「ファッション×IT」で業界に革新を起こした経営者の本音に迫る!新たな雇用の創出と採用の核とは?

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経営者から事業や採用についてのホンネを直接インタビューするこの企画。第3回は、ファッションレンタルサービス「エアークロゼット」を立ち上げ、ユーザーと働く人、それぞれに革新を起こした株式会社エアークローゼット代表取締役社長 兼 CEO 天沼聰さん。サービスを立ち上げるまでのきっかけや、成長を続ける企業の採用方針や組織作りの方法など、その秘訣について話していただきました。

「人々のライフスタイルを豊かにする」。お客様の日常を変えるサービスとは

100個以上のアイディアの中から選び抜いたビジネスモデル

弊社では、普段着に特化したファッションレンタルサービスを行っています。似たようなサービスは他社でもいくつかあると思うのですが、月額制で借り放題というのと、プロのスタイリストがお客様に合ったお洋服を選び提供する、というのが弊社ならではの特徴です。

このサービスは立ち上げ時の3人で考えました。その際に共通した目的が3つあって、1つは「ITとインターネットを活用する事業」であること、2つめは「シェアリングエコノミーの概念が取り入れられていること」、最後の1つが「流行り廃りに沿ったものではなく、人のライフスタイルを豊かにする、衣食住に関わるサービスであること」です。

その中で実現可能性や拡張性などを考慮してairClosetにたどり着きました。他の案ではファッションとは関係ないサービスもありましたね。でも最終的には、どの事業がライフスタイルに変革を起こして一番多くの笑顔を生めるか、という軸でした。そう考えた時に一番合致したのがファッションに関わることであり、airClosetというサービスなんです。

我々は、「ファッションとの出会い」に革命を起こしたいと思っています。一人一人に対して、モノ(ファッション)との最高の出会いを作って、人々のライフスタイルを変えていきたいですね。スタイリストを採用して、第三者からスタイリングをおすすめする形をとっているのもそれが目的です。

お客様の日常に「新しい」を提供する

よく「サービス開始当初、ユーザーからサービスを受け入れてもらえなかったのではないか」と聞かれるのですが、実はあまりなくて、スッと受け入れてもらえました。

理由として、レンタル自体はCDなどでもともと馴染んでいたサービスで、それをファッションに切り替えただけ、というので理解していただきやすかったのではないかと思います。ただ、新しいサービスではあるので、お客様からのフィードバックは大切にしています。

新しいお客様ですと、サイズ感が違うなどのご意見をもらうことが多いので、それをもとに毎回改善をしています。お客様ごとに、スカートの丈感などの好みも違うので、そういった細かい部分も取り入れています。

改善の要望だけではなく、嬉しい感想もいただきます。スタイリストが洋服を選ぶことで、お客様自身では選ばないような洋服も届くため、「いつもと雰囲気が違うね」とあまり話したことのない同僚から話しかけられた、自分では試せなかった洋服を試すことができた、というお話もよくいただきます。

サービス自体への要望を取り入れた例としてギフトプランがあります。

これは「ギフトとしてエアークローゼットを利用したい」という男性からの意見を取り入れたものです。お客様の声を取り入れることで、ライフスタイルを充実させるだけではなく、スタイリストの雇用の創生にもつなげています。今までスタイリストというと、雑誌や広告のスタイリングをするというのが一般的なイメージでした。

弊社ではそれとは別に、お客様一人一人にあったお洋服を選ぶパーソナルなスタイリストの仕事を創っています。弊社のスタイリストのように、年間何十万というスタイリングを行いフィードバックをもらえることは、スタイリスト自身にとっても良い経験ですしスキル向上にもつながります。

さらに、新たな仕事の創造とお客様への新たな洋服への出会い体験をつくることで、業界全体の活性化にもつながるのではないかと思っています。

今後は、個々の必要とするアイテムとマッチしたものをスタイリングできる、「パーソナルスタイリスト」が注目されていくのではないでしょうか。今まで「自分に似合うものはこれだ」と固定概念を持つお客様に新たな出会いをお届けしたり、届ける側のお仕事をつくることで、ファッションの可能性の拡大に寄与できると考えています。

重要なのは意識の共有。革新と成長を続ける企業が行っていること

まずは実行!エアークローゼットの採用方針「9hearts」とは?

組織編成の根底に「9 hearts(ナインハーツ)」という理念があります。弊社の社員は、アパレル出身者以外にもさまざまなバックグラウンドを持つ社員がいるのですが、この理念に合致しているのは全員共通です。

人は組織とマッチングして初めてその価値を発揮できると思っているので、優秀な方でもこの考え方にマッチしていない方はNGを出しています。具体的には、まず実行に起こして走りながら質を高めていく、行動から入るような人が欲しいんです。だから、地頭がよくてコミュニケーション能力が高い方でも、計画の完成度を求めて動きの遅い方はお断りしています。

あとは、会社に頼り切ってしまう人材も不採用にしています。会社として、従業員に対して環境や経験は用意しますが、それに対し、社員は自ら成長して役割を自分で果たせる、個々が独立した人材であってほしいんです。

そのため、会社が成長させてくれるという考え方の人は、社員としての立ち位置の理解が我々の理解と違うと思っています。また、特に重要視していて全メンバーに必ずメッセージングしてるのが、「失敗を恐れるな、失敗から学べ」ということですね。

これは決して失敗を続けることが良いということではなく、大前提に「失敗は改善の元である」という考えがあるからです。だから、改善につながる失敗は積極的にしてほしいです。同じ失敗を二度としなければいいんですからね。そのためならチャンスはいくらでも用意します。その代わり同じ失敗については相当怒りますけどね。

円滑なコミュニケーションがイノベーションを生む


この考え方は人によって善し悪しがあると思うのですが、弊社ではコミュニケーションの活性化と事業スピードを保つ両面を重視した活動を行っています。

1つめはニックネーム制度ですね。これは楽天などでも採用されているのですが、各自のことを決められたニックネームで呼び合っています。もう1つは退勤時の挨拶です。

メンバー全員が必ず全員と握手してから帰っています。私自身も定時を過ぎて帰る時に社員全員と握手をするので、メンバーの表情を確認しています。何かあればその時に声もかけられますし。そうやってコミュニケーションの場を創っています。

今はまだ社員が50人ほどなので直接見れますが、今後何百人まで社員が増えた時に、私やマネジメント側がメンバーの表情を直接相対して見れない場面がくると思っています。

それを防ぐためにも、今からこの制度を続けています。もし社員が1000人規模になった時はさすがに変わるかもしれませんが、今は良い方向に機能していると思います。

AIは業界に必須?ITを駆使してアパレル業界で先を行くスタートアップ企業が見る未来

弊社は創業時のメンバーがIT系にバックグラウンドを持つため、AIやデータサイエンス、ロボティクスという分野にも注目してきました。人材という点でいえば、AI以上に注目を浴びているのがロボティクスです。

例えば、倉庫の棚卸し作業ですが、ドローンなどのロボットだけで作業が完結できて、人の手がいらなくなる仕事も今後出てくるのではないでしょうか。端的に言うと、ルールに則ってできる仕事ですね。

単純作業の他に、実は弁護士なんかもAIに乗っ取られやすいです。法律というルールのもと、過去の事例と照らし合わせてその事件の過失の割合を決めていくことはAIで実現できます。あとは銀行業務も勘定科目などルールの基になされる仕事はなくなっていくと思います。

これはファッションの分野にも当然あてはまることだと思っています。

AIの普及により、生産する洋服やその在庫管理、スタイリングなんかも取って代わっていくのは容易に予測できます。スタイリングも取って代わって、お洋服をお届けするたびに感想を入力してもらうことで、AIがお客様一人ひとりの傾向も学習できますからね。

今弊社では、お客様ごとにカスタマイズされたボックスをお届けしています。そのデータも今集めている最中です。精度をどこまで高められるかはこれから突き詰めるところですが、AIによってその人ごとに合ったボックスをお送りすることは論理的には実現可能です。

ですが、スタイリストの仕事で最後に残るのは、リアルタイムでのスタイリングや生身のコミュニケーションで、サービスとしても価値が高くなるのではないかと思っています。そういったスタイリストの活躍の場はこれからも広げていきたいですね。

最後に

現在弊社では20職種以上の応募を行っていますが、今お話したようなデータサイエンティストやエンジニア、AIのスペシャリストを特に強く求めています。人工知能関係は顧問として大学の先生にも参画してもらっていますが、手が足りていないのが現状です。

働き方としては、基本的に週1や週3ではなくフルタイムでコミットしていただきたいという考え方はあります。組織全体の成長はもちろんですが、それが個々人の成長のためでもあるからです。

100%コミットしていただくことで、個人が成長できる環境は用意できていると思っています。

ですが、キャリーミーを通して週3で来ていただいているスタイリストの方のように、プロジェクトの一員としてなど、短期的なものや期間が決まっている中であれば週3での採用を行う場合もありますね。

また、「ファッション×IT」という領域に限らず、新しい市場を切り開きたいとか、成長する組織を作ることに興味を持っている方にとってはどんな職種でも最適な環境なのではないでしょうか。好奇心旺盛で、素直さと誠実さを持った方にぜひ来ていただきたいです。

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この記事を書いた人

azumasan
我妻 柊哉

福島と東京の2拠点で活動を行うカメラマン兼ライター。
前職ではWebディレクターとして、ランディングページのワイヤーフレーム・コピー制作や記事コンテンツの編集を行う。
その後、生まれ育った地である福島に貢献したい想いからUターン、「福島TRIP」にカメラマン兼ライターとして参画し、観光者向けに福島の情報を発信している。
カメラマンとしては、地元企業のTVCM撮影から都内で行われる1000人規模のイベント撮影まで多岐に及ぶ撮影に携わる。

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