ブランディングの効果を正しく測定する方法|指標・具体例を解説
2025/1/30
最短でメディア露出を増やす方法
TV露出でブランディングを加速!
広告費ゼロで認知度アップ
企業やサービスの魅力を伝えたいのに、なぜか「思うようにブランド価値が伝わっていない」と感じていませんか?
ブランディングの成果は、単に広告費をかけるだけではなかなか得られません。しかし、明確な効果測定の指標を知り、正しく分析することで、あなたのビジネスが持つポテンシャルを最大限に引き出すことは十分に可能です。
本記事では、ブランディング施策の基本から測定指標、具体的な測定方法までを徹底解説しています。「ブランディングを強化したい」「具体的な成功イメージをつかみたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. ブランディング効果測定とは?
ブランディングとは何か?
ブランディングとは、企業やサービス、商品が持つ「イメージ」を戦略的に形づくり、高めていく取り組みを指します。
ブランディングに取り組むことで、競合他社との差別化が容易になります。ユーザーからの信頼醸成、顧客ロイヤルティ向上などにもつながり、多岐にわたるメリットを企業にもたらします。
関連記事:ブランディング戦略とは?フレームワーク・立て方・事例を徹底解説
なぜブランディング効果測定が重要なのか?
投資対効果(ROI)の把握
ブランディングは長期的な施策が多いため、「本当に成果が出ているのか」が見えにくい側面があります。客観的な指標を用い、費用対効果を定量的に把握することで、経営判断や次の施策に活かしやすくなります。
PDCAサイクルの実行
効果測定を行うことで、改善点や成功要因を分析し、より高いブランド価値を築くためのPDCAサイクルを回しやすくなります。
新規顧客獲得・既存顧客のファン化につながる
ブランディング施策がうまく機能すれば、認知度向上だけでなく「ブランドを好きになる」「ブランドを応援したい」と考えるファン層の拡大も期待できます。
関連記事:頻出マーケティング用語55選!担当者は絶対に知っておきたい重要語を徹底解説
2. ブランディング効果測定の主な指標
1. ブランド認知度(Brand Awareness)
測定方法
・Webサイトのオーガニック検索数や指名検索数
・広告のインプレッション(表示回数)や認知度を測るアンケート
ポイント
「自社の存在をどれだけ多くの人が“知っている”のか」を数値化できる指標です。
広告やSNSなどで施策を打った後、認知度にどのくらい変化があったかを定期的に追いかけることで、改善や次のアクションのヒントを得られます。
2. ブランド好意度/イメージ(Brand Image)
測定方法
・顧客アンケート(「好き」「良いイメージ」などを直接確認)
・SNS上のコメントや評価の収集
・NPS(Net Promoter Score):どのくらい人におすすめしたいと思っているか
ポイント
「知っている」だけでなく、「好き」「応援したい」と思ってもらえるかどうかがブランディングの成功を左右します。アンケートなどの定性調査を通じて、ユーザーが抱くイメージを深掘りすることで、改善につながる具体的なヒントを得られます。
3. エンゲージメント(SNS・サイト・コミュニティ)
測定方法
・SNSフォロワー数、いいね数、コメント数、シェア数
・オウンドメディア(ブログ)の滞在時間、離脱率、メルマガの開封率 など
ポイント
「ユーザーがどれだけ積極的に反応してくれているか」を示す指標です。
SNSのコメントやシェアが増えたり、ブログへの滞在時間が長くなるほど、ブランドに対する興味・関心が高まっている証拠といえます。ファン層を拡大するためにも、エンゲージメント指標を定期的に分析しましょう。
4. 顧客ロイヤルティ(LTV・リピート率など)
測定方法
・リピート購入率、顧客生涯価値(LTV)
・ブランドロイヤルティや満足度に関するアンケート調査
ポイント
すでに商品やサービスを利用している顧客が、継続して利用・購入してくれるかどうかはブランドへの信頼の証です。顧客ロイヤルティが高いほど、売上の安定にも直結します。リピート率やLTVの改善施策を重ね、長期的な視点でブランドを育てていくことが大切です。
2.ブランド好感度
3.エンゲージメント
4.顧客ロイヤリティ
上記4つの指標をバランスよく追いかけることで、ブランディングがどの程度うまく機能しているかを総合的に把握できます。さらに、改善すべきポイントが明確になるため、中長期的に“ブランド価値”を着実に伸ばすことが可能です。
3. ブランディング効果を数値化する具体的な測定方法
1. アンケート・調査ツールの活用
Googleフォーム・SurveyMonkey など
・ブランド認知度やロイヤルティといった指標を、手軽にヒアリング可能。
・回収データを定期的に分析し、時系列での変化を追うことで、施策ごとの効果を可視化できます。
2. SNS・Web解析ツールによる可視化
SNS分析ツール(Hootsuite・Followerwonk など)
・SNS上のフォロワー数や、いいね・コメント・シェアなどのエンゲージメント率を継続的にチェック。
・キャンペーン実施後の数値の変化を比較することで、施策ごとの効果測定がスムーズになります。
Googleアナリティクス・Search Console
・ユーザーがどんなキーワードでサイトに流入しているか、滞在時間や離脱率などを詳しく把握可能。
・人気ページや直帰率が高いページを洗い出すことで、ブランドサイト全体の改善点が明確になります。
3. ソーシャルリスニング
X(旧Twitter)や掲示板などのモニタリング
・ユーザーは、商品・サービス名をSNS上で自然に言及しています。
・ポジティブ・ネガティブ両面の“生の声”を収集し、実際のブランドイメージと理想のギャップを洗い出すことが重要です。
競合他社との比較
・自社だけでなく、競合他社がどのように評価されているのかもリサーチ。
・相対的なポジショニングを明確にすることで、自社の強みをよりいっそう引き立たせる戦略が立てやすくなります。
4. 効果測定から得られたデータをどう活かすか
ブランディングの効果測定を行った後は、そこで得られたデータを次の施策につなげていく作業が欠かせません。
ただ数値を確認するだけで終わらせるのではなく、計画(Plan)→実行(Do)→検証(Check)→改善(Action)という「PDCAサイクル」を意識的に回すことで、ブランド価値をより高めていくことができます。
計画(Plan):明確な目標設定
まずは、どんな数値を達成すれば“成功”とみなせるのかを定義する段階です。
たとえば、ブランド認知度を半年で○%引き上げる、SNSのフォロワー数を○○人増やす、あるいはNPS(Net Promoter Score)を○ポイント上げるなどの目標を具体的に決めておくと、後々の効果測定がより正確になります。
実行(Do):施策実行
目標を立てたら、次はそれを叶えるための施策を実行します。
SNSでのキャンペーン企画やWeb広告の展開、インフルエンサーとのコラボレーション、さらにイベントやセミナーを活用したブランディング強化といったアプローチが考えられます。
単発の手法に頼るのではなく、複数の手法を組み合わせ、相乗効果を狙うことがポイントです。
検証(Check):測定・分析
施策を走らせた後は、設定したKPIの達成度を確認し、効果を客観的に把握する必要があります。
SNS上でのコメント数や反応の質、サイトのアクセス解析、さらに顧客アンケートを通じた満足度の変化など、複数のデータを照らし合わせながら、「どの施策がどの程度うまく機能しているのか」を洗い出します。
改善(Action):施策再設計
最後に、検証の結果をもとにして施策を練り直すステップへ移ります。
たとえば、ターゲットの設定や訴求メッセージの見直しを行ったり、広告を出すチャネルを切り替えたり、より魅力的なクリエイティブを用意するといったアクションが考えられます。
また、長期的にブランドを育てていくには、ユーザーに継続的な価値を届けられるよう、定期的に新たなコンテンツを企画・投入していくことも重要です。
こうしたPDCAサイクルを回すプロセスを積み重ねていけば、ブランディング施策の精度が上がるだけでなく、自社のブランド価値を長期的に伸ばす基盤も整います。
測定したデータを“次の成功”につなげるためにも、各ステップでの検討と修正を欠かさず行うようにしましょう。
関連記事:マーケティングロードマップは何から作る?他社と差別化できる戦略の策定方法を解説
5. ブランディング効果測定で陥りやすい注意点と対策
ブランディング施策の効果を正しく測定し、分析結果を活かすには、どうしても「見落としがちな落とし穴」が存在します。ここでは、多くの企業が陥りやすい3つの注意点を挙げ、それぞれに対する対策を解説します。
数値だけに頼りすぎる
まず最初に気をつけたいのが、アクセス数やコンバージョン率(CV率)などの定量データばかりを追いかけてしまうことです。
定量データは施策の成果をわかりやすく示してくれる一方で、ユーザーの生の声や購入意欲の高まり方、ブランドイメージへの心理的な影響といった定性面を見落とすリスクも伴います。
そこで、顧客アンケートやインタビュー、SNSの投稿内容の分析など、定性データにも定期的に目を向けましょう。数値的な成果とユーザーの本音の両方をあわせて検討することで、ブランディング施策の精度がぐっと高まります。
継続的なモニタリングをしない
ブランディングは短期間で効果が爆発的に現れるわけではなく、地道な積み重ねがものをいう長期的な取り組みです。
そのため、一度施策を行って「結果が出なかった」という理由で放置してしまうと、本来得られるはずだった恩恵を逃してしまいます。
定期的に測定・分析を続け、その都度細かな調整を加えていくことが、結果的に大きな成果へつながる近道です。
施策ごとの進捗状況やブランドイメージの変化を追いかけながら、長期的に育てる意識を常に持ちましょう。
KPIがズレている(設定ミス)
いくら継続的にモニタリングを行っていても、その基準や指標が本来のブランド戦略と合っていなければ、誤った結論に導かれてしまいます。
たとえば、本当は認知度の向上が目標なのに、売上やコンバージョンばかりを追ってしまうと、「思ったより成果が出ていない」と感じることもあるでしょう。
そこで大切なのは、何を目的に測定しているのかをこまめに振り返り、KPIを適切に見直す姿勢です。ブランド強化の意図に沿った指標を選ぶことで、正しい方向へ舵を切れるようになります。
以上3つのポイントを意識するだけでも、ブランディング効果測定の精度は格段に上がります。データ分析のベースがしっかりしていれば、キャリーミーのような外部のプロ人材と協力するときにも、スムーズに課題を共有しながら的確な改善策を打ち出すことができるでしょう。継続と的確な指標設定、そして定量と定性のバランスを大切にしながら、ブランディングをより強固にしていくことをおすすめします。
6. ブランディング効果測定に役立つ外部リソース・支援サービスの活用
内製化の限界とプロ活用の利点
企業が自力でブランディング戦略を実行し、効果測定まで一括して行う場合には、以下のような課題が浮上しやすいのが実情です。
ノウハウ不足
専門知識を十分に持たないまま施策を進めると、時間とコストをかけても期待したほどの効果が得られない可能性があります。
リソースの制約
他の業務と兼任になるケースでは、分析や改善に割く時間が足りず、中途半端な状態で施策が終わってしまうことも珍しくありません。
ツール導入のコスト
高度な解析ツールや調査ツールを導入しても、それを使いこなす人材が社内にいない場合は、せっかくの投資が無駄になりかねません。
これらの課題を解消するためには、経験豊富な外部のプロを上手に活用することが効果的です。ブランディング戦略の立案だけでなく、その効果測定やPDCAサイクルの回し方までサポートしてもらえるため、社内リソースに余裕がない企業でも大きな成果を狙えます。
キャリーミーのプロ人材を活用するメリット
キャリーミーでは、ブランディング戦略から効果測定、さらにその先の施策改善まで、トータルで支援できるプロ人材を豊富にそろえています。以下のようなメリットを活かすことで、よりスピーディーかつ効率的にブランドを育てていくことが可能です。
高度な知見・ノウハウの活用
多くの企業で培われた成功事例やノウハウを熟知するマーケターが、最適な施策を提案しながら伴走します。
専門ツールを使いこなすスキル
有料の高度な分析ツールやリサーチサービスを自由自在に使いこなし、根拠あるデータに基づいて次の一手を導き出します。
柔軟なチーム編成
必要に応じて、ピンポイントで求められるスペシャリストをアサインできる体制が整っているため、無駄なコストを抑えながら最大限の成果を目指せます。
キャリーミーのような外部リソースを取り入れれば、社内チームだけでは補いきれない専門性やリソース不足をカバーしつつ、ブランディングの効果測定をきちんと実施できる体制が整います。
これまで曖昧だったブランディングの成果を数値化し、そこから具体的な改善へとつなげることで、企業全体の成長スピードを加速させていくことができるでしょう。
まとめ
ブランディングの効果は、正しい指標を設定し、継続的に測定と改善を重ねてこそ、本質的な価値を発揮します。ここまで解説してきた各種指標や測定ツール、PDCAサイクルの回し方を押さえておけば、ブランド認知度やロイヤルティを着実に高められるでしょう。
もし「社内だけではリソース不足やノウハウの限界がある」と感じたら、ブランディングに精通した外部リソースを活用するのも一つの手段です。
キャリーミーなら、豊富な経験を持つマーケターやコンサルタントが貴社の施策を伴走支援いたします。ブランディングを“次のステージ”へ引き上げるきっかけとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
キャリーミーはマーケティング・広報領域を中心にプロ人材を紹介しています!
- 中途採用では出会えない優秀な人材が自社のメンバーに!
- 戦略から実務まで対応、社員の育成など業務内容を柔軟に相談!
- 平日日中の稼働や出社も可能!
この記事を書いた人

- 加来 涼太
複数の事業立ち上げを経験し、これまで3度事業売却した連続起業家。 国内のスタートアップや海外の取引先企業などで、グロースマーケターとしても現役で活躍するプロ人材。
2014年、高校3年時にフィリピン留学したことを機に、大学在学中に留学代理店事業を立ち上げ学生起業を経験。WEBマーケティングを独学と実践で学び、WEB経由での集客活動を仕組み化し、同事業を約4年間運営した後に事業売却。新卒後は、海外にある日系ITスタートアップの新規事業プロジェクトに約半年間参画。
2019年、自社ITサービスの開発・WEBメディアの運営事業等を行う株式会社ツーベイスを創業。サイトM&Aプラットフォームの運営開始から約1年後に同事業を売却。その間に審査した対象サイトは約200件に及ぶ。その後、月間最大100万PVのWEBメディアを事業譲渡し、留学関連の新規事業立ち上げ等に従事。
2023年、事業立ち上げからグロースまでの経験を活かし、数社で活躍するグロースマーケターとして活動を開始。主な実績:約1年間・週1程度の稼働で、事業会社が運営するサイトへの自然検索数を月間約20万増やし、昨対比で約200%増を達成。同サイトの月間トラフィック価値30,000ドルの向上も実現。
2025年、日本市場での事業成長を加速させたい海外クライアントからの受注を本格的に始動。主な実績: グーグル広告・ヤフー広告、メタ広告キャンペーンを最適に運用し、半年間で平均ROAS約500%を達成。広告運用と並行してSEO施策も行い、稼働開始から半年で月間収益30,000ドルの獲得に貢献。
<保有資格一覧>
・Google広告「検索広告」認定資格
・Google 広告「ディスプレイ広告」認定資格
・Google アナリティクス認定資格
・Yahoo!広告 検索広告 アドバンスト認定資格
・TOEICスコア905
・行動心理士®
・3級FP技能士