ウェビナーの集客方法と成功させる秘訣!効果的な戦略から事例まで超解説
2023/8/17
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ウェビナー集客を成功させることで多くの新規顧客を獲得できるため、様々な企業が導入し始め、昨今ではリード獲得施策の一つとしてすっかり定着しています。
しかし、ウェビナーを開催したいが、集客ができるか不安と感じる方も少なくないはずです。
また、集客のための具体的な戦略が分からないという方もいるのではないでしょうか?
この記事では、ウェビナーの実施フローなどの基礎知識から、ウェビナー集客を成功させるための効果的な戦略や、その後のリード獲得に繋げるためのフォローアップまで徹底解説していきます。
ウェビナーの集客に不安を感じていたり、効果的な集客方法が知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
ウェビナー集客とは?
ウェビナーとは、インターネットを通して配信するセミナーです。
「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」の掛け合わせにより、「ウェビナー(Webinar)」という造語が生まれました。
最近では、デジタルマーケティングの手法の一つとして注目されており、「オンラインセミナー」や「Webセミナー」と呼ばれる場合もあります。
ウェビナー集客とは、ウェビナーを通じて潜在的な顧客を獲得し、ビジネスの利益を増大させるためのプロセスです。
このプロセスは主に、ウェビナーの宣伝、ウェビナーへの参加者の募集、その後の参加者との関係維持などを含みます。
ウェビナーの内容は、ブランドやサービスおよび新製品を紹介する、業界で話題のトピックについて議論するなど、実に多様なテーマが考えられます。
しかし、内容にかかわらず、ウェビナーの成功は集客に大いに依存することが特徴です。
参加者が少なければ、ウェビナーの目的達成は難しくなります。
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ウェビナーの実施フロー
ウェビナー集客のプロセスは、事前の計画からフォローアップまで、さまざまなステップを含んでいます。
以下に、その詳細を説明します。
STEP1:目標の設定
ウェビナーを企画するよりも前に、まずは具体的な目標を設定します。
具体的には新規リードの獲得、製品の販売、ブランド認知度の向上など、自社の戦略に合わせたさまざまな目標が考えられます。
目標を明確に設定することで、ウェビナーの内容、プロモーション戦略、評価基準などが決まります。
STEP2:ターゲットオーディエンスの特定
成功するウェビナーは、特定のターゲットオーディエンスのニーズに合わせて設計されています。
ターゲットオーディエンスの関心や行動などを理解することが重要です。
特定のセミナー受講者を想定するためには、ターゲットオーディエンスの一部を具体的に表現したユーザーペルソナを設定することも有効です。
年齢、性別、職業などの基本情報に加え、彼らのニーズ、問題、目標などを含んだユーザーペルソナを作成することで、ターゲットオーディエンスに対する理解を深め、彼らに合ったウェビナーの内容やプロモーション戦略を設計することができます。
STEP3:ウェビナーの計画と設計
目標、ターゲットオーディエンスが設定できたら、いよいよウェビナーの計画に入りましょう。
ウェビナーのタイトル、配信方法、日時、登壇者などを決定します。
これらはすべてターゲットオーディエンスのニーズとスケジュールに合わせて調整する必要があります。
また、ウェビナーの中でインタラクティブな要素(例:Q&Aセッション、アンケート)もこの時点で計画することが重要です。
STEP4:プロモーション
ウェビナーの開催を多くの人に広く知らせるためには、適切なプロモーション戦略が必要です。
広告、メールマガジン、ダイレクトメッセージ、ソーシャルメディア、プレスリリース配信、ブログ記事、ウェブサイトのバナーなどを使用してウェビナーを宣伝しましょう。
想定したターゲットに対して効果的なプロモーション戦略を実行することで、コストの削減および集客率の向上が期待できます。
STEP5:ウェビナーの実施
ウェビナーを計画通りに実施します。
開始前には全体のリハーサルを行い、質問機能、アンケート回収などテクニカルな問題に備えましょう。
ウェビナー中は、登壇者や司会者とは別に、参加者の反応や質問およびトラブルに対応するスタッフを配置することでウェビナーをスムーズに進めることができます。
STEP6:フォローアップ
ウェビナー後には、参加者に対するフォローアップを行いましょう。
セミナー参加者へのお礼のメッセージの送信、ウェビナーの録画やスライドの提供、アンケートご協力の呼びかけなどが含まれます。
必要に応じて次回のウェビナーについての案内やウェビナー参加者限定の特典、イベント案内などを送ることで、自社へのロイヤリティを高めることにも繋がります。
STEP7:効果測定と改善
ウェビナーの効果を測定するためには、参加予定者数、実際の参加者数、参加率、参加者のアンケートなどの指標を分析する必要があります。
これらのデータは、次回のウェビナーで改善すべき点を見つけるのに役立ちます。
諸々のデータが出揃ったら、当初の目標と比較し、ターゲットの設定やウェビナーの内容が適切だったかを振り返りましょう。
ウェビナー実施のプロセスには一貫性と戦略性が求められますが、その労力は新規リードの獲得、ブランドの認知度向上、そして最終的な売上増加という形で報われることが多いです。
適切なフローおよび戦略を取ることで、ウェビナーの効果を最大限まで高められるようにしましょう。
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ウェビナーの重要性とは?
ウェビナー集客は、ビジネスの成長と成功にとって非常に重要な役割を果たします。
以下にその主な理由を4つ挙げます。
1.リード生成
2.信頼性の構築
3.コンバージョンの向上
4.コスト効率
1. リード生成
ウェビナーはリード生成の強力なツールとして機能します。
参加者はウェビナーに登録する際に連絡先情報を提供するため、これらの情報を利用して後続のマーケティング活動を行うことができます。
2. 信頼性の構築
ウェビナーは、参加者に特定の分野についての知識を与えるだけではなく、自社やサービスについて、参加者のエンゲージメントを高める絶好の機会でもあります。
また、ウェビナーを通じて、ビジネスや業界における自社の専門性と信頼性を証明できます。
これにより、参加者からの信頼を獲得し、長期的なビジネス関係を築く基盤を作ります。
ウェビナーの満足度次第では、企業のファンになってもらうこともでき、ロイヤリティを高めることにも繋がるでしょう。
3. コンバージョンの向上
ウェビナーは通常、特定のテーマや問題に深く焦点を当てるため、具体的な解決策として自社の製品やサービスを提案するチャンスがあります。
これにより、リードを顧客へとコンバージョン(変換)させる確率を高めます。
4. コスト効率
場所の制限がないなどの理由から、ウェビナーは比較的低コストで実施でき、幅広い視聴者にリーチすることが可能です。
物理的な場所や多くのスタッフなど、関連するコストを心配することなく、世界中の視聴者がアクセスできます。
これらの理由から、ウェビナー集客はビジネスのマーケティング戦略において重要な要素となります。
ウェビナー集客の方法
先ほど述べたように、ウェビナーはリード生成やコンバージョンの向上が見込めるという点でも、効果的なマーケティングの手法です。
しかしながら、期待するような集客ができなければ、ウェビナーの効果を最大限得ることはできません。
ウェビナー集客は、オンラインとオフラインの両方の戦略を組み合わせて行うことが一般的です。
以下に、それぞれの方法のメリット・デメリットを紹介していきます。
オフラインでの集客施策
DMの郵送
ターゲットの顧客や潜在顧客にウェビナーの情報を含むパンフレットやフライヤーを郵送します。
ウェビナーの情報を物理的な形で手元に持つことができ、ウェビナーの認知度を高めるだけでなく、リマインダーとしても機能します。
また、メールなどのオンライン媒体と比べて目に留まりやすく、重要性を感じさせることができます。
ダイレクトメールは開かないが、郵便物には一通り目を通すというタイプのユーザーにとっては効果的なプロモーション方法です。
一方で、印刷と郵送のコストが発生します。
また、ターゲットの正確な連絡先情報があることが前提となります。
テレアポ
顧客に直接電話をかけて告知するオフラインでの集客方法です。
メールに比べて強く認知できる可能性が高く、顧客の反応を直接感じられるメリットがあります。
しかし、迷惑電話と判断され、企業に対する印象が悪くなるリスクもはらみます。
また、工数およびコストがかかるやり方でもあるので、ウェビナーの結果次第ではコストパフォーマンスが割に合わない場合もあるでしょう。
交流イベント
業界の会議やイベントでウェビナーを宣伝するやり方です。
直接的な対話を通じてウェビナーの詳細を説明し、参加の動機を提供することができます。
イベントへの参加やプレゼンテーションの準備に時間とコストがかかるデメリットはあるものの、興味を持ってくれる可能性のあるターゲットオーディエンスに直接アクセスする絶好の機会でもあります。
新聞・雑誌広告
新聞や雑誌にウェビナーの広告を掲載してもらうという方法です。
メディアを通じて広範な視聴者にウェビナーの情報を届けることができるという点が最大のメリットです。
また、ウェビナーの公式性と重要性を強調することができます。
しかし、広告費用が高いこと、ターゲットが絞りにくいというデメリットもあります。
オンラインでの集客施策
メール
既存の顧客やメルマガの購読者などにウェビナーの情報を直接メールで伝えます。
パーソナライズされたメッセージを送信し、特定のセグメントに向けた情報を提供することが可能で、直接的なコミュニケーションチャネルとして非常に効果的です。
一斉送信もできるため、大量の顧客リストへ効率的にウェビナーを宣伝することもできます。
しかし、受信者が多数のメールを受け取っている場合、メールが見逃されたり、スパムとみなされたりする可能性があります。
ソーシャルメディア
Facebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアプラットフォームを使用してウェビナーを宣伝します。
ウェビナーの情報を短時間で多くの層に広められるメリットがあり、登壇者の個人アカウントやSNS広告を利用することでより集客力が高まります。
また、ユーザーがウェビナー情報を共有しやすく、ウェビナーへの参加を他の人に推奨することも可能です。
難点としては、情報の過剰さから投稿が見逃される可能性がある点、アルゴリズムの変更により投稿の可視性が変動することがあり得るという2点が考えられます。
しかし、メールや電話でのアポイントメントと異なり、拡散力が高く多くの新規ユーザーにリーチできるため、集客施策の中でもかなり有効なプロモーション方法と言えるでしょう。
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ウェブサイトでのプロモーション
自社のウェブサイトや関連するページにウェビナーのバナーを掲載します。
これにより、ウェブサイトの訪問者にウェビナーの情報を随時提供することができます。
バナーにはウェビナーへの登録リンクを設定し、ユーザーが簡単に登録できるようにしておくと効果的です。
ただし、ウェブサイトのトラフィックが少ない場合、効果は限定的になります。
自社でオウンドメディアを運営していたり、ウェブサイトへの訪問者数が多い場合は、有効な戦略の一つとして検討してみましょう。
ブログ記事
ウェビナーのテーマに関連するブログ記事を書き、記事内でウェビナーを紹介します。
ウェビナーの内容について詳しく説明することで、興味を持ってもらえる可能性があります。
また、SEO効果もあり、検索エンジンからの新たなユーザーを引き付ける可能性があります。
しかしながら、高品質なコンテンツを作成するためには時間と労力が必要であり、即時の効果は期待できない点がデメリットです。
プレスリリース配信
ウェビナー開催についてのプレスリリース配信を行うことによって、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、オンラインメディアなど、多岐にわたるメディアで拡散される可能性があります。これにより、広範な読者や視聴者などにウェビナーの存在を知らせることができます。
プレスリリースは公式な発表と見なされるため、企業やウェビナーの信頼性を高めます。メディアがそのプレスリリースを取り上げ、記事や特集を組むと、さらにその信頼性は高まります。
また、特定のキーワードを含ませたり、クリエイティブを強化させることで、配信記事の検索エンジンランキングを向上させ、オーガニック経由で新しいユーザーの獲得も期待できます。
一方で、効果的なプレスリリースを書くためには、専門的なライティングスキルが必要です。そのため、自社でリソースがない場合は、プレスリリースの原稿作成で実績豊富なプロライターなどに依頼をする必要があります。
加えて、広範囲のメディアに配信するためには、プレスリリース配信サービスの利用料金が発生します。相場としては、1配信3万円程度の費用が掛かります。
その他のデメリットとしては、すべてのプレスリリースがメディアに取り上げられるわけではないということです。
ニュースとしての価値が高く、タイムリーかつ魅力的なクリエイティブでなければ、メディアに取り上げられない可能性があります。
これらの要素を考慮に入れて、プレスリリースがウェビナー集客戦略の一部として適切かどうかを判断することが重要です。
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インフルエンサープロモーション
業界のパートナー企業やインフルエンサーと協力してウェビナーを宣伝します。
パートナー企業やインフルエンサーの信用を活用して、ウェビナーの信頼性を向上させ、先方の顧客やフォロワーおよびファンを新たな参加者として引き付けることができます。
パートナー企業やインフルエンサーとの調整や協力が必要であり、結果に対する直接的なコントロールが困難ですが、適切なパートナー選びができれば、大きな効果が見込めるでしょう。
ウェビナーの集客には、これらの方法を組み合わせて効果的に利用することが一般的です。どの方法が最適かは、ターゲットオーディエンスの行動、自社のリソース、ウェビナーのテーマなどによります。
自社で人的リソースや、知見が足りていないという場合は、ウェビナー集客で実績豊富なプロ人材に外部委託することも検討してみましょう。
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ウェビナー集客数を増やすための効果的な戦略
ウェビナー集客の方法については、オンラインとオフラインで様々な方法があるとお伝えしました。
そして、ウェビナー集客数を増やすためには、多様な戦略があります。
これらの戦略を取ることで、効果的にウェビナー参加者を集めることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
ターゲットオーディエンスにとって興味深い内容を提供する
ウェビナーではターゲットオーディエンスが興味関心を持つ可能性のあるトピックを取り上げることが重要です。ウェビナーの内容が有益であるかどうかは、ターゲットオーディエンスが参加を決定するための必須条件です。
つまり、企業やサービスについてよく知らないという人であっても、ウェビナーの内容が魅力的であれば、参加し新規リードとなる可能性が十分にあるということです。
明確なセミナータイトルと説明文を作成する
ウェビナーのタイトルと説明文は、参加者がウェビナーに何を期待すべきかを明確に伝えるためにもかなり重視すべき項目です。
ウェビナーの目的や参加することで得られる知識、ウェビナーのタイムラインなどを分かりやすく簡潔に伝えましょう。
専門家や著名人を招待する
業界の専門家や著名人をゲストとして招待することで、ウェビナーの魅力を高め、より多くの参加者を引き付けることができます。
自社の知名度が低かったり、専門的な分野についてのウェビナーを行う場合、信頼性を高めるという観点でも権威あるプロフェッショナルを招待することができると、大きな効果が期待できるでしょう。
幅広いプロモーションを行う
ウェビナーの知名度を高めるためには、メールマーケティング、ソーシャルメディア、ウェブサイト、プレスリリース配信やブログなど、さまざまなチャネルを通じたプロモーションが有効です。
本記事で紹介したウェビナー集客の方法を組み合わせて、多くのユーザーにリーチできるように工夫しましょう。
社内に十分な知見がない場合は、SNS運用代行など、外部のプロ人材に依頼することも検討すべきです。
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集客タイミングを複数設定する
メールやSNS、プレスリリースなどで集客するタイミングは複数回に分けましょう。
集客のタイミングは2週間前・1週間前・3日前・前日といったように、4回程度に分けます。アナウンスを繰り返しウェビナーの情報に触れる機会を増やすことで、申込みの確率を高めることができます。
事前登録フォームを用意し、集客施策を打った後どれくらいの人がウェビナーに参加する予定なのかも確認します。集客状況に合わせて、プロモーションのスケジュールは臨機応変に調整しましょう。
参加特典の提供
参加特典を提供することで、さらにターゲットオーディエンスの参加意欲を高めることができます。
たとえば、製品やサービスの割引コードや参加者限定の追加資料を配布するなどです。早期登録者特典を用意すれば、よりスピーディーに集客しやすくなるでしょう。
これらの付加価値があれば参加率を上げることも期待できますし、ウェビナー参加後の問い合わせにもつながりやすくなります。
ウェビナーアーカイブの提供
ウェビナーは場所を選ばない手軽さがある一方で、全ての人がウェビナーの生放送に参加できるわけではありません。
そのため、事前登録してくれた参加希望者にウェビナーの録画版を提供することで、後から視聴したい人々も集客対象となります。
映像を一般公開してしまうと、参加者の情報を集めることが困難になってしまうので、事前登録者限定などの制限を設けておくのが有効です。
参加者のコミュニティを作る
FacebookグループやLinkedInグループを作成し、ウェビナーの参加者が互いに交流できる場をつくりましょう。
情報共有の場を提供することで、参加者がウェビナーに対する関与感を持つようになり、ウェビナーへの興味関心を高めることができます。
また、コミュニティができることで、次回以降のウェビナーへの再参加を促すことも容易になります。
インタラクティブなウェビナーにする
ウェビナー中に参加者の質問を受け付けたり、アンケートを行ったり、ディスカッションを促進することで、参加者がウェビナーにより深く関われるようにします。
こういった相互の関わりは、リアルタイムで交流ができるウェビナーならではのもので、書籍や通常の動画配信などではユーザーが得ることのできないメリットとなり得ます。
特に、著名人やインフルエンサーが登壇する場合は、登壇者との交流が参加の動機となることも考えられます。
ウェビナーの当日参加率を高めるポイント
ウェビナーは場所の制限がないので、どこからでも参加できるという便利さが参加者にとっては魅力的ですが、その手軽さゆえに、参加を希望していた人々が当日欠席してしまうということもしばしば。
せっかく集客ができていても、実際に参加する人が少なくては元も子もありません。
ウェビナーの参加率を高めるためには、以下のような戦略が有効です。
ターゲットにとって都合の良い時間帯の選定
参加者が利用しやすい時間帯を選択します。
通常、ビジネスマンであればランチタイムに当たる平日の昼間、または退勤後に参加できる夕方が最適です。
一方、一般の消費者向けには週末や夜間が適しています。
さらに、グローバルなオーディエンスを対象とする場合、タイムゾーンも考慮する必要があります。
ターゲットごとに時間を設定してみたり、同じ内容や類似内容のウェビナーを実施する際は初回と2回目以降で時間を変えるなどの工夫をして、参加率を高めることができます。
リマインダーの送信
参加を希望していたにも関わらず、ウェビナーを欠席してしまう理由として多いのが、日時を失念してしまうパターンです。
そういった事態をさけるためにも、ウェビナー開始の数日前や数時間前にリマインダーをメールで送りましょう。
これにより、参加者がウェビナーの日時を忘れることを防ぎます。
また、参加ができる場合には、リマインダーに対して返信を求める、事前にアンケート回答を求めるなどのアクションを取ってもらうのも良いでしょう。
モバイルアクセスの対応
ウェビナーへの参加はパソコンからという人が多いですが、参加者がスマートフォンやタブレットからもウェビナーにアクセスできるようにすることで、場所の制限なく、参加しやすくなります。
なるべく、デバイスに制限のない配信方法を選ぶようにしましょう。
また、カメラオフ・マイクオフでも参加可能にすると、参加に当たってのハードルを下げることができます。
これらの戦略を実行することで、ウェビナーの参加率を高め、ウェビナーの効果を最大化することが可能になります。
ターゲットや企業の戦略に応じて、適切な戦略を組み合わせるのも効果的です。
ウェビナーのフォローアップは何をすれば良い?
ウェビナーは実施して終わり、というわけではなくその後のフォローアップが肝心です。
フォローアップ次第でウェビナー参加者を新規顧客にできたり、ロイヤルカスタマーに育てることも期待できます。
最後に、ウェビナーのフォローアップ戦略について、それぞれのメリット・デメリットも併せて紹介していきます。
参加に対してのお礼メール
ウェビナーの参加者に対して、参加への感謝メールを送りましょう。
また、必要に応じてウェビナーの録画リンクや関連資料、次回のウェビナー情報などを含めると、さらに効果的です。
▽メリット▽
参加者との関係を維持し、良好な印象を持続させます。
一斉送信が可能なため、工数も少なく、手軽に取り組みやすいです。
また、参加者側にとっても、アーカイブや説明資料に簡単にアクセスできる機会が提供されるというメリットがあります。
▼デメリット▼
大量のメールを一度に送るためのシステムが必要であり、それに伴うコストが発生します。
ウェビナーの録画提供
ウェビナーの録画(アーカイブ)を参加者に提供します。
一般的に、メールでリンクを送る、または企業のウェブサイト上で公開する形で行われることが多いです。
▽メリット▽
視聴者がウェビナーの内容を自分のペースで再確認したり、他の人に共有したりすることができます。
▼デメリット▼
録画のホスティングや配信および編集が必要な場合には、一定のコストが発生します。
ウェビナーの資料提供
ウェビナーで使用したスライドや関連資料を提供します。
これにより視聴者はウェビナーの内容をさらに深く理解することができます。
また、参加者限定で追加資料を提供している企業も多いです。
▽メリット▽
視聴者に深い理解を促し、ウェビナーの価値を高めます。
▼デメリット▼
資料の作成と配布には時間と労力がかかります。
ただし、ウェビナーで使用した資料およびスライドをそのまま配布する際には大きな問題となりません。
アンケートやフィードバックの収集
ウェビナー後にアンケートを実施し、視聴者からのフィードバックを収集します。
▽メリット▽
視聴者からの直接的な意見を得ることができ、それをもとにウェビナーの改善点を見つけ、次のウェビナー開催の参考にすることができます。
▼デメリット▼
全員からのフィードバックを得ることは難しく、またその解析と改善には時間とリソースが必要です。
アンケート回答者に対する特典などを用意することで、回答率を高めることができるでしょう。
次回のウェビナーへの招待
次回のウェビナーの日程や、テーマを早めに告知し、早めの登録を促します。
▽メリット▽
視聴者とのコンタクトを維持し、次回のウェビナーへの参加を促します。
特に1つのテーマについて何回かに分けて実施するようなウェビナーの場合、大きな効力を発揮します。
▼デメリット▼
次回のウェビナーの詳細が未定の場合、この戦略は実施できません。
Q&Aセッションのまとめ提供
ウェビナー中のQ&Aセッションの要点をまとめたドキュメントを提供します。
これにより参加者は重要な質問とその回答を後で確認できます。
▽メリット▽
参加者に対して付加価値を提供し、ウェビナーの内容をさらに深く理解する機会を提供します。
▼デメリット▼
Q&Aの要点をまとめるには追加の時間と労力が必要です。
特別オファーや割引の提供
ウェビナーの参加者に対して、製品やサービスの特別オファーや割引を提供します。
▽メリット▽
販売や成約を促進し、ウェビナーの参加をより魅力的なものにします。
▼デメリット▼
オファーや割引によって、利益率を下げる可能性があります。
ウェビナー集客の成功事例3選
「ウェビナー集客のいろはを理解できたが、具体的に自社の成功イメージが掴めない」という方も中にはいると思います。ここでは最後に、ウェビナー集客で成功した企業事例を3つご紹介します。他社の成功事例を参考に、ぜひ自社の状況と照らし合わせてみてください。
1. リクルートライフスタイル
リクルートライフスタイル社が運営する「ホットペッパービューティーアカデミー」では、もともと美容業界や異業種のトップランナーを招いた対面型のセミナー・イベントを定期的に実施していました。
セミナーでは、美容業界の第一線で活躍する講師から最新トレンドやテクニックを学べるコンテンツ以外にも、組織マネジメントやマーケティングなどに関する店舗運営に必要なノウハウを無料で身につけることができます。
2014年7月から開始した対面型セミナーは、2016年3月までに全国30カ所、延べ1万8000人以上の方が受講をするほどの大きな反響を呼びました。
2016年からはオンライン型セミナーを開始。それ以降、コンスタントにウェビナーを開催し続け、現在では実に数多くの美容店舗系の事業者などに重宝されるメディアへと成長しています。
【参考】
美容サロン経営支援スクール「ホットペッパービューティーアカデミー」が無料で学べるオンライン型セミナーを3月14日より配信開始(PR TIMES)
2. Uber
2016年に日本でもサービスが始まったUbereatsでは、飲食店の料理を運ぶ配達員向けの説明会が当初は対面で行われていました。
ところが、新型コロナウイルスの影響でリアルイベントが難しくなってからは、主にウェビナーに切り替えて効率的にドライバーを増やそうとしました。
ウェビナーでは、最新のサービス情報や、より良いサービスを提供するためのノウハウなどが提供されています。
これにより、同社は新規ドライバーとのコミュニケーションを強化し、サービス品質の向上を図ると同時に、多くの配達員を獲得することができたのです。
Ubereatsでさえ日本上陸時の配達員数は0でしたが、今では10万人以上のドライバーが稼働していると言われています。
【参考】
ラーニング センター(Uber)
3.キャリーミー
ビジネス界におけるプロ契約の支援事業を行っている「キャリーミー」では、企業の経営課題やマーケティング課題を解決するためのウェビナーを定期的に開催しています。過去に実施したウェビナー内容としては、以下が挙げられます。下記のウェビナーはアーカイブ動画を視聴可能です。
■ 業務委託のプロ人材で「複利のチーム」をつくり売上を最大化する方法
■ 最速で成長する新しいチームの創り方とは?
これらのウェビナーは、実際に「キャリーミー」のブランドを強化し、新規顧客を獲得し、既存顧客との関係を深化するのに寄与しました。
キャリーミーでは、企業のビジネス成長に貢献する有益なウェビナーを今後も開催していくため、ご興味ある方はぜひご参加のほどお待ちしています。また、キャリーミーを通した採用事例集やサービス資料はこちらからご覧いただけます。
まとめ
この記事では、ウェビナーの集客を成功させるためのフローや効果的な戦略について解説してきました。
ウェビナー集客は手軽にでき、成功させることができればリターンも大きいマーケティング戦略の一つですが、適切に実施できない場合、十分な成果が得られない可能性もあります。
企業ごとのリソースや戦略に合わせて、自社にとって最も適切なアプローチでウェビナー集客を成功に導けるよう、今回の記事で紹介したポイントを押さえて実施してみてください。
キャリーミーはマーケティング・広報領域を中心にプロ人材を紹介しています!
- 中途採用では出会えない優秀な人材が自社のメンバーに!
- 戦略から実務まで対応、社員の育成など業務内容を柔軟に相談!
- 平日日中の稼働や出社も可能!
この記事を書いた人
- 加来 涼太
3度の事業立ち上げを経験し、これまで2度事業売却した連続起業家。 フリーのプロ人材としても、数社で活躍する現役のWEBマーケター。
2014年、高校3年時にフィリピン留学したことを機に、大学在学中に留学代理店事業を立ち上げ学生起業を経験。WEBマーケティングを独学と実践で学び、WEB経由での集客活動を仕組み化し、同事業を約4年間運営した後に事業売却。新卒後は、海外にある日系ITスタートアップの新規事業プロジェクトに約半年間参画。
2019年、自社ITサービスの開発・WEBメディアの運営事業等を行う株式会社ツーベイスを創業。サイトM&Aプラットフォームサービスの運営開始から約1年後に、自身2度目の事業売却を行う。1年間の運営期間で審査した対象サイトは約200件に及ぶ。現在は、月間最大100万PV越えのWEBメディアを運営したり、留学関連の新規事業立ち上げに従事。過去に立ち上げた累計のサイト数は10を超える。
2023年、自身の会社を経営しながら、これまでの経験を活かし、フリーのSEOディレクター等としても数社で活動している。主な実績:約1年間/週1程度の稼働で、事業会社が運営するサイトへのオーガニックトラフィック数を月間約20万増やし、昨対比で約200%増を達成。同サイトの月間トラフィック価値30,000$以上の向上も実現。