人事のプロ人材が3ヶ月で10名の採用に貢献!事業を一気にグロースさせるプロ人材のマネジメント方法とは?

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前回に引き続き、「日本で最も、中小企業を助けるIT企業になる」というビジョンを掲げる株式会社システムシェアード様のプロ人材活用事例をご紹介します。主にBtoB業務系システム開発とIT人材育成を行う同社。キャリーミーローンチ直後からの約4年で15名のプロ人材が活躍してきました。今回は、経営戦略に近い部門で活躍したプロ人材の事例と、プロ人材を活用するために重要なマネジメント方法や企業マインドを伺いました。

 

  • 中途採用のノウハウ不足
  • 経営の仕組みを整理したい
  • 人材採用や財務など、経営戦略に関わる壁打ちと実務を遂行できる人材が必要

 

  • 採用のプロがスキーム作りと実行支援し、3ヶ月で10名採用
  • 財務面の見える化や人事評価制度などをプロの支援で一新
  • 壁打ちだけではなく、実務遂行およびスキーム作りにも貢献

中途採用支援では3ヶ月で10名採用成功!新規事業の仕組み化・人材面の壁打ちも担当した人事のプロ

小柳(以下ー)前回に引き続き、プロ人材の成果についてお伺いしていきます。人材業界のプロのNさんは、新規事業である採用支援事業の立ち上げで支援させて頂いてるのでしょうか?

松山様 Nさんには新規事業だけではなく、中途採用の仕組み作りにも大きくご協力いただきました。

新規事業である採用支援事業のベースとなったのが、2019年に当社が国から委託されて行った職業訓練校です。専門技術を身につけ就職したい方に対して、半年間、当社が運営する「東京ITスクール」のカリキュラムを活かして職業訓練をしました。

私が職業訓練校の育成責任者として携わり、Nさんには、職業訓練校の受講者を企業様にご紹介する仕組み作りをお願いしました。

企業様の選定、お客様が求める人物像・ペルソナ像の回収、マッチングイベントの企画、職業訓練校受講者に対するキャリア支援などです。結果、2名を企業様へご紹介することができ、これが現在の採用支援事業にそのまま生かされています。

また、当社はもともと新卒採用に大きく舵を切っていたため、中途採用のノウハウはありませんでした。そこでNさんにお願いしたのが、当社と中途採用のエージェントとの関係構築です。

20社のエージェントをNさんがピックアップし、当社代表が登壇する説明会を実施。当社の理念やビジョンを語った上で、マッチするエージェントを6社まで絞り込んでもらいました。


▲システムシェアード様の採用サイトより

選定したエージェントには、私が毎週行っていた採用説明会へ求職者を紹介してもらう流れを作りました。おかげさまで、毎週30名程度のエントリーをいただき、3ヶ月間で200名超の面接、10名の採用につながりました。

ー 松山様個人としては、直接的な接点はNさんが一番多かったのでしょうか?

松山様 そうですね。私が当社の責任者兼プレイヤーとして人事業務を一人で行っていたので、Nさんとの関わりは大きかったです。3年ほどご一緒にお仕事していました。また、Nさんの前には同じく人事のプロのKさんにも3年ほどサポートいただき、かなり思い出深いです。

私自身、前職が営業出身で人事業務の経験がなかったので、私の人事ノウハウは、KさんやNさんから学んだことが多いです。

ー Nさんはキャリーミーのメンバーでもあったので、システムシェアード様の担当として、プロ人材活用に関するコンサルティング・提案も行っていたと聞いています。

松山様 おっしゃる通りです。当社社長との壁打ちも担当されていました。

社長が社内の課題感を大まかに伝え、Nさんが社長に確認をしながら社内人材の整理を一緒に行います。そしてNさんから必要なプロ人材を提案いただく流れです。この壁打ちが、スムーズなプロ人材のアサインにつながっています。

私と接するときはHR業務のサポート、当社社長と接するときはコンサルティングと、Nさんの当社での役割は大きく違います。Nさんは、それぞれの役割を切り替えて対応されていたのか、それぞれの役割を大いに発揮してくださいました。

クライアントではなく「当社」ー自分ごととして企業課題に向き合い経営の仕組み作りを支援

ー 最後にAさんについて伺います。経営管理アドバイザーとしてどのようなミッションがあったのですか?

松山様 Aさんのミッションは「経営の仕組み作りのサポート」でした。まずは、財務面の見える化。コックピットの数値管理方法にメスを入れ、何の数字をどう分析し、ウォッチしていくか整理していったんです。

次に毎月 PDCA が回るような会議体の設計。場合によっては司会も行っていただきました。あとは人事評価制度。評価ってインパクトが強いものなので、その点もAさんのサポートのもと、設計をしました。

ー Aさんの稼働で印象に残っていることはありますか?

松山様 経営会議を平日の朝7時から行うこともありましたが、Aさんは必ず参加してくださってました。その上で、課題はもちろん当社の全体像も深く理解してくださって。社内の役員と同じようにメッセージのやりとりをしてくれますし、一泊二日の経営合宿にも参加してくれました。

合宿中もAさんが積極的にディスカッションしてくれましたし、資料フォーマットを作成するなど常に伴走してくれていると感じましたね。

また、私が嬉しかったのは、 アサイン初期の段階からAさんがシステムシェアードを「当社」と呼んでくれていたことです。Aさんに「何で当社って言ってくださるんですか? すごく嬉しいです」と私が言うと、 自分ごととして取り組んでいきたいからと答えが返ってきて、感激しましたね。

「正社員×プロ人材」のハイブリッド型組織をマネジメントする方法とは?

ー 正社員とプロ人材のハイブリッド型組織を運営する際の、具体的なマネジメント方法をぜひ教えてください。

松山様 ゴール設定が必要なのだと思います。当社では、現状の課題に対してどんな施策がしたくて、どんな人材が足りないのかを現場と言語化しています。

その課題にそって、受け入れ側が何を期待しているのか、目標を定量・定性でお伝えできるようにする。そうすれば当社にアサインいただく魅力や、アサイン後に掲げる成果の在り方も明確になります。

ゴール設定を明確にし、マネジメント側がしっかり握っていれば、マッチしたプロ人材に巡り合え、必ず効果をあげられる。そういう理解が当社内で進んでいます。

ゴール設定をイメージできない企業さんは、Nさんのような人材の課題を壁打ちできるプロが必要なのかもしれません。

また、プロ人材にサポートいただいた業務内容を社員が運用し、次につなげられるよう意識しています。プロ人材に型を作ってもらいドライブをかけてもらう。それを社員が引き継ぐという流れができてきました。

ー プロ人材のKPIはどのように設定されているのですか?

松山様 面談のなかでプロ人材とコミュニケーションを取りながら具体的な KPI 設定を決めていくケースが多いですね。稼働開始後、 PDCA を回しつつ、プロ人材の当社へのカルチャーマッチなども含めて更新時期を検討していくスタイルです。

4年で15名のプロを活用できた理由は「意見に耳を傾ける姿勢」と「理念経営」

ー 外部人材の活用に対して、どんな心構えでいると良いでしょうか?

松山様 当社のスタンスとして、経験がない・わからないことを素直に聞き入れて、改善していくことを、非常に大事にしています。

ある程度ビジネスの経験があると、自分の成功パターンに固執したくなる気持ちもあります。ただ経営の方針として、自社に足りないものを客観的に見ることや、本質的なご意見に耳を傾け、改善していく姿勢を重視しているんです。

ですから、短期間で15名ものプロ人材にサポートいただいても、割と構えることなく受け入れられたのではないでしょうか。

また、プロ人材の皆さんが、当社を尊重して、課題に対して真摯に向き合って、一緒に行動してくれた方々ばかりでした。プロ人材に関わった社員は皆感謝してましたし、プロ人材の皆さんの姿勢に支えられていた部分もあると思います。

ー プロ人材も、社員の皆さんの一体感が素晴らしく、また、相手の意見に耳を傾けられる方ばかりで、働きやすいと言っています。

松山様 当社は理念経営を重視しています。「誰のために何のために仕事をするのか」という理念に沿って、採用から育成、カルチャーなど会社の全ての設計をしています。

プロ人材の方もそこに共感し、歩み寄ってくださいました。当社では社員旅行や運動会などのイベントをコロナ前はよく行っていて、プロ人材の方も来てくださいました。プロ人材を社員と思っている者もいたくらいです。

ー システムシェアード様がNさんを信頼し、ビジネスを深く共有していただいたことが複数のプロの活用と信頼関係の構築につながっていたと感じます。

松山様 Nさんが当社の課題に対して業務切り分けを適切に行い、それにあわせたプロ人材をご紹介いただいたので、当社のプロ人材活用が進んだのだと思います。

社内では育成・採用できないような、経験やスキルを持ったプロ人材にアサインいただきました。彼らに本音で相談できたから、会社経営で非常に重要なポジションをお願いできたんです。

私の場合は、自社のメンバーに相談できないようなこともプロ人材の皆さんに相談していました。人事のプロのKさんやNさん、経営管理アドバイザーのAさんとの出会いは大きかったですね。

私は先日まで人事責任者だったので、私以上に人事に詳しい人間が社内におらず、相談相手がいませんでした。

一方プロ人材は私と同じ目線で動いてくれていた。部下や経営層に言いづらい相談でも、プロ人材には相談出来たというか。私自身が本当に助けられました。これが本当に素直な感想ですね。

プロ人材からサポートいただけるのは事業のスケール化にも良いですし、私のように、接する個人にも影響があると思います。ノウハウやスキルがある方としっかり仕事を進める経験が積め、本当に嬉しく思っています。

プロ人材の関わりは、単に事業の成長のためのコミットメントだけではなく、私たち社員が人として学べる機会になっているんです。

<システムシェアード様担当 小柳より>

今回の取材を通じて、システムシェアード様が様々な事業領域で多数のプロを活用し、ハイブリット組織が効果的に機能していると改めて感じました。その理由は、同社の明確なゴール設定はもちろん、シンプルに同社とプロの双方がリスペクトし合い、円滑なコミュニケーションができているからだと思います。
また、我々も必要に応じてコミュニケーションの架け橋になることを意識するいい機会となりました。今後も担当として伴走しながらお客様の事業課題に向き合い解決に向けて少しでも貢献していきたいと思います。

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この記事を書いた人

azusa watanabe
渡部 梓

大学卒業後アパレルメーカーで販売、ディストリビューター(在庫管理、換金計画策定等)、店舗支援を担当する。結婚退職後、転居し地方公務員へ。個人住民税課税業務に従事。第一子育休中に再転居により公務員を辞し、無職での保活と子連れの再就職活動を経験する。その後アパレルメーカーでのディストリビューター業務の傍らCARRY ME経由でライティング活動を開始。現在は某企業の社内広報業務を行いながらCARRY MEにてライティング関係の業務委託案件を請け負うパラレルキャリア実践者。プライベートでは二児の母。

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