「Forbes 30 UNDER 30 ASIA 2017」にも選出されたライフサイエンス×AI領域で躍進する経営者が採用の本音を語る

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経営者から事業や採用についてのホンネを直接インタビューするこの企画。第1回はエルピクセル株式会社代表取締役で「Forbes 30 UNDER 30 ASIA 2017」にも選出された島原佑基さん。グローバルな現場でライフサイエンス領域をリードする企業のトップが、医療の現場の未来や今後も成長を続ける企業の中で必要な人材について、その核心とも言える部分を話していただきました。

画像とAIの活用で医療の現場にイノベーションを起こす

今では考えられないことを「バイオ×IT」で当たり前のことに

島原 佑基(しまはら ゆうき)
東京大学大学院修士(生命科学)。大学ではMITで行われる合成生物学の大会iGEMに出場(銅賞)。研究テーマは人工光合成、のちに細胞小器官の画像解析とシミュレーション。グリー株式会社に入社し、事業戦略本部、のちに人事戦略部門に従事。他IT企業では海外事業開発部にて欧米・アジアの各社との業務提携契約等を推進。2014年3月に研究室のメンバー3名でエルピクセル株式会社創業。現在、ライフサイエンス領域における画像解析システムの研究開発をはじめ、研究者教育にも力を入れている。”始動 Next Innovator 2015(経済産業省)”シリコンバレー派遣選抜。”Forbes 30 Under 30 Asia(2017)”Healthcare & Science部門のTopに選ばれる。

もともと、僕の中には最もイノベイティブなことに取り組みたい想いがありました。今日まで著しい科学の発展がありましたが、その中でも特にイノベイティブなことはなんだろう、って考えた時にたどり着いたのが「バイオ×IT」なんです。

特に、今の時代から22世紀までにかけて一番みんなが驚くような変化が起きる領域がライフサイエンスだと考えています。

例えばの話ですけど、再生医療で臓器を作り出したり、ガンの治療で今の人たちが悩んでいたことを不思議に思うようになるかもしれない。

それくらいのことが22世紀には実現してもおかしくないでしょう。そこで、ライフサイエンスという領域の中で、すぐに貢献できることから進めていくことにしました。

それで目をつけたのが画像です。画像であれば今の私たちにとっても身近ですし、実は医療の中でも大きな役割を果たしているんです。

遺伝子を調べても「この遺伝子があるからガンだ」とは言えなくとも、CT画像を見て「この画像はガンだね」ということができたりします。

私たちが普段手にしている携帯電話のカメラ機能がこの10年で大きく進化しているのと同様のことが、生物学の分野でも起きているんです。

海外に負けないスピード感!海外からサービスを展開し、日本に逆輸入も

医療の現場で使われるものですと、CT画像から異常を発見した際にアラートを発するというサービスを開発しています。AIを活用して人の負担を減らしつつ異常の早期発見に繋がるものです。

さらに弊社が開発したラインナップに「IMACEL(イマセル)」というサービスがあります。これは研究者向けに開発された、画像処理を行うプラットフォームです。

このサービスに画像をアップロードして解析の目的を入力するだけで、解析手順と一緒に解析結果を表示、レポートして保存までできます。

また、研究での不正が昨今話題になっていますが、画像の不正使用や剽窃を検出するサービスもあります。ニーズもありましたし、そういったサービスを作ることに使命を感じたため開発に至りました。

これらのサービスの中には、すでに日本以外で先駆けて取り入れられてるものも多々あります。

これはグローバルな医療メーカーの中では共通の認識だと思うのですが、日本は行政の意思決定が遅く、新しいツールの実用化に至るまでのフェーズが長いことが多いのです。

そのため、弊社でもまずはヨーロッパやアメリカなど海外で導入して実用化されたサービスとして逆輸入することも検討予定です。もともと、日本だけでは考えておりません。

発展の実感には10年。AIの活用が世界の医療を変える鍵

途上国含めた世界中のどこでも最高レベルの医療を!技術で医療の標準化に寄与していく


私たちも医療の現場を変えるためにさまざまな開発に取り組んでいますが、その発展を実感できるのは10年以上先だと考えています。

3年や5年という短い期間では、技術や科学は大きくは変わらないんですね。そのため、この長い期間をコツコツと積み重ねることが必要になってきます。

技術系のベンチャー企業にとっては、これが一番難しいことなんです。でも、10年後には世界的に見て医療の現場は大きく変化していて、AIを活用した画像診断技術が途上国でも使われるようになり医療の質が世界で標準化されると思っています。

今の医療の現場は、日本国内ですら地方にいるのと都心にいるのとでは受けられる医療の質が違いますよね。今の医療は属人性が大きいんです。

まさにそこへ、私たちの技術を活用して、最高レベルの医師の知見をAIで送り込んでアシスタントとして用意することができれば、大きく変えることができるはず。

10年、さらにその先の未来では、医師のアシスタントとしてAIを活用する時代が来ると思っています。今までは人しか信じられなかった現場で、AIを活用していく新しい仕組みづくりが今後必要になっていきます。

AIが得意なことと人間が得意なことの切り分けを行っていくことで診断の精度があがったり、完治までのスピードも大幅に改善されるでしょう。

今はまだ道半ばですが、私たちの実感としても、そう遠くない間に医療の現場でAIの画像診断が医師を大きくサポートをする時代が来ると思っています。

世界中の誰もが、客観的で最高レベルの診断を受けたいと思った時に受ける機会を得ることができる。私たちが開発した技術を提供して、医療の標準化に寄与することを続けていければいいですね。

生物について、まだまだ私たちが理解していないことも多くありますから、それを解明するところから世界をリードしていきたいです。

「月1回出社」もアリな同社での、本当に必要な人材とは? 採用の本音に迫る

間口は広く。同じ想いと文化を持った人と働きたい

事業を進めていく上で課題はさまざまありますが、採用も実は大きな課題の1つです。

特に、弊社では「カルチャーフィット」、弊社の中の空気感や文化にマッチした人かどうかを重視しています。

このカルチャーの部分が合致していれば、一般的なフルタイムのカタチに囚われずに働いてる人もすでにいます。

普段は大学の研究を行いながら週に何日かだけ社員として働いてくれる方や、遠方の長野から週に2、3日遠隔(リモート)で働いてもらってる方がいます。その方々には、月に1回だけオフィスに来ていただいています。

こうして週に数日複数の企業で働いたり、遠隔でお仕事をされる方にも理由があると思うんですね。

実はまだ本当に働きたい会社がないとか、それぞれの人生のイベントやステージがあってどうしてもフルタイムではコミットできないとか。

ですが、中長期的に何かするのは難しくても週1とかでもいいから何かできることはないか、という思いを持った人もいるので、そういった方にはぜひ仲間になってもらいたいし、その人たちのためにも働き方の間口は広く構えておきたいと考えるのです。

欲しい人材のキーワードは、「問題解決」と「カルチャーフィット」

今弊社で最も必要としているのは、自ら問題を見つけて解決に向けて動ける人ですね。逆を言えば、指示待ちの人は弊社には合わないので採用しません。

これは面接の際に沢山質問を投げかけて、自主的に動けるか、論理的に考えられるかを判断します。また問題解決力を持ち合わせていても、先ほど話したカルチャーが合わない方ですと採用を見送ることはありますね。

このカルチャーですが、「Professional」、「Involve」、「Considerate」の3つを弊社では大切にしています。

それぞれ説明しますと、「Professional」は文字どおり専門性を持っていること。そして好きなことを突き詰められる人ですね。

「Involve」は、組織として動ける人のことです。仕事はチームプレイであって個人技ではないですから。周りが困っていたら助け合いができる関係でないとなりません。

「Considerate」は、2つ目にも繋がるのですが、思いやりを持っている人のこと。お互いに畏敬の念を持って良い影響を与えられる人を重要視してます。これは面接だけではわからないので、実際にインターンシップ期間をを設けて判断していくこともあります。

逆を言えば、今あげたものを持ち合わせていれば、スキルとしては必ずしもAIについてスペシャリストである必要はないかもしれません。

ただ、エンジニアであればベースとして数学に不自由がないことは必要でしょうね。プログラミング言語など細かい技術は時代によって変わっていくものではありますが、数学は真理の塊みたいなものなので。

数学のようにロジカルに組み立てて考えられる素養があれば、他は後からついてくるのではないでしょうか。

今後会社を大きくする、となった際に一緒に体制作りをしたりですとか、ここから数年後ぐらいには急成長してCFOできます、みたいな素養があってマインドに共感できる人を育てたいという想いはあります。

最後に


私たちも、年間を通して採用を進めていて人員が揃ってきた実感はあります。しかし、採用はミズモノですし、私たちのカルチャーと合致して一緒に医療の現場をリードしていける仲間は随時増やしていきたいです。何か自分のプロフェッショナルとしての矜持を持っている人、そしてポジティブで変化を楽しめる人にはぜひ応募していただきたいです。

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この記事を書いた人

azumasan
我妻 柊哉

福島と東京の2拠点で活動を行うカメラマン兼ライター。
前職ではWebディレクターとして、ランディングページのワイヤーフレーム・コピー制作や記事コンテンツの編集を行う。
その後、生まれ育った地である福島に貢献したい想いからUターン、「福島TRIP」にカメラマン兼ライターとして参画し、観光者向けに福島の情報を発信している。
カメラマンとしては、地元企業のTVCM撮影から都内で行われる1000人規模のイベント撮影まで多岐に及ぶ撮影に携わる。

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