SNS運用の代行とは?業務委託先・代行会社の選び方や内製化とのメリットを比較

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「SNSに何を載せたらいいかわからない。ネタ切れで気がつけば投稿がストップ…」
「他の仕事との兼務でSNS運用は片手間。SNSをマーケティングにいかしきれない」
マーケティングにおいてSNSの重要性が高まる一方で、運用に課題を持つ企業様は多いのではないでしょうか。そんな時は、SNS運用の代行を検討してみませんか。

SNSの専門知識を持つプロへ業務委託することで、今よりも効果的、かつ効率的にSNS運用を進められる可能性があります。
とはいえ、SNS運用の代行に対して「コストが高くつくのでは?」「どこまで仕事を依頼できるの?」など、不安や疑問もあるかと思います。そこで本記事ではそんなお悩みを解決。SNS運用代行の経験豊富なプロ人材・A.T.さんに、代行を依頼するメリットや、代行先を選ぶポイントをお聞きしました。

このプロ人材に聞きました!

A.T.さん

学生時代からアルバイトをしていたアパレル企業に就職後、アメリカ留学を経験する。帰国後、IT関連会社のWebデザイナーとしてバナー作成等に従事。その後インバウンド向けの委託販売の会社を友人らと起業し、マーケティングの知見を独学で取得。この経験を活かして複数のベンチャー企業で広報・マーケティング・経営戦略に携わる。2020年に海外移住を見据えフリーランスのマーケターとして独立。現在はスイス在住。

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SNS運用とは?目的・業務内容・成果を出すためのポイント

SNS運用とは、さまざまなSNS媒体を通じて情報発信することで、企業や商品・サービスの認知獲得、集客、ブランディングなどを実現するマーケティング施策です。

SNS運用の具体的な業務内容とは?

SNS運用の具体的な業務は以下の通りです。今回は既存のSNSの運用を代行したケースで説明します。

私が運用する際は、①の各SNS運用状況調査・現状課題の洗い出しを戦略設計の前段階で必ず行います。投稿内容についてはもちろん、プロフィールやアイコン、CTA(※)など細かい観点まで見直しを実施。実はアカウント設定ができていない企業様は多く、社内で見落とされがちな項目も含めて点検しています。

(※)CTA=Call To Action(コール トゥ アクション)の略。ユーザーの行動を誘導するためにサイト上に設置されたテキストやイメージ等を指す。

②の分析ツールのセットアップとは、Googleアナリティクスなどのセットアップです。SNS運用だけをしていて、CTAまで詳細に確認していないというクライアント様もいらっしゃいますが、私はCTAまでが成果であると考えているので分析ツールのセットアップは欠かせません。

③は①で確認した内容をもとに、クライアント様の目的に合わせた戦略を設計します。その際に競合となるアカウントのリサーチも行うんです。
それらを踏まえ、提案書にはクリエイティブイメージの案を3つ程度出していますね。おおよそのKPIも設定してクライアント様に実際の運用イメージを持っていただき、投稿方針をすり合わせます。

④⑤では、③ですり合わせた投稿イメージにしたがって運用し、その結果を分析した上で次の投稿に活かしていきます。

また、私の場合はSNS広告運用も対応可能なので、クライアント様によってはSNS広告運用も一緒に請け負うこともあります。業務内容としては、反応の良かったキャンペーン投稿と同じものを広告でも運用する、特定のキャンペーン用に広告バナー等を制作して運用するなどです。

SNSで成果を出すポイントは媒体別の特性を理解すること


投稿内容は、SNSの種類によって異なります。それぞれユーザー層や媒体の特性が異なるため、全てのチャンネルで同じように投稿しても成果は出ません。企業の業種、商品・サービスによっても力を入れるべきSNSは違います。

たとえば、Facebookは近年経営者がコミュニティ形成を目的に活用するケースが多く、ユーザーも40~50代が多いので商材によっては重点をおいて運用しても、効果が出ない傾向にあります。
逆に今最も効果を出しやすいのはTikTokです。若い層を中心に拡散力があり、飲食店などでYouTubeとのセット運用が広がっています。

SNS運用は代行を依頼すべき?内製化すべき?


SNS運用は内製化することも、代行を依頼することもできます。自社に適した運用法を検討するために、メリット・デメリットを整理してみましょう。

SNS運用を内製化するメリット

・運用をスピーディーに進められる
内製化は、出したい情報を最短でSNSに反映できる利点があります。投稿の依頼やチェック、決裁が社内で全て完結するので「明日までにアップしたい!」といった急を要する対応も可能です。
発信したいニュースが多い、キャンペーンを頻繁に打ちたいといった場合は、内製化を選ぶとスムーズでしょう。

・ブランディングにつなげやすい
自社をよく知る社員が運用に携われば、自社のカラーを打ち出しやすくなります。近年のSNSは似たような投稿があふれ均一化する傾向にあります。ブランディングを意識したオリジナリティのある運用をしたいのであれば、内製化が適しているでしょう。

SNS運用を内製化するデメリット

・客観的な視点で運用できない
一方で内製化は、ユーザー目線の投稿を作りにくいデメリットがあります。
たとえば、一つの投稿に情報を詰め込みすぎると、ユーザーは魅力を感じません。経営層などからの「あれも、これも発信したい」という意向を鵜呑みにして一つの投稿に盛り込みすぎると、そうした自社都合の投稿になりがちです。

また、客観的な視点がないまま運用を続けると炎上リスクも高まります。自社が当たり前だと思うことが、社会全般に受け入れられるとは限りません。特にTwitterではさまざまな立場に立って適切な言葉を選ぶことが必要です。

SNS運用を代行依頼するメリット

・運用の手間が省ける
SNS運用は簡単だと思われがちですが、実は時間と手間がかかります。動画など、凝ったクリエイティブになるほど工数は多いです。そのため、社内リソースが十分にない場合はSNS運用の代行会社へ依頼したり個人のプロと業務委託契約を結んだりするのが合理的でしょう。

・最新の潮流に合わせて運用できる
SNS運用を行う代行会社やフリーランスは、常にSNSの最新情報をキャッチしているため、内製化よりもSNSの潮流をふまえた投稿を発信しやすくなります。
たとえば、Instagramは近年静止画が見られにくい傾向にあり、リールやストーリーを強化する必要があります。こうしたトレンドは、内製化では見えにくいと思います。

また、代行は社員とは異なる第三者が運用に携わるため、ユーザーの視点にも寄り添いやすいと言えるでしょう。

SNS運用を代行依頼するデメリット

・代行先との連携がうまくいかないと失敗しやすい
SNS運用を外部へ代行依頼する場合、代行先へ自社の要望を的確に伝える必要があります。先方との認識のすり合わせが足りないと「思っていたものと違う」「期待していた成果が出ない」などのミスマッチにつながり、SNS運用はスムーズに進みません。
代行を依頼するなら、先方とのコミュニケーションや連携にある程度の時間と神経を使うことを覚悟しておきましょう。

SNS運用の代行先:代行会社・業務委託のプロの違い


SNS運用の代行を依頼するなら、SNS運用の代行会社に依頼する、またはフリーランスのSNSマーケターなどと業務委託契約を結びます。それぞれ業務の進め方が異なるため、メリット・デメリットをふまえて代行先を選択しましょう。

代行会社にSNS運用を依頼するメリット

・「バズる」投稿ができる
代行会社は、いわゆる「バスる」投稿が得意です。SNSの最新の傾向や、過去の顧客データをもとに、フォロワー数を増やすノウハウや投稿を拡散する法則を確立しています。アカウントの閲覧数や認知度アップを最優先したい場合は代行会社を活用するといいでしょう。

・手厚いチーム体制でSNS運用を進めてもらえる
代行会社は、依頼された運用業務を細分化し、チームで運用するケースがほとんどです。SNSの種類や、戦略・デザインなどのフローごとに専門の担当者を置き、10人前後が関わることが多いようです。社員数人で内製化するよりも、手厚い体制でSNS運用を進めることができます。

代行会社にSNS運用を依頼するデメリット

・担当者間の調整に時間をとられやすく、スキルレベルも未知数
一方で、代行会社は複数人が関わるがゆえに担当者間の調整が多く、運用スピードは遅めです。
たとえば、クリエイティブの修正を依頼したい時、多くの代行会社では実際に作業するデザイナーに直接依頼できません。代行会社の窓口担当者を介して指示が届くので、指示が正しくデザイナーへ伝わらず修正のラリーを何度も繰り返す事例もあるようです。

代行会社によっては、SNS運用の未経験者を参画させていることもあります。特にアナリティクス分析やSNS広告運用ができない担当者が多い印象です。SNS運用の代行会社といっても、社内スタッフ全員がSNSのプロだとは限りません。内部の担当者のスキルレベルを見極めきれないのはリスクと言えるでしょう。

個人のプロ(業務委託)にSNS運用を依頼するメリット

・「二人三脚」でSNS運用をサポートしてもらえる
個人のプロは、「SNS運用チームのメンバー」としてクライアント様に入り込み伴走できる強みがあります。

私の場合、クライアント様からの要望があれば、担当者との打ち合わせだけでなく、社内の定例会議にも参加します。そこで密に情報交換を行い社員の方との共通認識を持つことで、社内状況に合った提案を機動的に出すことができます。
様々な顧客を抱える代行会社が、各社の社内会議まで参加する例はなかなかないと思います。

個人のプロは、クライアント様と一緒に二人三脚で運用を進めるイメージです。企業対企業よりも密な関係性を作れるので、クライアント様は遠慮なく相談や依頼ができると思います。

SNS運用を行うにあたり何から手をつけたらいいのかわからない場合や、内製化と同じくらいのスピード感で運用を進めたい場合は、個人のプロに代行を依頼するといいでしょう。

私の担当した案件では、クライアント様から「黒を基調にした投稿をしたい」と相談を受けたことがあります。一般的に黒い絵や写真はユーザーの目を引かないので効果を出すのは難しいのですが、先方のこだわりに応えたいと試行錯誤し、エンゲージメントにつなげました。
こうした難しい依頼も施策として実現できるのは、個人の柔軟性や信頼性があってこそだと思います。

・コストを抑えられる
代行会社にSNS運用を依頼する場合に比べて、個人のプロの業務委託費用は安く抑えられる傾向にあります。

代行会社は業務内容の範囲が広くなるほど費用が増えます。たとえば「投稿月◯本10万円」といった契約で始めても、実際に運用を始めると投稿数の追加や、クリエイティブの修正に伴ってオプション料金が上乗せされていきます。

オプション設定されている業務は、個人のプロからすると「高い」と感じるものもあります。バナー作成や修正の業務は、クライアント様と投稿内容のすり合わせが出来ているプロなら10分程度で作成できていることもしばしば。代行会社の場合は、1本1本のバナーについても平準化された単価が設定されているので実際の業務と乖離が出ている可能性があります。

個人のプロの場合でも業務量の増加や成果の大きさに応じて報酬の交渉が必要になりますが、個人なら最低限の費用に抑えながら運用を進められるでしょう。

個人のプロ(業務委託)にSNS運用を依頼するデメリット

・複数のSNSを一度に運用できるプロは少ない
SNSマーケターは特定のSNSを専門にしているケースが多く、各媒体を横断的に対応できるプロは希少です。複数のSNSを運用したい場合は、複数のプロを集めなくてはならず人材の確保に時間がかかるかもしれません。

なるべく短期間でプロを見つけたい場合は、エージェントサービスを利用するといいのではないでしょうか。クラウドソーシングだと自ら検索して複数のSNSのプロを探す必要がありますが、エージェントサービスを上手に活用すればクライアント様の課題に合ったプロをご紹介いただけると思います。

キャリーミーなら、Twitter、Instagram、YouTubeなど、各種SNSの運用実績を持つプロが多数登録しています。今すぐ人材をお探しになりたい担当者様は、お気軽にご相談ください。
https://carryme.jp/lp002/0826_serch_marketing/

SNS運用の代行先選びで失敗しないためには

「本当にこの代行先に頼んで大丈夫かな…」。SNS運用の代行を検討する時はそんな心配もあるでしょう。安心して代行を依頼できる会社や個人のプロを選ぶにはどんな点に注意すべきなのでしょうか。

・SNS運用の実績を確認する
代行先の実力を見極めるには、過去の実績をチェックすることが重要です。まず依頼する予定のSNSの運用実績があるのかを確認しましょう。SNSマーケティングの代行先と言っても、全てのSNSに対応していないこともあるので注意が必要です。

また、具体的な運用実績を見る際は、SNS運用によって企業経営にどんな利益をもたらしてきたのかまで確認しましょう。「フォロワー数◯倍」など、わかりやすい成果に気を取られがちですが、その成果が最終的に集客やブランディングにつながっていたのかを知ることが非常に大切です。

・Webマーケティングのスキル・実績
Webマーケティングの基礎知識を有しているかも確認しましょう。SNS運用はマーケティング全般に関わるためです。

たとえばコピーライティングのスキルはSNSの投稿作りでも重要です。SEOの知識はハッシュタグの選定に活かせます。Googleアナリティクスの分析経験も必須でしょう。

私自身も、SNSのリンク先となるLPやHPについて相談を受け、改善を行うこともあります。
クライアント様が達成したい課題・目的に合ったマーケティング知見を有するSNSマーケターなら、信頼してお任せできると思います。

自社に合ったSNS運用代行でマーケティング効率を上げよう

SNS運用の代行を依頼するか迷ったら、内製化と代行のメリット・デメリットを比較しましょう。内製化のメリットをふまえた上で、自社にはリソースがないと感じたら代行を検討してみてはいかがでしょうか。

自社に合った代行先は、SNS運用の目的や経験値などによって変わります。SNS運用の実績がある程度あり、最先端の情報を取り入れてブラッシュアップしたいなら代行会社に依頼するのがおすすめです。SNS運用をイチから始めたい・見直したい場合は、細やかな対応が得意な個人のプロに依頼するのがいいでしょう。

SNS運用の代行先選びに迷った場合は、キャリーミーに相談するのも一つです。自社の体制や経営課題に合わせて、SNSのプロ人材をご提案します。相談は無料ですので、ぜひこの機会にご検討ください。

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この記事を書いた人

mitsumori
西岡 日花李

1987年生まれ。神奈川県出身。大学在学中から取材執筆活動・テレビ番組制作を開始。大学院でジャーナリズムを専攻後、ミニコミ紙に入社し、社会・文化など幅広いジャンルのニュース・インタビュー記事を執筆する。現在は家事子育てとの両立のため、フリーとして活動。東北の地方都市で生活しながらも、リモートをフル活用しライティング業を継続中。

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