正社員ゼロ!?キャリーミー創業メンバーが見据える、これからの組織論

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週1〜3日で働きたいスキルのあるプロ人材(フリーランス・個人事業主)と、採用に困っている企業のマッチングをサポートする人材紹介サービスCARRY ME(キャリーミー)。
今回は、創業メンバーである代表の大澤 亮さんと、女性キャリア支援の専門家の毛利 優子さんにインタビュー。フリーランスと企業の仲介サービスを始めるに至った経緯から、創業以来「無借金経営・正社員ゼロ・広告を一切使わない集客」に成功している理由、ホラクラシー型組織のつくり方、CARRY ME(キャリーミー)が目指すビジョンを伺いました!

フリーランスと企業のマッチングサービスCARRY ME(キャリーミー)代表取締役社長の大澤亮さんのプロフィール写真
大澤 亮(おおさわ・りょう)
株式会社Piece to Peace(キャリーミー運営会社)代表取締役社長。

早稲田大学商学部を卒業後、三菱商事へ入社。入社2年目にタンザニアへ赴任、ODA(政府開発援助)での井戸掘掘プロジェクトなどに携わる。帰国後、同社を退社し、慶應義塾大学大学院経営管理研究家(MBA)に入学。在学中に起業し、2つの事業を米ゴメス社とサイバーエージェントに売却する。

その後、コンサルティング会社、中小企業の取締役兼COOを経て、2009年9月に株式会社Piece to Peace(ピーストゥピース)を創業。2015年にフリーランスと企業の仲介サービス事業「CARRY ME(キャリーミー)」を立ち上げる。

著書に、「世界をよくする仕事で稼ぐ」(プレジデント社)。

フリーランスと企業のマッチングサービスCARRY ME(キャリーミー)創業メンバーの毛利 優子さんのプロフィール写真
毛利 優子(もうり・ゆうこ)
CARRY ME(キャリーミー)のアドバイザー・法人営業担当・Webディレクター。
「働きたいママの就活マニュアル」(自由国民社)、「これで解決。働くママが必ず悩む36のこと」(日本実業出版社)の著者。

立教大学在学中に長男を出産し、卒業後は大手監査法人に就職。人事企画部でグループ140カ国の人事プロジェクトでプロジェクトマネージャーを担当し、社内のダイバーシティ賞を獲得。

2012年、Webサイト制作会社に転職。3人の子育てをしながら、Webサイト月間5万PVの「働くママプラス」「Webライター講座」をプロデュース。Webサイトのライティングや企画を行いながら、新卒・中途採用も担当した。

〇〇年に独立。女性のキャリアをテーマに講演や執筆活動を行った後、「時間や場所の制約があっても、働きたい人が働ける社会」を目指し、キャリーミーの立ち上げに参画。

キャリーミーを立ち上げた理由

—まず始めに、キャリーミー創業までの経緯を伺っていきます。大澤さんと毛利さんは、もともと一緒にお仕事をされていたんですか?

毛利:私はキャリーミーの立ち上げに参画する前は、個人で女性の働き方・キャリアの専門家として講演や執筆活動を行っていました。初めてお会いしたのは、大澤が私に「講師を依頼したい」とお問い合わせをいただいたことがきっかけですね。

大澤:キャリーミーを立ち上げる前、スキルがある人と学びたい人を繋げるマッチングプラットフォーム「shAIR(シェア)」というサービスを運営していました。毛利の著書『これで解決。働くママが必ず悩む36のこと』を読んで、shAIR(シェア)で「ママや主婦の働き方について講師をしてもらいたい」と思って連絡したんです。

毛利:当時は、「女性が活躍できる社会づくりに貢献したい」という思いから起業したのですが、子育てをしながら講演活動や出版をしても、「一人が持てる影響力には限界があるのではないか」と感じていたタイミングでした。そんなところタイミング良く大澤から連絡をもらい、「スキルがあるけどフルタイムで働けない優秀な人材と、採用に困っている起業のマッチングサービスを始めようと考えている」と聞いて、「目指していることが同じだ!」と意気投合したんです。

大澤:話を聞いたら、毛利は前職でWebマーケティングやディレクションを担当していたというので、お互いのやりたいことと担える役割が上手く合致したなと。優しい雰囲気だから最初はマーケッターって本当かなと思ったけど(笑)、きちんとノウハウがあるし、意志がしっかりある方です。

創業以来、無借金経営・広告に頼らず集客・正社員ゼロ!

—そんな経緯があったんですね。キャリーミーがスタートしてから3年目(取材当時)になりますが、振り返ってみていかがですか?

大澤:キャリーミーの事業は、創業以来、「無借金経営・正社員ゼロ・広告に一切頼らない集客をしてきた」というのは特徴として挙げられるんじゃないかなと思います。

もちろん登録者や求人数が少ない立ち上げ当初はなかなか成約に結びつかず苦労しましたが、絶対にニーズのあるサービスであるという確信はありました。

なぜなら、キャリーミーを立ち上げる前に運営していたshAIR(シェア)の登録者さんの大半が「これまでのキャリアを活かしたいけど、フルタイムで働けない」と悩んでいるワーキングマザーや、「独立したけど営業が上手くいかない」と悩んでいる個人事業主(フリーランス)の方だったからです。

始めは知り合いの経営者や活躍しているフリーランスの方に直接お声がけをしながら少しずつ実績を積み上げていきました。

—現在は毎月50名以上個人事業主(フリーランス)の登録数が増えているそうですが、広告を一切使わずに、どうやってサービスの認知をあげていったのでしょうか?

毛利:はじめて◯ヶ月目くらいからSEO対策が功を奏して、毎月自然検索からの流入で50名以上の個人事業主(フリーランス)の方が登録してくださるようになりました。ロングテールキーワードを意識しだしてすぐにこれだけの流入があったことを考えると、それだけ顕在化しているニーズがあるんだなと改めてサービスの必要性を再認識しました。

フリーランスと企業の仲介サービスCARRYME(キャリーミー)創業メンバーの大澤亮さんと毛利優子さんの仕事風景

採用担当者がキャリーミーを利用するべき5つのメリット

—個人事業主(フリーランス)の登録者はキャリアがあるけどフルタイムで働けないワーキングマザーや、スキルはあるけど営業に困っているフリーランスの方が多いとのことですが、企業側は、特にどんな企業がキャリーミーを利用しているんでしょうか?

毛利:対象となる企業は、スタートアップ・ベンチャー企業が中心です。業界はITや不動産、フェーズとしては資金調達後の「これから採用や育成にも力をいれて事業を拡大させていくぞ!」という企業と相性が良いです。また、最近は大手企業の経営者から「大手企業に入社する人材は安定志向の人が多いので新規事業立ち上げのメンバーを集めようとしても手が上がらない」とご相談をいただくので、新規事業を立ち上げたい大手企業へもお力添えをしていきたいと考えています。

大澤:具体的にいうと、企業のキャリーミー活用法は以下5パターンに集約されると考えています。

①ITスタートアップで、競合に勝つために「より優秀な人材」を採用したい企業
コストの面で優秀な人材を正社員として採用できなくても、週1〜3日勤務の業務委託であれば採用できる

②採用面で不人気な業界のため、正社員の採用がなかなかできない企業
正社員が採用できなくても、優秀なプロ人材に業務委託することが可能

③「大手の正社員は、新しく事業を考え、遂行する適任性があまりない」と悩んでいる大手企業
自ら仕事を創っていける新規事業の担当の「プロ」をキャリーミーで採用できる

④業界を問わず、週5回出社は不要だけど、専門スキルのある人材が必要な企業
広報・PRやSEO対策、SNS運用のみ、などフルタイムでは出勤不要の仕事を、必要な分だけプロに業務委託できる

⑤業界を問わず、外注先に「高い」「ノウハウが蓄積できない」「不信感」といった悩みがある企業
Web広告運用、広報・PR、Webマーケコンサルなど、企業への外注ではなくプロの個人に業務委託することでコストが下がり、ノウハウを社内に共有することも可能に

フリーランスと企業の仲介サービスCARRYME(キャリーミー)創業メンバーの大澤亮さんのインタビュー風景

信頼関係が築けてサービスの成長も加速する「ホラクラシー型組織」のつくり方

—なるほど。キャリーミーも正社員を雇わずにサービスを運営しているということですが、現在のコアメンバーは何名いらっしゃるんですか?

毛利:大澤と私の2人の他に、キャリアアドバイザーや法人営業担当として9名ジョインしてくださったので、全員で11名ですね(取材当時)。全員、それぞれの分野のプロとして活躍されている個人事業主(フリーランス)です。

もともとキャリーミーの利用者だった方がほとんどで、みなさん「この素晴らしいサービスを広げたい」という思いを持った本当に素敵な方たちばかりです。

なので、業務委託契約とはいえ、全員が事業を成長させていく一員として長期的な視点を持ってお仕事してくださっていますね。

—とても理想的な関係を築けているように思うのですが、コアメンバーとして採用する際のコツってあるんでしょうか?

大澤:「プロとして自立している人材であること」に加え、「ビジョンへの共感」と「価値観のすり合わせ」が大事だと考えています。正直、まだまだ弊社の事業規模からすると、報酬だけを目的に働くと採算が合わないと感じる人もいると思います。

今のメンバーはもともとサービスを利用していたプロ人材(個人事業主・フリーランス)であり、サービスに共感した上で「一緒に広めていきたい」とジョインしてくれているので、上手くマッチングしたのだと思います。

今では、意識の高いメンバーが、誰から指示されなくとも自ら課題を見つけ、集まり、各々が自主的に解決に向けて努力してくれています。そういうチームとしての「文化」が出来てきたから、新しいメンバーがきても染まるし、合わないなら出て行くんじゃないかな。

毛利:メンバーがそれぞれ主体的に動けるのは、大澤が管理主義じゃないことも大きいのではないかと個人的に思っています。

きっと口を出したくなったり、気になる場面もあるだろうに、信頼して大きなミッションをそれぞれに任せてくれるんですよね。月に一度のミーティング以外は基本的にリモートワークなので、働き方も含めて任されています。この「信頼してくれている」と感じられるメンバー同士の関係性は、「絶対に期待に応えよう」というモチベーションの向上にも繋がっていると思います。

大澤:そうですね。もちろんKPIや進捗の共有、キャパの確認はしていますが、細かいミスよりも、大きい目標に向かっている一体感の方が重要だと考えているので、適材適所を意識しながら基本的にはそれぞれに任せています。

—キャリーミーは、マネジメント役を置かずに、それぞれ個人の責任において業務をこなすホラクラシー型組織なんですね。

毛利:そうですね。「あなたがこの業務を担ってくれているからサービスが運営できている」という感謝の気持ちが言葉としても連鎖する素敵なチームで、お互いを尊重して信頼しあえているからこそ、改善案もバンバン出てきますし、それをウェルカムに受け入れてくれる雰囲気があります。

—改善案が積極的に出てきて、またその改善案を受け入れる土壌がある企業は、サービスの成長スピードも上がると思うので、素晴らしい文化ですね。

「働き方が多様化すれば生き方も自由に選べる」キャリーミーが掲げる3つのビジョン

—「サービスやビジョンへの共感」という言葉が度々出てきましたが、キャリーミーが目指すビジョンを教えてください。

大澤:私たちが掲げているビジョンは大きく3つあります。

1つは、埋没労働力の活用。まだまだ活躍できる環境に出会えていない優秀な人材はたくさんいます。そういった人材を、キャリーミーのサービスを通して活用していきたいと考えています。

2つ目は、適材適所。優秀な人材と成長企業とのご縁をどんどん作っていくことで、日本の成長を促していきたいと考えています。

3つ目は、「リスクをとれる人」がチャンスと報酬を得られる仕組みづくりをしていくことです。「失敗したらどうするの?」「本当にそれ上手くいくの?」とアドバイスする人は多いと思いますが、私たちはリスクを取ってでもチャレンジする勇気のある人を許容する文化づくりに貢献していきたいと思っています。フリーランスが安定した収入を得るひとつの手段であるキャリーミーを通して、チャレンジした人たちのスキルが正しい領域で発揮できるよう、支援をしていきます。

毛利:私たちは、キャリーミーを通して「生き方の選択肢を提供している」と思っています。私は「女性のキャリア支援をしたい」という思いで起業しましたが、「母になっても働きなさい」と伝えたいわけではありません。

私は「子育てをしながら好きな仕事で働く」というテーマについて試行錯誤しながら現在のスタイルを築き上げてきましたが、大澤をはじめ理解のある仲間のおかげで、今では子供4人(うち一人は生後3ヶ月の赤ちゃん)を育てながら、やりたかったことで仕事ができています。この経験を通して、「働き方がもっと多様化すれば生き方の選択肢も増える」と確信しています。

スキルや思いのある方たちが、時間や場所の制約があったとしても、自分のやりたいことが実現できる社会づくりに貢献できたら嬉しいなと思っています。

フリーランスと企業の仲介サービスCARRYME(キャリーミー)創業メンバーの毛利優子さんのインタビュー風景
—大澤さん、毛利さん、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

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小野瀬 わかな
ライター
1992年生まれ。茨城県出身。大学卒業後、株式会社ウィルフォワードに入社。
クリエイター兼経理担当として、企業の採用コンサルティングに付随するクリエイティブを担う。
主に大手美容クリニックや自動車会社のオウンドメディアのコンテンツ制作、運用を担当。
これまでに担当したインタビュー記事は150本を超える。
2018年4月にライターとして独立。
採用や次世代の働き方を中心に、取材、ライティング、撮影を行っており、
その人ならではのストーリーや経験を通して、生き方や働き方、在り方のヒントを発信するべく活動中。
Twitter:https://twitter.com/wakana522
Instagram:https://www.instagram.com/wakana522
Facebook:https://www.facebook.com/wakana.onose
個人ブログ:http://onosewakana.com/

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