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キャリアデザインとは?キャリアデザインをするメリットやその方法を解説!

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キャリアデザインとは?

人生100年時代と呼ばれて久しいですが、2018年にアデコグループが行った「人生100年時代」のキャリアビジョンに関する意識調査によると、およそ8割が今後の自分のキャリア構築に不安を感じているという結果が出ています。

そこで必要となるのが「キャリアデザイン」の概念です。
キャリアデザインとは、仕事をしていく中での自らの目標や理想、なりたい姿、モデルを設計、実現させていくプロセスのことを指しています。

現代の日本では、一人ひとりがキャリアデザインを真剣に考えておく必要があります。その理由は以下の3点です。

キャリアデザインを行うべき理由①:長命化に伴う年金受給開始年齢の引き上げ

先述のアデコの調査で、現在の仕事以外でセカンドキャリア(定年後の就職、副業・複業など)へのキャリアビジョンがあるかという質問には、72.8%が「持っていない」と回答しています。このように、まだまだ明確なキャリアビジョンが見えていない日本人が多いということが推測されます。

一方で長命化により年金受給開始年齢は引き上げられており、今後日本のビジネスパーソンは長く働き続けなくてはならないケースが多くなります。
しかし、キャリアデザインによって仕事の目的や理想の姿を明確にすることで、仕事の継続に対するモチベーション維持に大きく寄与し、ひいてはキャリアアップなどでの収入増が目指せる方もいるでしょう。

キャリアデザインを行うべき理由②:終身雇用の崩壊

「終身雇用の崩壊!これからの日本人が考えておくべきキャリア戦略」の記事でも紹介しましたが、2019年にはトヨタ自動車社長や経団連会長が「終身雇用制度は維持できない段階にきている」という旨の発言をしています。

今後日本企業が終身雇用制から、必要な場面で必要なスキルを持ったプロを採用していく流動的な人事体制に移行した場合、これまで企業の言われるままに仕事をしていたり、自分の強みやスキルを作れなかったビジネスパーソンは居場所がなくなる恐れがあります。

また、自分のビジネスパーソンとしてのアイデンティティやキャリアの方向性を決めておかないと仕事が得られにくくなる可能性もあります。
そのためにも、自ら主体的にキャリアの目標を立てそれに向かってPDCAを回していく姿勢は今後必須のアクションになるでしょう。

キャリアデザインを行うべき理由③:グローバル化

この数十年で様々なテクノロジーが生まれ、グローバル化は加速しました。自国内だけを想定してビジネスを展開することは現実的ではなくなっています。また、ITをはじめ、日本が世界に遅れを取っていると言われている分野も少なくありません。

世界を相手にビジネスを行う方は、自分の立ち位置や意見を明確に表明するスキルは必須です。「自分の立ち位置を明確にする」というのはキャリアデザインの重要な要素です。

キャリアデザインによって、自分が担当しているビジネスの目標やキャリアのあり方を考え、自分の意志を明らかにしていくと、グローバル化に対応可能な人材に近づきます。

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キャリアデザインをするメリットとは?

出社とテレワーク・在宅勤務を組み合わせて働くプロ人材が8割

キャリアデザインのメリット①:仕事へのモチベーションにつながる

キャリアデザインを行う1点目のメリットは、モチベーションの向上です。

上司から与えられたタスクをこなしているだけの毎日で、本来の働く目的が遠のいてしまい、何のためにこの仕事をしていたか良く分からなくなる経験をした方も少なくないでしょう。

自分のキャリアの目標や理想を明確化する。それを日々の業務に落とし込んで、目標を達成・実現するために行動していく。
キャリアデザインに沿ったアクションを仕事でも心がけることで仕事に対するモチベーションも向上し、結果自身の労働効率も上がることになります。

キャリアデザインのメリット②:キャリアの不安が減る

キャリアデザインの2点目のメリットは、キャリアに対する不安が減ることです。キャリアに対する不安の多くは、自身のキャリアを考え、目標を設定する習慣が少ないことに起因しています。

これまでは企業の用意したレール通りにキャリアを重ねれば定年まで働け、そこから先も年金を受給し不自由なく暮らせる方が多い時代でした。しかし今は企業が用意したキャリアと自分が考えるキャリアをすり合わせ、必要によっては企業と折衝を重ねて自分のキャリアを作っていくことが求められます。

キャリアデザインを定期的に行うことで、自分のキャリアの目標像を意識しながら仕事に取り組めるようになるので、自分のキャリアの軸ができ、キャリアへの不安も少なくなります。

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キャリアデザインの方法とは?

アイディア

キャリアデザインの方法①:Will・Can・Mustを整理する

キャリアデザインの方法で有名なフレームワークに、Will・Can・Mustの考え方があります。
自分のWill(やりたいこと)・Can(できること)・Must(やらなくてはならないこと)を整理し、それぞれの輪が重なるようなキャリアが目指すべき方向性だと考えるキャリアデザインの方法です。

①Willーやりたいこと
自分が仕事において成し遂げたいこと・やってみたいことはもちろん、どんな生活をしたいか?どんな人生を送っていきたいか?といった自分のあり方全体を観点にしても構いません。将来の夢、とも言えます。

・お金を沢山稼いで早めにリタイアしたい
・自分の仕事で〇〇の問題を抱えている人を助けたい
・自分の△△スキルを磨いて独立したい
・子供を持っても活躍して管理職として働いてみたい
・将来は田舎暮らしがしたい

など、
まずは「自分のしたいこと」をできるだけ言語化し、なぜそう思ったのかも合わせて考えてみましょう。

また、どうしても自分のしたいことが思い浮かばないという人は、これまでの自分の人生を振り返って、夢中になったこと、好きなこと、楽しいこととその理由を言語化し、「自分のしたいこと」を探す方法も有効です。

②Canーできること
自分のスキル、向き・不向きを可視化していきます。スキルには、資格など客観的に分かりやすいものから、コミュニケーションスキルなどの評価が主観的になりやすいものまで様々ですが、定性・定量ともに表現ができるとなお良いでしょう。

例えば営業スキルの場合、
定量で表現するには、「営業成績」や「成約率」など。
定性で表現するには、「▲▲という課題を◎◎で解決し成約につながり、お客様から感謝していただけた」といったエピソード

が挙げられます。定性面のエピソードが定量面の裏付けになることもあります。

スキルはキャリアを考える上で強力な武器になります。
自分のスキルでどのくらいキャリアを切り開けるのか、ジョインする場所でどのくらい活躍できるのかという点をより具体的に描けるといいでしょう。

③Mustーやらなくてはならないこと
今自分が仕事でやらなくてはならない課題、会社から期待されている自分の役割などを指します。フリーランスの方や離職中の方の場合、自分が今しなくてはならないこと、やらなくてはならない案件の課題点などが挙げられます。

以上、Will・Can・Mustの3つのうちどこかにズレがあると、キャリアの方向性が合わなくなっているので調整が必要になります。
例えば、WillとCanは明確だけど、Mustとどうしても連動していない認識があれば、今の仕事からWill・Canに合う仕事内容に変えた方がいいでしょう。また、WillとCanの間に方向性のずれがあるなら、Can(スキル)に合わせてWill(やりたいこと、目標)を修正するのか、Will(やりたいこと)を達成するためにCan(スキル)を新たに得ていくアクションが必要です。

キャリアデザインの方法②:年毎に区切った目標設定

人生設計に合わせ、年毎に目標設定を行うのもキャリアデザインの方法として有効です。

仕事は人生の一部です。仕事と人生を完全に切り離して考えることは難しいでしょう。
そこで、自分がどんな人生を送りたいか、またどんなビジネスパーソンになりたいかを1・3・5・10年と区切って目標を設定するとイメージしやすいです。

例えば、25歳の不動産業界で仕事をしている女性の場合

Will:不動産業界で管理職になる・子供は夫と分担しながら2人育てたい
1年後:宅建取得、結婚、産休・育休後も働きやすい企業へ転職
3年後:第一子出産、産休育休取得
4年後:育休復帰(フルタイム)
5年後:第二子出産、産休育休取得(年の途中から夫と育休交代)
6年後:育休復帰(フルタイム)
10年後:管理職試験に挑戦、課長に昇格、コミュニケーションスキルを磨く(資格取得?)

などと、具体的にプランを立てます。定期的に見直し、微調整していきながら、自分のキャリアを検討していきます。

また、例のように結婚、子育て、介護など、その年齢で起こりうるライフイベントも想定してキャリアデザインを行っていくと現実的なキャリアデザインが可能になります。
パートナーや家族との人生設計と照らし合わせてディスカッションをしてみるとさらに具体的で現実的なキャリアデザインになるでしょう。

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キャリアデザインは、自分のキャリア形成に役立つ!

キャリアデザインは、今後、ビジネスパーソンが企業に頼ることなく自分のキャリアを主体的に描いていくため必要な習慣になっていくでしょう。
自分のキャリアについて真剣に考えたいという方は、まずキャリアデザインに挑戦してみることをおすすめします。

そのうえで、自分のキャリアの相談をしたいという方には、人材紹介エージェントの面談などを利用してプロの客観的な意見をもらうのもいいでしょう。

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この記事を書いた人

azusa watanabe
渡部 梓

大学卒業後アパレルメーカーで販売、ディストリビューター(在庫管理、換金計画策定等)、店舗支援を担当する。結婚退職後、転居し地方公務員へ。個人住民税課税業務に従事。第一子育休中に再転居により公務員を辞し、無職での保活と子連れの再就職活動を経験する。その後アパレルメーカーでのディストリビューター業務の傍らCARRY ME経由でライティング活動を開始。現在は某企業の社内広報業務を行いながらCARRY MEにてライティング関係の業務委託案件を請け負うパラレルキャリア実践者。プライベートでは二児の母。

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