顧客は「ロイヤルカスタマー」と呼ばれます。
ロイヤルティを高めるには、単にリピート購入の機会を増やすだけではなく、ブランドに対する深い絆やコミットメントを深めることが重要です。
顧客ロイヤルティを高めることで、以下のような効果が期待できます。
■継続的な関係の構築:
顧客ロイヤルティが高い顧客は、新しい製品やサービスが登場した際や競合他社の誘引があったとしても、そのブランドを選び続ける傾向があります。
■口コミの発信:
顧客ロイヤルティが高い顧客は、自分の好きなブランドや製品を自ら他人に推薦することが多いです。このような口コミや評判は、新しい顧客を獲得する上で非常に価値があります。
■生涯顧客価値の向上:
ロイヤルティの高い顧客は、長期間にわたってそのブランドの製品やサービスを利用し続けるため、生涯顧客価値(LTV)が高くなります。
■収益の安定化:
ロイヤルな顧客は、定期的に製品やサービスを購入するため、企業にとって安定した収益源となります。
具体例としては、Appleが新型のiPhoneやMacを発売する度に、世界中のロイヤルカスタマーがこぞって最新機種を手にしようとする現象がイメージしやすいでしょう。
顧客ロイヤルティを高めるためには、高品質な製品やサービスの提供はもちろん、顧客とのコミュニケーションやアフターサービス、リワードプログラムなどの取り組みが重要です。
高いロイヤルティを持つ顧客は、企業の成長や成功に大きく寄与するため、その獲得と維持のために、絶え間ない努力が求められます。
マルチチャネルマーケティング
マルチチャネルマーケティングとは、マーケティングの戦略の一つで、複数のコミュニケーションチャネル(例:店舗、オンラインサイト、Eメール、ソーシャルメディア、モバイルアプリなど)を活用して顧客との関係を築く手法を指します。
この戦略は、現代の消費者が多様なコミュニケーションチャネルを使用する中で、顧客との関係を強化し、ビジネスの成果を向上させるための重要な手法として広く採用されています。
マルチチャネルマーケティングの目的は、顧客が使用する様々なチャネルに適応し、それぞれのチャネルの特性を最大限に活用することです。
複数のチャネルを活用することで、様々な顧客層にアプローチすることができる点が主なメリットです。
また、顧客が好むチャネルでのコミュニケーションを提供することで、顧客満足度を高めることができます。
複数のチャネルを使用する場合、ブランドのメッセージやイメージが一貫していることが重要です。
そして、複数のチャネルを効果的に管理・運用するためのリソースや技術の確保が必要です。
オムニチャネルマーケティング
オムニチャネルマーケティングとは、マーケティング戦略の一つで、顧客が使用するすべてのチャネルをシームレスに統合し、一貫した顧客体験を提供する手法を指します。
このアプローチは、顧客の購入プロセスやコミュニケーションの経路に関係なく、同じ品質と体験を提供することを目的としています。
オムニチャネルマーケティングの主な特徴は、顧客中心のアプローチであり、顧客のニーズや行動に応じて最適なコミュニケーションを提供することです。
これにより、顧客のロイヤルティや満足度を高めることができます。
先に解説したマルチチャネルマーケティングは、複数のコミュニケーションチャネルを活用して顧客との関係を築く手法ですが、これらのチャネルは独立して運用されることが多いです。
一方、オムニチャネルマーケティングは、すべてのチャネルが連携し、一貫したメッセージや体験を提供することを重視しています。
ファンマーケティング
ファンマーケティングとは、企業や商品、サービスに対して愛着を持つファンを増やすことで、中長期的に売上を拡大させるマーケティング手法を指します。
ファンは、自社製品やサービスを熱心に応援し、積極的に口コミやSNSで拡散してくれるため、近年企業にとって非常に重要な存在となっています。
ファンマーケティングの目的は、以下の3つです。
■ファンの獲得:
自社製品やサービスに興味関心のある人をファンにすることで、売上拡大とブランドイメージの向上につなげることができます。
■ファンの育成:
ファンの愛着を深め、ロイヤルカスタマーへと育成することで、長期的な顧客基盤を構築することができます。
■ファンの活用:
ファンを商品開発やマーケティング活動に活用することで、新たな価値の創造につなげることができます。
ファンマーケティングを成功させるためには、ファンのニーズを理解し、信頼関係を構築することが大切です。
ニーズに応えたマーケティング活動を行うことで、ファンの満足度を高めることができます。長期的な顧客との信頼関係は、ファンのエンゲージメントを高め、売上拡大とブランドイメージの向上にもつながります。
リードジェネレーション
リードジェネレーションとは、自社の製品やサービスに興味関心のある見込み顧客(リード)を獲得するためのマーケティング活動です。
リードとは、自社製品やサービスを購入する可能性の高い顧客のことを意味します。
リードジェネレーションによって自社の製品やサービスに興味関心のある見込み顧客を獲得することで、営業活動の効率化と売上の拡大につなげることができます。
リードジェネレーションの手法は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
①オンラインでのリードジェネレーション:
WebサイトやSNS、メールマーケティングなどを活用して、見込み顧客を獲得する手法
②オフラインでのリードジェネレーション:
展示会やセミナー、セミナーなどのイベントを開催して、見込み顧客を獲得する手法
③パートナーを活用したリードジェネレーション:
パートナー企業と連携して、見込み顧客を獲得する手法
効果的なリードジェネレーションを行うことで、自社の売上拡大と顧客基盤の拡大につなげることができます。
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RPO(採用代行)
RPOとは、「Recruitment Process Outsourcing」の略で、企業が採用活動の一部または全部を外部の専門機関に委託することを指します。
これにより、企業は採用に関するコストや時間を削減し、より効果的な採用活動を実施することができます。
RPOにはメリットとデメリットがそれぞれ存在します。
RPOのメリット
■効率的な採用:
採用代行業者の専門知識とリソースを活用することで、より効率的な採用活動を実施することができます。
■採用品質の向上:
採用代行業者は採用のベストプラクティスを持っており、これにより採用の品質が向上します。
■採用リスクの軽減:
採用に関するリスク(不適切な採用、採用活動の失敗など)を軽減することができます。
RPOのデメリット
■コミュニケーションが煩雑になる:
外部のプロバイダーとのコミュニケーションには注意が必要です。
■ブランドの一貫性を維持することが難しい:
RPOプロバイダーが採用活動を行う場合、企業のブランドや文化を正確に伝えることが重要です。
RPOは、採用活動に関する課題を解決するための有効な手段となり得ますが、企業のニーズや状況に応じて適切なRPOプロバイダーを選定するなど、リスク対策も必要です。
関連記事:
採用マーケティングとは?メリットや手順・フレームワークを徹底解説!
シリーズA (Series A)
シリーズAとは、スタートアップ企業が資金調達を行う際の投資ラウンドの一つで、シードラウンド(初期段階の資金調達)に続くステージとして位置づけられます。
シリーズAの資金調達は、企業が初期の製品開発や市場テストを終え、次の成長フェーズへと進むための資金を集める目的で行われます。 資金は製品の拡大、新しい市場への進出、チームの拡大など、企業の成長を加速させるために使用されることが一般的です。
評価額はシードラウンドと比較すると高くなる傾向にあります。これは、製品やサービスが市場での実績を持ち、ビジネスモデルの妥当性が証明されているためです。
日本国内のシリーズAでは1〜2億円程度を調達するケースが多いとされていますが、地域や業界、市場環境によって金額は異なります。
シリーズAの投資家としては、ベンチャーキャピタルや専門的な投資ファンドが主に参加します。これらの投資家は、スタートアップの成長をサポートするための経験やネットワークを持っていることが多いです。
シリーズAは、スタートアップが次のステージへと進むための重要なステップとなります。成功したシリーズAの後には、さらなる成長を目指してシリーズB、シリーズCといった追加の資金調達ラウンドが続くことが一般的です。
関連記事:シリーズAとは?投資ラウンドごとの資金調達の特徴・企業の成長過程をシリーズA経験企業が解説
デジタルマーケティングに関する用語
SaaS(Software as a Service)
CRM(Customer Relationship Management)
トリプルメディア
オウンドメディア
ペイドメディア
アーンドメディア
アフィリエイト
ウェビナー
SNSマーケティング
SNS広告
コンテンツマーケティング
インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)
リターゲティング/リマーケティング(Retargeting/Remarketing)
トラッキング
CMS(Contents Management System)
MA(Marketing Automation)
SFA(Sales Force Automation)
UI(User Interface)
UX(User Experience)
SEM(Search Engine Marketing)
SEO(Search Engine Optimization)
PPC広告(Pay-Per-Click)
ランディングページ(Landing Page)
SaaS(Software as a Service)
SaaSは、「Software as a Service」の略で、クラウド上で提供されるソフトウェアサービスのことです。
従来のソフトウェアは物理的なデバイスにインストールする必要がありましたが、SaaSはインターネット経由でアクセスし、ブラウザから直接使用することができます。
SaaSにはメリットとデメリットがそれぞれ存在します。
SaaSのメリット
■アクセスの容易さ:
インターネットがあれば、どこからでもサービスを利用することができます。
■初期コストの削減:
ソフトウェアの購入やインフラの設置が不要なため、初期投資を削減できます。
■常に最新版が利用可能:
サービス提供者が定期的にアップデートを行うため、常に最新の機能やセキュリティを利用することができます。
■柔軟な料金プラン:
使用量やユーザー数に応じて料金プランを選ぶことができるため、無駄なコストを削減できます。
SaaSのデメリット
■セキュリティ面のリスク:
クラウド上でデータを管理するため、セキュリティの懸念が生じることがあります。
■カスタマイズの制限:
一般的なSaaSは多くのユーザーに合わせて設計されているため、特定のニーズに合わせたカスタマイズが難しい場合があります。
SaaSは、ビジネスの様々な領域で利用されており、CRM、会計、プロジェクト管理、コミュニケーションツールなど、多岐にわたるサービスが提供されています。
適切なSaaSを選定し、ビジネスの効率化やコスト削減を実現することができます。
関連記事:SaaS企業必見!効果的なマーケティング戦略を実例と共に徹底解説
CRM(Customer Relationship Management)
CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客関係管理のことです。
顧客の情報を一元管理し、顧客のニーズや行動を分析することで、顧客との関係を構築・強化し、売上や顧客満足度の向上を図ることが可能です。
CRMでできることとしては、以下のようなものが挙げられます。
■顧客情報の収集・管理:
顧客の名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの基本情報から、購買履歴、問い合わせ履歴、アンケート結果などの行動履歴まで、顧客に関するあらゆる情報を収集・管理します。
■顧客分析:
収集した顧客情報を分析することで、顧客のニーズや行動を把握します。
■顧客対応:
収集・分析した顧客のニーズや行動に合わせて、よりきめ細やかなアプローチが可能になります。
■顧客育成:
顧客のニーズや行動に合わせたメルマガの自動配信機能などを活用することで、顧客との関係性を深め、顧客満足度を向上させることができます。見込み顧客の購買意欲を高めるリードナーチャリングにも有効です。
CRMを活用し、顧客のニーズや行動を把握し、適切な対応を行うことで、顧客満足度を向上させることができます。
トリプルメディア
トリプルメディアとは、企業と消費者をつなぐメディアを以下の3つに分類して考えるアプローチを指します。
■オウンドメディア:自社で所有・運営するメディア(Webサイト、ブログ、SNS、メールマガジンなど)
■ペイドメディア:広告費を支払って利用するメディア(テレビCM、新聞広告、Web広告など)
■アーンドメディア:消費者の口コミや評判など、企業がコントロールできないメディア
オウンドメディア
オウンドメディアとは、企業が自社で所有・運営するメディアのことです。オウンドメディアを通じて自社の製品やサービス、企業価値に関する情報を発信することで、自社に対する認知度や理解度を高めることができます。
見込み顧客のニーズに合わせたコンテンツを発信し、リードジェネレーションの施策として活用することも可能です。
関連記事:【成功事例あり】BtoB企業におけるオウンドメディアの重要性と成功のポイントを徹底解説
オウンドメディアに該当する媒体は幅広くあり、Webサイト、ブログ、SNS、メールマガジンなどが挙げられます。
ペイドメディア
ペイドメディアとは、企業が広告費を支払って利用するメディアのことです。
テレビCM、新聞広告、Web広告、交通広告など、影響力のあるメディアでの露出を増やすことで、幅広い認知獲得を狙うことができます。
キャンペーンやプロモーションなどの施策を実施することで、見込み顧客の購買意欲を高め、受注・成約に直結させることもできます。
アーンドメディア
アーンドメディアとは、企業がコントロールできない第三者が発信するメディアのことです。
口コミサイトやSNS、ブログ、メディアの報道など、さまざまな媒体がアーンドメディアに該当します。
自社発信のオウンドメディアやペイドメディアとは異なり、アーンドメディアは第三者の客観的な評価として受け取られるため、認知獲得だけでなく信頼度や好感度の向上にも寄与します。
一方で、発信する内容を直接コントロールすることは難しいため、ネガティブな評判や口コミが広がるリスクもあります。
それぞれのメディアは異なる特徴を持つので、顧客の興味関心やニーズに合わせて、効果的なマーケティングを行うことが可能です。
近年では、SNSや口コミサイトなどのアーンドメディアの活用が進んでおり、企業はオウンドメディアとペイドメディアを活用して、アーンドメディアへの誘導を図るケースもあります。
トリプルメディアを効果的に活用するためには、それぞれのメディアの特徴を理解し、目的に合わせて適切なメディアを組み合わせることが重要です。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、ウェブサイトの運営者(アフィリエイター)が、他の企業やサービス提供者(広告主)の商品やサービスを自身のサイト上で紹介し、その紹介を通じて成果(商品の購入、サービスの申し込み、情報の登録など)が生まれた場合に報酬を受け取る仕組みのことです。
多くの場合、広告主とアフィリエイターの間には”ASP”と呼ばれるサービス提供者が存在し、広告の掲載や報酬の管理などを行います。
アフィリエイトは広告主とアフィリエイターの双方にメリットがあることが特徴です。
アフィリエイターは、自身のサイトの内容やターゲットに合わせた商品やサービスを選び、紹介することで収益を得ることができます。
一方、広告主は、多様なウェブサイトやブログを通じて、広範囲のターゲット層にアプローチすることができるという利点があります。
また、アフィリエイトは、実際に成果が上がったときのみ報酬が発生する成果報酬型の広告手法なので、広告主は無駄な広告費を抑えることができます。
このように広告主、アフィリエイター、消費者、すべての関係者にとってメリットがあるため、アフィリエイトはオンラインマーケティングの中でも非常に人気のある手法です。
関連記事:成果報酬型広告とは?メリット・デメリットと利用時のポイントを徹底解説!
アフィリエイトマーケティングとは?仕組みや失敗しないやり方を解説!
ウェビナー
ウェビナーは、「Web」と「Seminar」を組み合わせた造語で、インターネットを通じて行われるセミナーやワークショップのことを指します。
ウェビナーは、オンライン上で講演やプレゼンテーションを視聴することができるため、場所の制約を受けずに多くの人々が参加することが可能です。
ウェビナーのメリットとしては以下の要素が挙げられます。
■アクセス性:
どこからでもインターネットが接続できる環境があれば参加可能。地理的な制約なしにターゲットにアプローチできる。
■インタラクティブ:
チャットやQ&Aセッションを通じて、講師や他の参加者とリアルタイムでコミュニケーションをとることができる。
■アーカイブ動画として活用:
ウェビナーは録画しておくことで、長期的に活用できるコンテンツになります。
■コスト効率:
物理的な会場を借りる必要がないため、開催コストを低く抑えられる。
■多様なツール:
投票、アンケート、スライド共有、画面共有など、多様な機能を活用して内容を伝えることができる。
ウェビナーは、新型コロナウィルスのパンデミックなどの影響で、リモートワークやオンラインでのコミュニケーションが一般的になる中で、ますますその重要性が増しています。
適切なツールやプラットフォームを選び、参加者に価値ある情報を提供することで、効果的なウェビナーを実施することができます。
関連記事:ウェビナーの集客方法と成功させる秘訣!効果的な戦略から事例まで超解説
SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、X、Facebook、Instagram、LINEなどのSNSプラットフォームを活用して、ブランドの知名度を高め、顧客との関係を構築するための総合的な戦略です。
拡散力が高く、双方向のコミュニケーションが可能なSNSを通じて、情報発信や広告を配信することで、認知拡大やファンの育成、リードジェネレーションにつなげることができます。
また、SNSマーケティングには、以下のようなメリットがあります。
■ターゲティング精度が高い:
ターゲット層の興味関心や行動履歴に基づいて配信できるため、広告効果を高めることができます。
■費用対効果が高い:
効果測定がしやすいため、予算を適切に配分することができます。
■自然な拡散が期待できる:
SNSのユーザーに自然な形で情報を発信することができます。
SNSマーケティングは「SNS運用」と混同されることもありますが、SNS運用はSNSマーケティングの施策のひとつです。SNSマーケティングの中には、「SNS広告運用」「インフルエンサーマーケティング」なども含まれます。
関連記事:企業のSNS運用とは?SNS7媒体の運用経験者が事例付きで徹底解説!
SNS広告
SNS広告とは、X、Facebook、Instagram、LINEなどのSNSに配信する広告のことです。
ユーザーの興味関心や行動履歴などのデータを活用して、ターゲティングを細かく設定できるのが特徴で、商品やサービスの認知度向上や、購買意欲の喚起などに効果的です。
SNS広告はユーザーのタイムラインやフィード、ストーリーズに表示され、テキスト、画像、動画など形態はさまざまです。
SNS広告を効果的に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
■ターゲットを適切に設定する:
ユーザーの興味関心や行動履歴などのデータを活用して、細かくターゲティングすることで、広告効果を高めることができます。
■クリエイティブを工夫する:
ユーザーの興味を引くような、魅力的なクリエイティブを作成することで、広告効果を高めることができます。
■効果を測定する:
広告のクリック率やコンバージョン率などの効果を測定することで、改善点を洗い出し、効果を高めることができます。
SNS広告は、ターゲット層に直接アプローチし、認知度や購買意欲を高めることができる、非常に効果的なマーケティング手法です。
関連記事:SNSマーケティングの成功事例5選!広告で顧客獲得に繋げた戦略まで大公開
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、価値あるコンテンツを継続的に作成・発信し、ターゲット顧客との信頼関係を構築し、最終的に商品やサービスの購入につなげるマーケティング手法です。
コンテンツマーケティングは以下の3つの目的の実現に向けて実行されます。
■認知度の向上:ターゲット顧客に自社や製品・サービスを知ってもらう
■理解度の向上:ターゲット顧客に自社や製品・サービスの理解を深めてもらう
■好意度の向上:ターゲット顧客に自社や製品・サービスへの好感度を高めてもらう
コンテンツマーケティングは、以下の5つのステップで実施されます。
①ターゲット顧客の明確化
コンテンツマーケティングを実施する際には、まずターゲット顧客を明確にする必要があります。ターゲット顧客を明確にすることで、効果的なコンテンツを作成することができます。
②コンテンツの企画
ターゲット顧客に価値を提供できるコンテンツを企画します。コンテンツは、ターゲット顧客のニーズや興味関心を満たす内容である必要があります。
③コンテンツの作成
企画したコンテンツを作成します。コンテンツは、読みやすく、わかりやすく、価値を提供できる内容である必要があります。
④コンテンツの発信
作成したコンテンツを発信します。コンテンツの発信は、自社WebサイトやSNS、メールマガジンなど、さまざまなチャネルを活用して行うことができます。
⑤効果測定
コンテンツマーケティングの効果を測定します。効果測定を行うことで、コンテンツマーケティングの成果を分析し、改善策を検討することができます。
コンテンツマーケティングは、広告とは異なり、短期的な成果を期待できる手法ではありません。
定期的な分析や改善を行いながら、継続的にコンテンツを作成・発信することで、徐々にターゲット顧客との信頼関係を構築する必要があります。
関連記事:コンテンツマーケティングを外注委託するメリットは?選び方や成功させるコツを徹底解説!
インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)
インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)は、従来の広告や宣伝による「押し売り」のアプローチとは異なり、顧客自身が自然にブランドや製品に興味を持ち、顧客からのアプローチを生み出すための戦略を指します。
具体的には、自社製品やサービスに興味を持ってもらうために、価値あるコンテンツや情報を提供することで顧客を引き付け、育成し、関係を構築するマーケティング手法です。
主に以下の3つのステップで実施されます。
①集客:
ターゲット顧客に自社製品・サービスを知ってもらうための施策を行います。
②ナーチャリング:
集客したターゲット顧客に対して、継続的に価値あるコンテンツや情報を提供することで、顧客との関係を構築します。
③成約:
ナーチャリングしたターゲット顧客に対して、自社製品やサービスを販売します。
インバウンドマーケティングにはメリットとデメリットがそれぞれあります。
インバウンドマーケティングのメリット
インバウンドマーケティングは、顧客に対して継続的に価値あるコンテンツや情報を提供することで、顧客のニーズを満たし、顧客との関係を構築することができます。
顧客との関係を深めることで、長期的な成果も期待できるでしょう。
インバウンドマーケティングのデメリット
価値あるコンテンツや情報を作成・発信するためには、時間と労力が必要となります。また、効果測定が難しいため、効果を測定するための仕組みを構築することが重要です。
インバウンドマーケティングを成功させるには、顧客中心のアプローチで長期的な顧客関係を築くことが鍵となります。
リターゲティング/リマーケティング(Retargeting/Remarketing)
リターゲティング/リマーケティング(Retargeting/Remarketing)は、オンライン広告の手法の一つで、過去に特定のウェブサイトやページを訪れたユーザーに対して、再度関連する広告を表示することを意味します。
ユーザーがウェブサイトを訪れると、そのユーザーのブラウザにクッキー(Cookie)が保存されます。
このクッキーを利用して、ユーザーが他のウェブサイトやソーシャルメディアプラットフォームを訪れた際に、関連する広告を表示するというのが基本的な仕組みです。
例えば、カートに商品を追加したが購入を完了しなかったユーザーに対して、その商品の広告を再度表示することで、購入を促進することができます。
リターゲティング広告の具体的な手法としては、以下のようなものが挙げられます。
・動画広告
・ソーシャルメディア広告
リターゲティング広告のメリットは、特定のユーザーに対して効果的に広告を配信することができるため、コンバージョン率の向上や再訪問の促進などが見込める点です。
しかしながら、ユーザーが自社Webサイトに興味を持たなくなった場合、広告の効果をえられなくなる可能性もあります。
トラッキング
トラッキングは、特定の情報や動きを追跡・記録することを指します。
特にデジタルマーケティングやウェブ分析の分野では、ユーザーの行動やサイトの利用状況を追跡・分析するための手法として用いられます。
主な目的は、ユーザーの行動や傾向を理解し、それを基にサービスや広告の最適化を行うことです。
トラッキングには以下のような情報が活用されます。
■クッキー:
ウェブサイトの訪問者のブラウザに小さなテキストファイルとして保存される情報。これにより、ユーザーの訪問履歴や行動を追跡することができます。
■ピクセルタグ:
各ウェブページやドメイン配下に埋め込まれるユーザーの購買行動を追跡するための計測タグ。これにより、ページの閲覧行動などを細かく追跡することができます。
■ログファイル:
サーバー上で生成される記録。訪問者の訪問時間、閲覧ページなどの情報が含まれます。
集めたデータの活用方法は主に3つ挙げられます。
①広告の効果測定:
オンライン広告のクリック数やコンバージョン率を追跡し、広告の効果を測定する。
②ユーザー行動の分析:
サイト内でのユーザーの動きや滞在時間、離脱率などを分析し、サイトの最適化を図る。
③パーソナライゼーション:
ユーザーの過去の行動や興味を基に、カスタマイズされたコンテンツや広告を表示する。
このように、トラッキングはデジタルマーケティングの効果を最大化するための重要な手法ですが、ユーザーのプライバシーを尊重し、適切な方法で行うことが求められます。
CMS(Contents Management System)
CMS(Contents Management System)とは、WebサイトやWebアプリケーションのコンテンツを管理するためのシステムです。
Webサイトのコンテンツを作成・編集・公開する作業を、専門的な知識やスキルがなくても、簡単に行うことができます。
例えば、WordPressは世界で最も広く使用されているCMSの一つで、ブログから企業の公式サイトまで、幅広い用途で利用されています。
CMSの種類は、無料で利用できる「オープンソースCMS」と有料の「エンタープライズCMS」に分けられます。
オープンソースCMSは、機能が豊富で、カスタマイズ性に優れています。
しかし、セキュリティ対策やメンテナンスには、専門的な知識やスキルが必要です。
一方でエンタープライズCMSは、セキュリティ対策やメンテナンスが充実しており、大規模なWebサイトの運営に適しています。
ただし、オープンソースCMSに比べて、機能が制限されている場合もあります。
CMSを利用することで、コンテンツの作成から編集、公開までが容易になり、効率的に管理することができます。社内でCMSを一元管理すれば、外部の専門業者にコンテンツ作成や管理を依頼する必要がなくなり、コストも削減できます。
しかし、選択するCMSによっては、セキュリティの問題やパフォーマンスの問題が生じる可能性もあるため、ニーズや要件に合わせて適切なCMSを選択することが重要です。
MA(Marketing Automation)
MA(Marketing Automation)とは、マーケティング活動を自動化・効率化するツールや手法のことです。
マーケティング活動は、見込み顧客の獲得から育成、成約まで、さまざまなプロセスで構成されています。
MAを活用することで、これらのプロセスを自動化・効率化し、マーケティング活動の成果を向上させることができます。
MAの主な機能は以下の通りです。
■見込み顧客の管理:
見込み顧客の情報を一元管理し、スコアリングやセグメント化を行うことができます。
■コンテンツの配信:
見込み顧客の属性や興味関心に合わせて、適切なコンテンツを自動的に配信することができます。
■ナーチャリング:
見込み顧客のニーズに合わせて、継続的にコンテンツや情報を提供することで、顧客との関係を構築することができます。
■営業との連携:
見込み顧客の情報を営業に渡すことで、営業活動の効率化を図ることができます。
導入の際には、自社のビジネス目標や目的に合わせて、適切なMAツールを検討することが重要です。
また、MAを導入した後も、継続的に運用・改善を行うことで、より効果的に活用することができます。
SFA(Sales Force Automation)
SFAとは、Sales Force Automationの略で、営業活動を効率化・自動化するための技術やソフトウェアを指します。
Salesforceなどのツールが有名です。
SFAを導入することで、以下のメリットがあります。
営業活動の効率化
SFAは、営業プロセスの各ステージを自動化・効率化することを目的としています。これにより、営業担当者は繁雑な管理業務から解放され、実際の営業活動に集中することができます。
顧客情報の一元管理
SFAツールは、顧客情報、商談履歴、契約情報などを一元的に管理するデータベースを持っています。これにより、情報の共有やアクセスが容易になります。
商談・案件の管理
商談の進捗状況や案件の詳細をリアルタイムで追跡・管理することができます。これにより、営業チームは商談の優先順位をつけやすくなります。
営業活動の分析
SFAは、営業活動の成果やKPIをリアルタイムで分析する機能を持っています。これにより、営業戦略の最適化や改善が行いやすくなります。
スケジュール管理
営業担当者のスケジュールやタスクを一元的に管理し、効率的な営業活動のスケジューリングをサポートします。
コミュニケーションの強化
SFAツールは、営業担当者間や部門間のコミュニケーションを強化し、情報の共有を促進します。
SFAを導入することで、営業活動の効率化や成果の向上が期待できます。
しかし、導入に際しては、組織のニーズや目的に合ったツールを選択し、適切な設定や運用が必要です。
UI(User Interface)
UIとは、「User Interface」の略称で、ユーザーと製品やサービスとの接点のことを指します。
具体的には、Webサイトやアプリケーションの画面デザインや、デバイスの操作方法などがUIに含まれます。
UIの目的は、ユーザーが製品やサービスを使いやすく、快適に利用できるようにすることです。
そのため、UIは以下の要素を重視して設計されます。
■わかりやすさ:
ユーザーが製品やサービスの機能をすぐに理解できるか
■使いやすさ:
ユーザーが製品やサービスをスムーズに操作できるか
■美しさ:
ユーザーに好感を持ってもらえる美しいデザインか
UIは、製品やサービスの使いやすさや操作性を左右する重要な要素であり、UIが優れている製品やサービスは、ユーザーから高い評価を得ることができます。
UX(User Experience)
UXとは、「User Experience」の略称で、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験のことです。
UIとは異なり、ユーザーが製品やサービスを利用する際に得られる、主観的な体験を指します。
UXは、以下の要素によって構成されます。
■機能性:
製品やサービスがユーザーのニーズを満たしているかどうか
■効率性:
製品やサービスを利用する際に、ユーザーが感じるストレスや負担の少なさ
■信頼性:
ユーザーが製品やサービスに安心感や信頼感を持っているかどうか
■使いやすさ:
ユーザーが製品やサービスを簡単に使いこなせるか
■快適さ:
ユーザーが製品やサービスを利用している際に感じる満足感や喜び
UXを向上させるためには、UIの他にも、製品やサービスの機能や性能、サポート体制など、様々な要素を考慮することが不可欠です。
UXを向上させることで、ユーザーからの高い評価を得ることができれば、企業の成長につながります。
SEM(Search Engine Marketing)
SEMとは、「Search Engine Marketing」の略で、検索エンジンを活用したマーケティング手法の総称です。
SEMには、SEO(検索エンジン最適化)とリスティング広告の2つの手法があります。
①SEO:
Webサイトやコンテンツを検索エンジンの検索結果で上位に表示されるよう、最適化する手法
②リスティング広告:
Webサイトやコンテンツに関連したキーワードで検索したユーザーに、広告を表示する手法
SEMを効果的に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
・目的を明確にする
・適切なキーワードを設定
・効果的な広告クリエイティブを作成
・効果を測定し、改善を図る
SEMは、短期間での成果を求める場合や、新製品のローンチ、セールスプロモーションなどの特定のイベントに対するプロモーションに特に効果的です。
適切な戦略と実践により、高いROIを実現することができます。
SEO(Search Engine Optimization)
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、検索エンジンの検索結果で特定のWebサイトが上位に表示されるよう、Webサイトやコンテンツを最適化する手法の総称です。
SEOの目的は、検索エンジンからの流入を増やし、Webサイトのアクセス数を増やすことです。
SEO対策を行うことで、自社の製品やサービス、企業情報を、より多くのユーザーに届けることができます。
SEO対策には、大きく分けて2つの手法があります。
①内部SEO対策:Webサイトの構造やコンテンツを最適化する手法。
②外部SEO対策:他のWebサイトから自社サイトへのリンクを獲得する手法。
内部SEO対策で押さえるべきポイント
■ユーザーの検索意図を理解する:
ユーザーが何を知りたがっているのか、ニーズを明確にします。検索意図は、キーワードをクエリ(Knowクエリ、Goクエリ、Doクエリ、Buyクエリ)に分類することで把握しやすくなります。
■検索結果で上位表示されるキーワードを設定:
キーワードの検索ボリュームや競合度などを考慮し、上位表示を狙いやすいキーワードを選定します。
■キーワードを適切に使用したコンテンツを作成:
ユーザーの検索意図に沿って、上位表示を狙うキーワードを含めたコンテンツを作成します
■サイトの構造を整理:
構造化データのマークアップ、内部リンクの整備を行い、検索エンジンのサイト評価を高めます
■ページの読み込み速度を改善:
Googleはページスピードをランキングの要因として考慮しています。ページスピードは画像の最適化や圧縮、CSSやJavaScriptの最小化などを行うことで改善可能です。
外部SEO対策で押さえるべきポイント
■質の高いコンテンツを作成:
専門性や正確性の高いコンテンツは他のサイトから評価され、リンクされる確率が高いです。コンテンツ作成者はコンテンツ内容に関する資格や実績を持った人が担当するなど、記事の信頼性を高めることが重要です。
■他のWebサイトからリンクを獲得:
自社サイトとの親和性が高いサイト、ドメインパワーの高いサイトなどからのリンクを集めましょう。
■ソーシャルメディアで積極的に情報発信:
SNSを通じてコンテンツを拡散させることで、ユーザー同志のリンク共有を促し、被リンクの増加につなげることができます。
SEO対策は、継続的に行うことで効果を発揮します。
効果的に実施することで、自社のWebサイトの価値を高め、企業の成長につなげることができます。
関連記事:SEOのWebマーケティングにおける重要性とは?今更聞けない基礎知識を一挙おさらい!
PPC広告(Pay-Per-Click)
PPC広告(Pay-Per-Click)とは、広告がクリックされるたびに、広告主に費用が発生する仕組みの広告である「クリック課金型広告」の略称です。
検索エンジン広告、ディスプレイ広告、SNS広告など、さまざまな種類があります。
PPC広告にはメリットとデメリットがそれぞれあります。
PPC広告のメリット
■費用対効果が高い:
広告がクリックされなければ費用が発生しないため、費用対効果が高い。
■ターゲティングがしやすい:
検索キーワードやユーザー属性などに合わせて、広告をターゲティングできる。
■即効性がある:
広告を掲載した直後から、効果が期待できる。
PPC広告のデメリット
PPC広告は、競合が多いキーワードや、高単価のキーワードを設定すると、クリック単価が高くなる可能性があります。
PPC広告は、短期間での成果を求める場合や、特定のキーワードやターゲットに対する露出を高めたい場合に特に効果的です。
適切な戦略と実践により、高いROIを実現することができます。
関連記事:Webマーケティングコンサルタントとは?成果がでる活用方法を徹底解説!
ランディングページ(Landing Page)
ランディングページとは、ウェブマーケティングの文脈で使用される用語で、主に以下の2つの意味で使われます。
① 広告やメールマーケティングのリンクから訪問者が最初に訪れるページ
この意味でのランディングページは、特定のアクション(製品の購入、メールアドレスの登録、資料のダウンロードなど)を訪問者に促すために最適化されています。
広告やメールの内容と連動しており、訪問者が求める情報やサービスを効果的に提供することで、コンバージョン率を向上させることを目的としています。
②ウェブサイト内での特定のエントリーポイント
この意味でのランディングページは、ウェブサイトのホームページだけでなく、検索エンジンからの訪問者が最初に訪れるページを指します。
例えば、特定のキーワードで検索した結果、ブログ記事や製品の詳細ページに直接アクセスする場合、そのページがランディングページとなります。
どちらの意味においても、ランディングページは訪問者の関心を引き付け、特定のアクションを取らせるための重要な要素(コンテンツ、デザイン、CTAボタンなど)で構成されていることが求められます。
マーケティング指標に関する用語
CVR(Conversion Rate)[コンバージョン率]
CTR(Click Through Rate)[クリック率]
CPC(Cost Per Click)[クリック単価]
CPA(Cost Per Acquisition)[顧客獲得単価]
CPL(Cost Per Lead)[リード獲得単価]
CPM(Cost Per Mille)[インプレッション単価]
AOV(Average Order Value)[平均注文金額]
LTV(Life Time Value)[顧客生涯価値]
NPS®(Net Promoter Score}[ネット・プロモーター・スコア®]
KPI(Key Performance Indicator)[重要業績評価指標]
ROI(Return on Investment)
ROAS(Return On Advertising Spend)[広告費用対効果]
アトリビューション(Attribution)
エンゲージメントレート(Engagement Rate)
解約率(Churn Rate)
直帰率(Bounce Rate)
離脱率
開封率(Open Rate)
CVR(Conversion Rate)[コンバージョン率]
CVR(コンバージョン率)とは、マーケティングやウェブ解析の分野で使用される重要な指標の一つで、ウェブサイトやアプリの訪問者の中で、特定の目的のアクション(コンバージョンと呼ばれる)を達成したユーザーの割合を示す指標です。
具体的には、以下の式で計算されます。
コンバージョン率(%)=目的のアクションを完了したユーザー数÷全訪問者数×100(%)
ここでの「コンバージョン」とは、ウェブサイトやアプリの運営者がユーザーに求める目的のアクションを指します。
例えば、商品の購入、会員登録、問い合わせフォームの送信などがコンバージョンとして設定されることが多いです。
コンバージョン率を分析することで、マーケティング活動の効果やウェブサイトの改善点を明確にすることができます。
コンバージョン率が低い場合、ユーザーエクスペリエンス等に問題がある可能性が高いです。
そのため、コンバージョン率を基にサイトのデザインやコンテンツの改善を行うことが推奨されます。
コンバージョン率を向上させるための対策としては以下のようなことが考えられます。
■明確なCTA(Call to Action):
ユーザーに何をしてほしいのかを明確に伝えるCTAボタンやリンクを配置する。
■ユーザビリティの向上:
サイトのデザインやナビゲーションを直感的にし、ユーザーが目的のアクションを行いやすくする。
■信頼性の確保:
サイトのセキュリティを強化し、ユーザーレビューや評価を表示することで、ユーザーの信頼を獲得する。
■ターゲティング:
広告やコンテンツを特定のターゲット層に合わせて最適化することで、関心の高いユーザーを獲得する。
オンラインビジネスを行う上で、コンバージョン率は非常に重要な指標となり、その最適化に努めることでビジネスの成果を向上させることができます。
CTR(Click Through Rate)[クリック率]
CTR(Click Through Rate)とは、デジタルマーケティングやオンライン広告の分野で使用される指標の一つで、特定の広告やリンクが表示された回数(インプレッション)に対して、実際にクリックされた回数の割合を示す指標です。
具体的には、以下の式で計算されます。
CTR(%)=クリック数÷広告の表示回数(インプレッション数)×100(%)
例えば、ある広告が100回表示されて、そのうち5回クリックされた場合、CTRは5%です。
CTRは、広告の文言やデザインの効果を測定するための基本的な指標として使用されます。
広告キャンペーンの中でどの広告が最も効果的であるかを判断し、予算の再配分や最適化を行うための参考となります。
また、検索エンジン広告(例:Google Ads)では、CTRは品質スコアの一部として考慮され、広告のランキングやクリック単価に影響を与えることも。
しかし、高いCTRが必ずしもビジネスの成功を意味するわけではありません。
CTRと共に、コンバージョン率やROI(投資対効果)などの他の指標も考慮する必要があります。
CTRの平均値は業界や広告の目的によって異なるため、平均値を参考にする場合は同じ業界や競合他社との比較を行うことが有効です。
CPC(Cost Per Click)[クリック単価]
CPC(Cost Per Click)とは、デジタルマーケティングやオンライン広告の分野で使用される指標の一つで、広告がクリックされるごとに広告主が支払う費用を指します。
具体的には、以下の式で計算されます。
CPC=広告費÷クリック数
例えば、広告の総費用が1,000,000円で、その広告が5,000回クリックされた場合、CPCは200円です。
広告主はCPCを基に広告の予算を設定し、予算内での広告活動を最適化することができます。
CPCを知ることで、広告活動の効果を測定し、ROIを計算する際の参考となります。
また、特定のキーワードやターゲットに対するCPCを知ることで、競争の激しさや広告活動の競争力を判断することができます。
クリック単価を下げるコツとしては、例えばGoogle Adsでは、広告の品質スコア(広告の関連性、CTR、ランディングページの品質など)が高いと、CPCが低くなる可能性があります。
また、広告主は「最大CPC」を設定することができますが、実際のCPCは競合他社との入札競争の結果によって決まり、最大CPC以下となることが多いです。
CPA(Cost Per Acquisition)[顧客獲得単価]
CPA(Cost Per Acquisition)とは、デジタルマーケティングやオンライン広告の分野で使用される指標の一つで、特定のアクション(例:商品の購入、会員登録、アプリのダウンロードなど)を達成するためにかかる平均的な広告費用を示す指標です。
具体的には、以下の式で計算されます。
CPA=広告費÷取得数(コンバージョン数)
例えば、広告の総費用が100,000円で、その広告活動によって4人の新規顧客を獲得した場合、CPAは25,000円です。
CPAを知ることで、広告活動の効果やROI(投資利益率)を具体的に測定することができ、広告の予算を調整し、最も効果的な広告チャネルやキャンペーンに予算を配分することが可能です。
また。CPAを低く抑えることで、競争力を高めることができます。
しかし、CPAを下げることだけにとらわれると、品質の低いリードや顧客を獲得するリスクが高まることもあります。CPAの低減と顧客の品質のバランスを取ることが重要です。
CPL(Cost Per Lead)[リード獲得単価]
CPL(Cost Per Lead)とは、デジタルマーケティングやオンライン広告の分野で使用される指標の一つで、リード(潜在的な顧客や商談の機会)1件当たりの獲得にかかるコストを指します。
具体的には、以下の式で計算されます。
CPL=広告費÷リード数
例えば、広告の総費用が50,000円で、その広告活動によって50人のリードを獲得した場合、CPLは1,000円です。
CPAと同様にCPLも広告活動の効果やROI(投資対効果)の測定に役立つ指標です。広告やキャンペーンの予算配分の最適化するためにも欠かせません。
CPLだけでなく、リードの品質やその後のコンバージョン率も考慮することで、全体的な広告活動の効果を評価することができます。
しかし、企業や業界によって「リード」として考えるアクションが異なるため、CPLを評価する際にはその定義を明確にすることが重要です。
CPAと同様にCPLも低ければいいとは限りません。低いCPLで大量のリードを獲得できたとしても、確度の低いリードばかりというケースも。CPLの数値とリードの質を分析し、適正なCPLを見極めることが重要です。
CPM(Cost Per Mille)[インプレッション単価]
CPM(Cost Per Mille)とは、広告のコスト計算において使用される指標の一つで、1000回の広告表示(インプレッション)あたりのコストを示します。
「Mille」はラテン語で「千」を意味するため、CPMは「コスト・パー・サウザンド(Cost Per Thousand)」とも呼ばれます。
CPMは、特にディスプレイ広告や動画広告などのブランディングを目的とした広告キャンペーンでよく使用される指標です。
これは、広告のクリックやコンバージョンよりも、広告がどれだけの人々に表示されるか(露出)を重視するキャンペーンに適しているからです。
具体的には、以下の式で計算されます。
CPM=広告の総費用÷広告の総インプレッション数×1000
例えば、10,000円で5,000回の広告表示を得た場合、CPMは以下のように計算されます。
CPM=10,000円÷5,000回×1000=2,000円
→1,000回の広告表示あたりのコストは2,000円
CPMを使用することで、広告主は異なる広告キャンペーンや広告プラットフォーム間での広告のコスト効率を比較することができます。
ただし、CPMだけに依存するのではなく、他の指標(例:CPC、CPA)とあわせて広告のパフォーマンスを評価することが重要です。
AOV(Average Order Value)[平均注文金額]
「AOV(Average Order Value)」とは、ECサイトやリテール業界で使用される重要な指標の一つで、一つの注文における平均的な販売金額を示す指標です。
具体的には、以下の式で計算されます。
AOV=総収益÷注文数
例えば、ある期間内の総売上が100万円で、その期間内の総注文数が200回だった場合、AOVは5,000円となります。
AOVを分析することで、販売戦略やプロモーションの効果を定量的に評価することができます。
また、AOVを上げることで、同じ数の顧客からより多くの収益を上げることが可能です。
AOVを向上させるための対策としては以下のような施策が考えられます。
■アップセル: 顧客が選んだ商品よりも高価な商品や、より多くの機能を持つ商品を推奨する。
■クロスセル: 顧客が購入しようとしている商品に関連する商品を推奨する。
■バンドル販売: 複数の商品をセットで販売し、セット価格を設定することで、1回の購入金額を増加させる。
■ロイヤルティプログラム: 顧客のリピート購入を促進するためのポイントや割引を提供する。
AOVは、ビジネスの収益性を向上させるための重要な指標として、多くのECサイト運営者やリテーラーに利用されています。
関連記事:ECマーケティングとは?戦略から用語、成功事例まで徹底解説
LTV(Life Time Value)[顧客生涯価値]
LTV(Life Time Value)とは、マーケティングやビジネス戦略の分野で使用される重要な指標の一つです。1人の顧客が取引開始から終了までにもたらす利益の合計を指します。
具体的には、以下の式で計算されます。
LTV=平均顧客単価×収益率×購買頻度×顧客の平均継続期間
LTVを知ることで、新しい顧客を獲得するためにはどれだけのコストをかけるべきか判断することが可能です。
また、高いLTVを持つ顧客セグメントに焦点を当て、リテンション(顧客の維持)やアップセルの戦略を考えることができます。
LTVを向上させるための対策としては以下のようなことが考えられます。
■顧客満足度の向上:
製品やサービスの品質を向上させ、顧客の満足度を高める。
■ロイヤリティプログラムの導入:
顧客のリピート購入を促進するためのポイントや特典を提供する。
■パーソナライズされたマーケティング:
顧客の購買履歴や好みに基づいて、パーソナライズされたオファーやコンテンツを提供する。
■アフターサービスの強化:
顧客の問い合わせやクレームに迅速かつ適切に対応することで、長期的な関係を築く。
LTVは、ビジネスの長期的な成功を評価・計画するための重要な指標として、多くの企業やマーケターに利用されています。
NPS®(Net Promoter Score}[ネット・プロモーター・スコア®]
NPS®(Net Promoter Score)は、顧客がある製品やサービスを他の人に推奨する確率を示すもので、顧客のロイヤルティや満足度を測るための指標です。
NPS®を測るには、まず顧客に「当社の製品/サービスを0から10のスケールで推奨する確率はどれくらいですか?」という質問をします。
そして、回答者を以下の3つのカテゴリに分類します。
②中立者: 7-8点をつけた人々。満足しているが、強く推奨するわけではない。
③批判者: 0-6点をつけた人々。不満を持っているか、推奨しない可能性が高い。
最後に、以下の式を用いて計算します。
NPS®=推奨者の割合−批判者の割合
NPS®のスコア範囲は、-100から+100です。
高いNPS®スコアは、高いロイヤルティとビジネスの健全性を示します。
NPS®はシンプルで理解しやすく、顧客のロイヤルティや満足度を迅速に把握できる有用な指標であるものの、それだけでビジネスの全体像を把握するのは難しいです。
NPS®の背後にある理由や具体的なフィードバックを収集し、それをもとに改善策を検討することが重要となります。
KPI(Key Performance Indicator)[重要業績評価指標]
「KPI(Key Performance Indicator)」とは、組織やプロジェクトが設定した目標や戦略を達成するための進捗を定量的に評価するための指標です。
これにより、組織は目標に対する現在のパフォーマンスを把握し、必要な場合には戦略やアクションを調整することができます。
KPIは具体的な数値やパーセンテージで表されることが多いです。
設定したKPIは定期的に(例:日次、週次、月次など)測定され、時間の経過とともにその変動を追跡することが重要です。
以下がKPIの例です。
マーケティング: サイトの訪問者数、CTR、CVR、CPAなど
製造: 生産効率、製品の不良率、在庫回転率など
人事: 従業員の離職率、新規採用数、研修の完了率など
KPIを設定する際は、最終目標となるKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を明確にすることが重要です。KPIはKGI達成のための中間目標にあたります。KGIの達成にはどんなマイルストーンが必要かを逆算し、具体的かつ現実的な数値目標を設定しましょう。
ROI(Return on Investment)[投資利益率]
ROI(Return on Investment)とは、「投資利益率」や「投資収益率」とも呼ばれる指標で、投資した資金に対してどれだけの利益が得られたかを示す割合です。
この指標は、特定のプロジェクトやキャンペーンの効果を評価するため、また、異なる投資の機会を比較するために使用されます。
具体的には、以下の式で計算されます。
ROI=投資収益÷投資コスト×100(%)
例えば、マーケティングキャンペーンに100万円を投資して、その結果として150万円の投資収益を得た場合、ROIは以下のように計算されます。
ROI=150万円÷100万円×100(%)=150%
→ROIは150%(リターンは投資金額の1.5倍)
ROIが高いほど、その投資は効果的であったと言えます。
しかし、ROIだけを見て投資の判断をするのではなく、他の要因やリスクも考慮することが重要です。
また、ROIを計算する際には、収益とコストの定義を明確にし、一貫した方法で計算することが求められます。
ROAS(Return On Advertising Spend)[広告費用対効果]
「ROAS(Return On Advertising Spend)」とは、マーケティングや広告の分野で使用される重要な指標の一つで、広告活動に投じた費用に対して、その広告から得られた売上の割合を示す指標です。
具体的には、以下の式で計算されます。
ROAS=広告活動による売上÷広告費×100(%)
例えば、広告費が100万円で、その広告からの売上が200万円だった場合、ROASは200%です。
このように、ROASを用いることで、各広告キャンペーンや広告媒体の効果を定量的に評価することが可能です。
広告のパフォーマンスはROIでも計ることが可能ですが、指標の性質はROASとは異なります。ROASは投資した広告費がいくらの「売上」につながったかを表す指標です。
一方、ROIは広告費の投資額に対する「利益」を示します。
ROASだけでは利益率は判断できないため、広告の効果と経営状況を分析したい場合はROIとROAS2種類の数値を確認することが大切です。
アトリビューション(Attribution)
アトリビューション(Attribution)とは、マーケティングや広告の分野で使用される用語で、顧客が購入やコンバージョンに至るまでに、広告やSNSといった接触点(タッチポイント)がどれだけの影響を持っているのかを評価する手法のことです。
顧客の多くは、ネット検索やSNSなどでの情報収集を経て商品やサービスを購入します。顧客は一つの広告を見て購入を即決するのではなく、さまざまなチャネルに接触することで最終的なコンバージョンにたどりつくのです。
さまざまなチャネルが影響しあう複雑な購入プロセスにおいて、どの接触点が効果的だったのかを適切に評価するために、アトリビューションは重要視されるようになりました。
アトリビューション分析を行うことで、以下のようなメリットがあります。
■マーケティングの効果を正確に測定できる
■効果的なマーケティング施策を立案できる
■予算を効率的に配分できる
アトリビューション分析にはさまざまな手法があり、接触した広告やメディア、経路ごとの「貢献度」をどう配分するかによって、方法は異なります。ここでは代表的な手法を3つ挙げます。
■ラストクリックアトリビューション:
コンバージョンに至る前の最後にクリックされた広告やページに、貢献度を100とする手法。
■ファーストクリックアトリビューション:
最初にコンバージョンに関連した行動を行った広告やページに、貢献度を100とする手法。
■均等配分モデル:
コンバージョンまでの全てのタッチポイントに均等に貢献度を割り振る手法。
自社のビジネス目標や目的に合わせて、適切な手法でアトリビューション分析を行うことで、広告やマーケティング活動のどの部分が最も効果的であるのか、またどの部分が改善の余地があるのかを明確にすることができます。
これにより、予算の最適な配分や戦略の見直しを行うことができ、マーケティング活動の効果を最大化することが可能です。
エンゲージメントレート(Engagement Rate)
エンゲージメントレート(Engagement Rate)は、ソーシャルメディアの投稿の効果を測定するための指標の一つです。
このレートは、投稿に対するユーザーの反応やインタラクション(例: いいね、コメント、シェア、再生数など)を示すもので、その投稿がどれだけ関心を引きつけ、ユーザーとのコミュニケーションが活発であるかを評価するためのものです。
具体的には、以下の式で計算されます。
エンゲージメントレート(率)=合計エンゲージメント数÷投稿のリーチ数(インプレッション)×100(%)
例えば、あるInstagramの投稿に対して、
保存:990
コメント:10
という反応があった場合、合計エンゲージメント数は1,500です。
この投稿のインプレッションが30,000の場合、エンゲージメントレートは以下のように計算できます。
エンゲージメント率=1,500÷30,000×100=5%
エンゲージメントレートが高いということは、投稿がユーザーに受け入れられ、関心を引きつけていることを示します。
これは、コンテンツの質が高い、またはターゲット層に適していることを意味する可能性があります。
逆に、エンゲージメントレートが低い場合、投稿がユーザーの関心を引きつけることができていない、またはターゲット層とのマッチングが適切でない可能性が考えられるでしょう。
エンゲージメントレートは、ソーシャルメディアマーケティングの効果を評価する上で非常に重要な指標となります。
高いエンゲージメントを獲得することで、ブランドの認知度や信頼性の向上に繋がる可能性があります。
解約率(Churn Rate)
解約率(Churn Rate)は、特定の期間内にサービスや製品の契約を終了または更新しない顧客の割合を示す指標です。
この指標は、特に定期的な収益モデルを持つビジネス、例えばSaaS等のサブスクリプションサービスや月額制のコンテンツ配信サービスなどで非常に重要とされます。
解約率は、ビジネスの健全性や顧客満足度を評価する上での鍵となる指標であり、解約率が高いということは、顧客が不満を抱えていたり、ビジネスモデルに問題がある可能性も考えられます。
具体的には、以下の式で計算されます。
解約率=ある期間の解約数÷同期間の顧客数×100(%)
例えば、2024年1月に合計1,000人のサブスクリプション顧客がいて、同月に950人のサブスクリプション顧客が残っている場合の解約率は以下の式で計算されます。
解約率=1,000-950÷1,000×100=5%
つまり、この月の解約率は5%です。
解約率を低く保つためには、顧客のニーズや期待に応えるサービスの提供、顧客サポートの質の向上、顧客とのコミュニケーションの強化など、様々な取り組みが考えられます。
直帰率(Bounce Rate)
直帰率(Bounce Rate)は、ウェブサイトのパフォーマンスを測定するための重要な指標の一つです。
具体的には、ウェブサイトのページを訪れたユーザーが、そのページでのアクション(別のページへの遷移やフォームの送信など)を取らずにサイトを離れる割合を示します。
具体的には、以下の式で計算されます。
直帰率=直帰数÷セッション数×100(%)
直帰率が高い場合、ユーザーがサイトに興味を持たなかった、ページの内容が期待に応えられなかった、サイトのデザインやナビゲーションが使いにくいなどの理由が考えられます。
直帰率が低い場合は、ユーザーがサイトの内容に興味を持ち、さらに他のページも閲覧するなどのアクションを取ったと推測されます。
しかし、直帰率は必ずしも低ければ良いというものではありません。
例えば、ブログやニュース記事のページは情報を得ることが目的のため、直帰率が高くても問題ない場合があります。
直帰率はウェブサイトの効果測定において重要な指標の一つですが、他の指標と合わせて全体的な文脈で評価することが重要です。
離脱率
離脱率は、ウェブサイトの各ページのパフォーマンスを評価するための指標の一つで、特定のページを最後に訪れた後、ユーザーがウェブサイトを離れる確率を示しています。
英語では「Exit Rate」や「Abandonment Rate」と呼ばれます。
具体的には、以下の式で計算されます。
離脱率=特定ページでの離脱数÷特定ページでのページビュー数×100(%)
離脱率が高いということは、ユーザーがそのページを訪れた後、他のページを訪れずにサイトを離れる確率が高いことを示します。
これは、コンテンツがユーザーの期待に応えられていない、ページのデザインやナビゲーションに問題がある、などの理由が考えられます。
逆に離脱率が低いということは、ユーザーがそのページを訪れた後も、サイト内の他のページを訪れる確率が高いということです。
これは、コンテンツがユーザーの関心を引きつけている、ページのデザインやナビゲーションが使いやすい、などの理由が考えられます。
離脱率を低くするためには、以下のような工夫が必要です。
■コンテンツの質向上:
ユーザーが求めている情報や価値を提供するコンテンツを作成する。
■ページデザインの最適化:
クリアなCTA(Call To Action:行動喚起)を配置し、ユーザビリティを向上させる。
■内部リンクの最適化:
関連するページへのリンクを適切に配置し、ユーザーがサイト内を探索しやすくする。
■ページの読み込み速度の向上:
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーが離脱するリスクが高まる。
離脱率は、ウェブサイトの各ページの効果や問題点を特定するための重要な指標となります。
離脱率が高いページは、最適化の対象として優先的に改善に取り組むべきでしょう。
開封率(Open Rate)
開封率(Open Rate)は、メールマーケティングの成果を測定するための基本的な指標の一つで、送信されたメールが受信者によってどれだけ開かれたかを示す確率や割合のことです。
具体的には、以下の式で計算されます。
開封率=開封されたメール数÷送信したメール数×100(%)
開封率が高いということは、メールの件名や配信タイミング、ターゲット層の選定などが適切であり、受信者の関心を引きつけることができていることを示します。
一方で、開封率が低いということはメールの件名が魅力的でない、受信者にとって関連性が低い、スパムフィルタに引っかかっている、などの理由でメールが開かれていない可能性が考えられます。
開封率を向上させるためには、以下のような工夫が必要です。
■魅力的な件名:
受信者の興味や関心を引きつけるような件名を考える。
■適切な配信タイミング:
受信者がメールをチェックする可能性が高い時間帯に配信する。
■セグメンテーション:
ターゲット層を細分化し、それぞれの層に合わせた内容のメールを送信する。
■メーリングリストの整理:
古い、または反応のないアドレスを定期的にリストから削除する。
開封率はメールマーケティングの初期段階の成果を測定する指標であり、開封率を高めることで、その後のクリック率やコンバージョン率の向上に繋がる可能性があります。
しかし、開封率だけに注目するのではなく、他の指標と合わせて全体的なメールマーケティングの効果を評価することが重要です。
まとめ
マーケティングの領域は実に広く、その中には数多くの用語や概念が存在します。
この記事で紹介した55個の用語は、その中でも特に重要とされるものばかりを厳選しています。
これらの用語をしっかりと理解し、日々の業務に活かすことで、より効果的なマーケティング戦略を展開することができるでしょう。
ぜひ本記事を保存して、何度も参考にしていただけると幸いです。
キャリーミーはマーケティング・広報領域を中心にプロ人材を紹介しています!
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この記事を書いた人
- 加来 涼太
3度の事業立ち上げを経験し、これまで2度事業売却した連続起業家。 フリーのプロ人材としても、数社で活躍する現役のWEBマーケター。
2014年、高校3年時にフィリピン留学したことを機に、大学在学中に留学代理店事業を立ち上げ学生起業を経験。WEBマーケティングを独学と実践で学び、WEB経由での集客活動を仕組み化し、同事業を約4年間運営した後に事業売却。新卒後は、海外にある日系ITスタートアップの新規事業プロジェクトに約半年間参画。
2019年、自社ITサービスの開発・WEBメディアの運営事業等を行う株式会社ツーベイスを創業。サイトM&Aプラットフォームサービスの運営開始から約1年後に、自身2度目の事業売却を行う。1年間の運営期間で審査した対象サイトは約200件に及ぶ。現在は、月間最大100万PV越えのWEBメディアを運営したり、留学関連の新規事業立ち上げに従事。過去に立ち上げた累計のサイト数は10を超える。
2023年、自身の会社を経営しながら、これまでの経験を活かし、フリーのSEOディレクター等としても数社で活動している。主な実績:約1年間/週1程度の稼働で、事業会社が運営するサイトへのオーガニックトラフィック数を月間約20万増やし、昨対比で約200%増を達成。同サイトの月間トラフィック価値30,000$以上の向上も実現。