【成功事例あり】採用ブランディングとは?メリットなど徹底解説!
2024/4/12
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人材獲得競争が激化する昨今、多くの企業がどのようにして優秀な人材を採用するかに頭を悩ませています。
そんな中、注目を集めている戦略が「採用ブランディング」です。
この記事では、採用ブランディングの基本知識から具体的なメリット、そして実際の成功事例に至るまで、幅広く解説していきます。
効果的な採用ブランディングを実現するための具体的な手順とポイントについても触れていきますので、企業の採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
採用ブランディングとは
採用ブランディングとは、企業が自社を魅力的な働き先としてアピールするための戦略です。
具体的には、自社の企業文化、ミッション、バリューなどを前面に出して、求職者や潜在的な候補者に対して企業の独自性や魅力を伝えることを指します。
簡単に言うと、企業が「働きがいのある場所」として自分たちをどのように見せるかに関する一連の活動です。
単に良い面だけをアピールするのではなく、実際に入社して働いている姿がイメージできるように、リアルな企業像を伝えることが重要です。
これにより、応募者は自分の価値観やキャリア目標が企業と合致するかどうかを判断できます。
採用ブランディングのメリットは多岐にわたりますが、主には優秀な人材を惹きつけること、企業の全体的なブランドイメージを向上させることなどが挙げられます。
実施する際には、どのように見られたいか、会社が何を大切にしているかを明確にし、そのメッセージを潜在的な候補者に伝えるための戦略を練りましょう。
その後、ウェブサイトやソーシャルメディア、採用イベントなど、様々なチャネルを通じてそのメッセージを広めていきます。
採用ブランディングは短期的なものではなく、継続的な努力が求められますが、うまく実行すれば企業にとって大きな価値を生み出すことができます。
採用ブランディングのメリット
ここでは、採用ブランディングが企業にもたらす以下の5つのメリットについて深く掘り下げていきます。
・優秀な人材が獲得できる
・従業員のエンゲージメント向上
・離職率の低下に繋がる
・企業認知度の向上
・採用コストの削減
採用ブランディングの目的およびメリットを十分に理解し、効果的な戦略策定に繋げていきましょう。
優秀な人材が獲得できる
採用ブランディングにより、企業は自社の価値観や魅力を広く伝え、それに共感する優秀な人材を集めることが可能になります。
特に、企業文化や成長機会、働く環境など、求職者が重視するポイントを前面に打ち出すことで、求職者の期待値や入社意欲を上げることができます。
結果として、より企業にマッチする人材が応募しやすくなり、採用の精度と効率が向上するでしょう。
また、才能ある人材が競合他社ではなく、自社を選択する確率も高まります。
既存社員のエンゲージメント向上
採用ブランディングは、既存の社員に対してもポジティブな影響を与えます。
明確で一貫した企業ブランドは、社員が自社の一員であることに誇りを感じ、より強い所属意識を持たせるのに効果的です。
企業の目標や価値観に共感し、それに貢献したいと考える従業員は自然とモチベーションが高まり、その結果、職場全体のエンゲージメントと生産性が向上します。
また、既存社員が企業文化を体現し、その魅力を外部に伝えるブランドアンバサダーとして機能することで、さらに採用ブランディングの効果を強めることができます。
離職率の低下に繋がる
採用ブランディングを通じて、企業は自社のミッション、ビジョン、そして働く環境などの特徴を候補者に明確に伝えることができます。
これにより、入社前に抱いていたイメージと職場の実態とのギャップを減らすことができるので、入社後の職場への満足度も高くなるでしょう。
その結果、仕事に対する情熱や企業への忠誠心が高まり、長期間にわたって会社に貢献しようという意欲が促進され、離職率の低下に直結します。
企業認知度の向上
採用ブランディングは、企業自体のブランド認知度を高める上でも非常に効果的です。
特に、ソーシャルメディアや企業のキャリアサイトなどを通じて積極的に情報を発信することで、企業の見え方にプラスの影響を与えることができます。
これにより、潜在的な顧客やビジネスパートナーに対しても、企業がどのような価値を提供するのか、どのような文化を持っているのかということが伝わりやすくなるでしょう。
最終的に、企業認知度の向上は、新規顧客の獲得やビジネスチャンスの創出に繋がり、企業の成長にも寄与します。
ただし、ブランディングの方法によっては、企業のイメージを下げてしまう恐れもあるので、情報発信の際には炎上などのリスクに十分注意する必要があります。
採用コストの削減
採用ブランディング戦略を効果的に行うことで、広告やリクルーターに頼らずとも、優秀な人材からの応募を増やすことが可能になります。
つまり、採用プロセス全体の効率が向上し、採用活動にかかるコストを抑えられるということです。
また、企業にマッチした応募者を集めることができるため、採用プロセスの初期段階で自社に合わない候補者をふるいにかける手間の削減もできます。
結果的に、採用にかかる総コストの削減につながります。
採用ブランディングと比較される概念として、「採用マーケティング」があります。
採用マーケティングについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
関連記事:採用マーケティングとは?メリットや手順・フレームワークを徹底解説!
採用ブランディングの手順
採用ブランディングのメリットについて十分ご理解いただいたところで、ここからは採用ブランディングを行う際の基本的な手順について解説していきます。
1. 現状分析と目標設定
採用ブランディングを開始するにあたり、まず最初に行うべきは、現状の採用状況とブランドイメージの分析です。
競合他社と比較した時の自社の強みや弱みなどを総合的に評価しましょう。
また、社員や顧客などからも意見を収集し、自社がどのように見られているかを理解することも重要です。
これらの情報を基に、具体的な目標を設定します。
目標は、希望する採用結果を達成するために必要なブランドポジショニングや認知度の向上など、明確かつ結果を定量的に測定できるものが理想的です。
具体例としては以下のような目標が挙げられます。
・応募者数の増加:
例)特定の期間内に特定の職種に対する応募者数を20%増加させる
・企業ウェブサイトのトラフィック向上:
例)採用関連ページの訪問者数を3ヶ月以内に30%増やす
・SNSでのエンゲージメント率の向上:
例)XやLinkedinなどの企業のソーシャルメディアアカウントでのエンゲージメント(いいねやシェアの数など)を次の四半期に50%向上させる
・リファラルの向上:
例)社員による友人紹介を6ヶ月で40%増加させる
・オファー受諾率の改善:
例)オファーを出した応募者のうち、オファーを受諾する割合を現在の20%から30%に向上させる
・離職率の低減:
例)新入社員の最初の1年間の離職率を現在の15%から10%以下に低下させる
・採用コストの削減:
例)新規採用にかかる平均コストを1年以内に25%削減する
ブランド認知度の向上:
例)業界内での企業の認知度を調査し、次の年末までに認知度を20%向上させる
このように具体的な数値目標を設定することで、採用ブランディングの取り組みの進捗を追跡でき、必要に応じて戦略を調整できます。
2. ターゲット層の特定
効果的な採用ブランディング戦略を策定するためには、どのような人材を惹きつけたいかを明確に定義する必要があります。
自社に必要な人材の職業的スキル、経験、価値観などを分析し、ターゲット層を定めましょう。
また、ターゲット層がどのような情報を求めているか、どのようなチャネルを通じて情報を得ているかを理解することも重要です。
ターゲット層が確定することで、その層に響くブランディング戦略を立てることができます。
例えば、テクノロジー分野のプロフェッショナルを対象とする場合、最新の技術トレンドに対する企業の取り組みやイノベーションを前面に出したコンテンツを発信することが有効となるでしょう。
3. ブランディングの方向性の策定
ターゲット層の特定が完了したら、次は採用ブランディングの具体的な方向性を策定します。
このステップでは、企業の文化、価値観、ミッション、そして働く環境など、自社が提供できる独自の魅力をどのように打ち出すかを決定します。
ブランディングメッセージは一貫性があり、企業の本質を正確に反映するものでなければなりません。
また、競合他社と差別化できる独自性を持ち、ターゲット層に響く内容である必要があります。
加えて、ストーリーテリングを活用して、企業の個性や従業員の経験を生き生きと伝えることが効果的です。
4. チャネルの選定
ブランディングの方向性が定まったら、そのメッセージを伝えるための最適なチャネルを選定しましょう。
活用できるチャネルとしては、企業のウェブサイト、ソーシャルメディア、業界イベント、キャリアフェア、ウェビナーなどがあります。
重要なのは、ターゲット層が最も頻繁に利用しているチャネル、そしてターゲット層が求めている情報を届けるにあたって適切なチャネルを選ぶことです。
チャネルを選定する際は、それぞれのチャネルの到達範囲、影響力、およびコスト効率も考慮しましょう。
5. コンテンツの企画・作成
最適なチャネルが決定したら、ターゲット層に響くコンテンツを企画・作成します。
コンテンツは、企業文化、働く環境、キャリア成長の機会、社員の普段の様子など、自社の魅力を具体的に伝えるものである必要があります。
ビジュアルコンテンツ(写真や動画)、ブログ記事、インタビュー、成功事例など、さまざまな形式のコンテンツを活用して、自社の独自性と魅力を際立たせましょう。
また、定期的に新しいコンテンツを公開し、企業の最新のニュースやイベントなどを紹介するなどして、ターゲット層との継続的なコミュニケーションを図ることも重要です。
関連記事:コンテンツマーケティングを外注委託するメリットは?基本の流れや代行先の失敗しない選び方を徹底解説!
6. コンテンツ配信
コンテンツの作成が完了したら、選定したチャネルを通じてこれらを配信します。
ターゲット層が最もアクティブになる時間帯や曜日に合わせて配信することで、最大限の視認性とエンゲージメントを確保することを意識しましょう。
また、ソーシャルメディアを利用する場合は、ハッシュタグを活用してリーチを広げたり、シェアを促進したりすることが有効です。
他にも、メールマーケティングを通じて特定のコンテンツをターゲット層に直接届けることも、コネクションを築く効果的な方法です。
適切な配信方法は、コンテンツの内容や選択するチャネルによっても異なるので、状況に応じて最適化しましょう。
7. 効果測定
採用ブランディングの成否を確認するためにも、定期的な効果測定は必要不可欠です。
ウェブサイトのトラフィック、ソーシャルメディアでのエンゲージメント、応募者数の増減、採用率、そして従業員満足度調査などの指標を分析しましょう。
また、キャンペーンごとの成果を測定することで、どのチャネルやコンテンツが最も効果的であるかを特定し、今後の戦略に活かすことができます。
h38. 継続的なブランディング活動
採用ブランディングは単発のキャンペーン活動ではなく、継続的に行うことで、成果をより高めることができます。
市場や業界の動向、競合他社の戦略、そして自社のビジネス目標に合わせてブランディング戦略を定期的に見直し、更新しながら長期的に展開していきましょう。
継続的なブランディング活動により、企業はタレントプールを拡大し、優秀な人材を集め続けることができます。
採用ブランディングの実際の成功事例を紹介
キャリーミーでは、採用に精通したプロ人材を企業様にご紹介することで、採用ブランディングやマーケティング活動を成功に導いた実績が多数あります。
ここでは、キャリーミーで活躍中の採用広報のプロ・Kさんが手がけた2つの事例をご紹介します。
システム関連業界A社
A社では、若手人材のスカウトや募集ができるビジネスSNS「Wantedly」で採用広報をスタートさせましたが、社内のリソース不足により約4年間運営が中断していました。
そこで同社は、キャリーミーを通じて採用広報のプロであるKさんをアサイン。求職者が関心を持ちやすい経営陣や管理職、新入社員への取材記事のほか、職場環境や社内イベントなど多面的な採用広報コンテンツを提供しました。
その結果、WantedlyのPVは支援を開始した初月に対し、半年後には約3.1倍に達するなど採用市場において懸案であった認知度の向上に貢献しており、戦略的な採用ブランディングに向けて次のフェーズへの進化を図っています。
医療業界B社
B社では、事業拡大に向けて歯科医師や歯科衛生士、トリートメントコーディネーターの増員を目指し、Kさんをアサインしました。
アサイン後、Kさんはオウンドメディアのコンテンツ企画を主導し、毎週記事を公開。手がけた記事数は9ヶ月で約50本にのぼります。
コンテンツ内容は歯科衛生士やトリートメントコーディネーターの働き方やワークライフバランス、また女性が多い職場であることから産休・育休制度などをテーマに取り上げ、働きやすい職場環境を効果的にアピール。
その結果、オウンドメディアのPVは支援を開始した初月に対し、半年後には約4.5倍に達するなど、求職者に向けた企業理解に貢献しました。
キャリーミーでは、1万人を超えるプロ人材からマーケティングの幅広い領域をカバーする適切な専門家を選出し、戦略策定から実務運用まで、ニーズに応じたサポートを実現します。
即戦力となる人材を短期間でアサイン可能なため、マーケティング人材不足や、採用ミスマッチの悩みを短期間で解消いたします。
顧問やクラウドソーシングとは一線を画し、社員育成やノウハウの蓄積などの柔軟な業務対応も可能です。
ご契約開始まですべて無料で、プロ人材と実際に面談してから採用を決められるので、まずはぜひご相談ベースでお問合せください。
>>採用に特化した人材も多数在籍中! 成果にコミットする人材紹介なら「キャリーミー」
採用ブランディングを成功させる7つのポイント
採用ブランディングを成功させるには、先のプロセスの中で意識すべきポイントがあります。
ここでは、特に重要な7つのポイントを取り上げて解説していきます。
実際に自社で採用ブランディングを行う際に意識してみてください。
企業文化と価値観の明確化
企業が何を大切にしているのか、どのような環境で働きたいと考えているのかをはっきりと示すことで、志向性が合致する人材を引き寄せることができます。
対外アピールだけでなく、既存の社員一人ひとりが企業のビジョンやミッションに共感し、それを体現できるようにすることも重要です。
企業文化と価値観を社内外に明確に伝えることで、潜在的な候補者に対して自社の雰囲気や方向性を伝えることができ、同時に現在の従業員のモチベーションと一体感を高めることにも繋がります。
社員のエンゲージメントを高める
採用ブランディング戦略の中核となるのは、既存の社員自身です。
彼らが企業文化を体現し、外部に対してポジティブなメッセージを発信することができれば、それが最も強力なブランディングとなります。
既存社員のエンゲージメントを高めるためには、彼らが自らの仕事に誇りを持ち、企業のビジョンに共感できるような職場環境を整えることが重要です。
具体的には、キャリア成長の機会を提供したり、業績を評価して報酬を与えたりすることで、社員の帰属意識を高め、その結果として企業への忠誠心や満足度が高まります。
このように、企業が社員の意見を尊重し、彼らが企業文化の形成に積極的に関与できる環境を提供することで、社員はより積極的に企業文化を体現し、外部に向けてその魅力を伝えるようになるでしょう。
ターゲットに合わせたメッセージング
ターゲット層に合わせたメッセージングは、採用ブランディング戦略において非常に重要です。
例えば、新卒の学生を対象とする場合、キャリア成長の機会や入社後のサポートに焦点を当てたメッセージングなどが効果的です。
一方で、経験豊富なプロフェッショナルをターゲットにする場合は、企業のビジョンや、業界内での優位性などを発信するのがよいでしょう。
ターゲットに向けたメッセージはターゲット層のニーズ、関心に根ざしている必要があります。
適切なメッセージングを行うためにも、ターゲット分析は綿密に行うようにしましょう。
多様なチャネルを活用する
様々なターゲット層にリーチするためにも、採用ブランディングにおいて多様なチャネルを組み合わせて活用することは重要な戦略の一つです。
例えば、キャリーミーでは、企業ブランディングを行うためにnoteを活用しています。
noteでは、自社の文化やビジョン、プロ人材の企業への導入事例などを、よりカジュアルな形で読者に届けることができます。
noteやSNSのようなプラットフォームは、読者との距離が比較的近い媒体なので、潜在的な候補者とより深いコネクションを築き、企業文化に対する理解を深めてもらうのに役立つという点が特徴です。
また、チャネルごとにユーザー層が異なるため、それぞれのチャネルに最適化したコンテンツを配信することで、幅広い層に企業メッセージを届けることができます。
さまざまなチャネルを活用し、効果測定をしながら、自社に適したチャネルを見つけてみてください。
一貫性のあるブランドイメージの維持
採用ブランディングを成功させるためには、一貫性のあるブランドイメージの維持が欠かせません。
企業が発信するメッセージ、社員の行動、すべてが企業の価値観と文化を反映し、一貫したストーリーを持つのが理想的です。
この一貫性は、潜在的な候補者に対して信頼感を築き、企業に対するプラスで正確なイメージを持ってもらうために重要です。
例えば、ソーシャルメディア、企業ウェブサイト、採用イベントなど、異なるチャネルを通じて伝えられる内容であっても、メッセージ内容は一致しているのが好ましいでしょう。
データを基にした改善
継続的な評価と改善のPDCAサイクルによって、採用ブランディング戦略の効果を常に高め続けることができます。
例えば、採用キャンペーンの効果、ウェブサイトの訪問者数、ソーシャルメディアでのエンゲージメントレートなど、様々な指標を追跡し評価することが重要です。
さらに、従業員や候補者、顧客などから直接フィードバックを収集することで、採用プロセスやブランディング戦略に対する貴重な洞察を得ることができるでしょう。
このようにして集めたデータとフィードバックを基に、戦略を微調整することで、より効果的な採用ブランディングの実行に繋がります。
ストーリーテリングを駆使する
社員個々人のサクセスストーリーや、企業文化がいかに日々の業務に影響を与えているかなど、魅力的なストーリーを潜在的な候補者に伝えることで、企業への関心と共感を引き出します。
効果的なストーリーテリングは、単なる事実の羅列よりも企業のブランドに深みと人間味を持たせてくれます。
採用ブランディングを行う際の3つの注意点
最後に、採用ブランディングを行う際に気をつけるべき3つの注意点について解説していきます。
リアルな企業像を伝える
採用ブランディングを行う際に重要なのは、企業の実態を正直かつリアルに伝えることです。
過度に美化したり、実情とは異なるイメージを作り上げたりすることは、長期的に見て企業にとってマイナスとなります。
実際に働く環境、企業文化、キャリア成長の機会など、ポジティブな側面はもちろん、課題や改善点についても透明性を持って伝えることが大切です。
これにより、応募者は入社前にリアルな企業の姿を想像でき、期待と実際のギャップによる早期離職を防ぐことができます。
また、正直かつ公正な情報提供は、企業の信頼性を高め、より適切な候補者とのマッチングを促進します。
継続的な情報発信
採用ブランディングを成功させるためには、一過性のキャンペーンや断片的なコミュニケーションではなく、継続的な情報発信が必要不可欠です。
継続性を持って情報を発信することで、企業は潜在的な候補者に対して、ブランドの価値を定着させることができます。
また、可能であれば情報発信は一方通行ではなく、受け手との相互作用を促すことが大切です。
例えば、ウェビナーであれば、コメントや質問に対して迅速に反応し、オーディエンスが参加しやすいような形式を取り入れるとよいでしょう。
社内の関係者を巻き込む
採用ブランディングの取り組みは、HR部門だけの仕事ではありません。
企業全体の努力として、全社的に社員を巻き込むことが重要です。
また、各部門からのインサイトや意見を取り入れることで、より豊かで多角的な企業イメージを構築することができます。
例えば、マーケティング部門はブランディング戦略のコミュニケーション面で貴重な洞察を提供できるかもしれませんし、現場の従業員は企業文化や職場の実情についての生の声を伝えることができます。
また、経営層のサポートを得ることで、採用ブランディングの取り組みに必要なリソースや、組織全体としてのコミットメントの確保に繋がるでしょう。
社内の関係者を巻き込むことは、採用ブランディング戦略が企業の目標と密接に連携していることを社員に伝え、すべての従業員がブランドアンバサダーとして機能する文化を育むためにも意識すべきです。
まとめ
この記事では、採用ブランディングについて網羅的に解説してきました。
採用ブランディングは、企業が持続的に優秀な人材を確保し成長していくための重要な戦略です。
採用ブランディングを効果的に行うことで、企業は優秀な人材を惹きつけるだけでなく、既存社員との強固な関係を築き、組織全体の成長と発展を促進できます。
一朝一夕に成果が出るものではありませんが、長期的な視点で取り組むことで、効果が徐々に現れ、やがて大きな成果に繋がります。
本記事を参考に、採用プロセスに「採用ブランディング」の考えを取り入れてみてください。
キャリーミーはマーケティング・広報領域を中心にプロ人材を紹介しています!
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この記事を書いた人
- 加来 涼太
3度の事業立ち上げを経験し、これまで2度事業売却した連続起業家。 フリーのプロ人材としても、数社で活躍する現役のWEBマーケター。
2014年、高校3年時にフィリピン留学したことを機に、大学在学中に留学代理店事業を立ち上げ学生起業を経験。WEBマーケティングを独学と実践で学び、WEB経由での集客活動を仕組み化し、同事業を約4年間運営した後に事業売却。新卒後は、海外にある日系ITスタートアップの新規事業プロジェクトに約半年間参画。
2019年、自社ITサービスの開発・WEBメディアの運営事業等を行う株式会社ツーベイスを創業。サイトM&Aプラットフォームサービスの運営開始から約1年後に、自身2度目の事業売却を行う。1年間の運営期間で審査した対象サイトは約200件に及ぶ。現在は、月間最大100万PV越えのWEBメディアを運営したり、留学関連の新規事業立ち上げに従事。過去に立ち上げた累計のサイト数は10を超える。
2023年、自身の会社を経営しながら、これまでの経験を活かし、フリーのSEOディレクター等としても数社で活動している。主な実績:約1年間/週1程度の稼働で、事業会社が運営するサイトへのオーガニックトラフィック数を月間約20万増やし、昨対比で約200%増を達成。同サイトの月間トラフィック価値30,000$以上の向上も実現。