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時短でも給料を下げない方法 時短正社員以外の第3の選択肢とは?

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時短正社員は給料・キャリアともにデメリット!?

改正育児・介護休業法により、現在従業員数100人以下の会社でも「3歳に満たない子を養育する労働者に関して、1日の所定労働時間を原則として6時間とする短時間勤務制度(時短制度)を設けなければならない」という時短制度を設けることが義務化されています。

この制度を利用して、時短勤務での職場復帰を果たす人も多いでしょう。しかし、この時短正社員という働き方について、日経DUALが行った調査によると、ほとんどの時短経験者が悩みを抱えているということが分かりました。

収入面においては、前述の「改正育児・介護休業法」には時短勤務の賃金の保証について定めがないため、多くの企業がフルタイムである8時間勤務に対して6時間勤務での給与計算、つまりフルタイム勤務の¾程度の給与としている傾向があります。
しかし、この措置について、前述の日経DUALのアンケートでは、

ミッションや仕事量はフルタイムとほぼ同様なのに、収入がフルタイムと比較して7割くらいしかなく、いつも仕事が終わらないストレスを抱えていた。ここまでと割り切ることに慣れておらず、収入に応じた働き方ができなかった。(総務・人事、正社員女性、子どもは〈以下同〉0歳と年中)

短時間内に効率良く仕事をこなしていることを評価されない。フルタイム勤務と比べると、評価が低い。(一般事務、派遣社員女性、小5)

時短だと給料だけでなく、賞与の評価も下がり納得いかない。成績に応じた貢献度手当も時短だとどんなに成績がよくても対象外。働いた時間と成果は関係ないのに長く働かないと評価もされない。(営業・販売、正社員女性、年少と小3)

上司は多少配慮してくれているが、時短だからといって仕事量が各段に減るわけでもなく、評価は普通にしてもらってはいるが、昇進の機会は先延ばしになっているから。(研究・開発、正社員男性、年中と小2)

と、男女問わず時短勤務を選択することで、年収・評価と業務内容のギャップから不安や不満を感じていることが分かります。
給料面・今後のキャリアに大きく影響する時短勤務。
本記事では時短勤務者に実際に起こっている企業の評価の方法や、今後子育てや介護で時間的に制約を持ちながら働かなくてはいけない人が考えておくべきキャリア観、キャリアの選択肢について考えていきます。

時短正社員の評価・給料の実態は?

時短正社員の業務内容と評価について、雇用している側はどのように対応しているのでしょうか?
そもそも、時短勤務者については以下のリスクがフルタイム勤務者よりも高いと言えます。

①子供の病気などで突発的に休む
②休みが長期化する(回復に時間がかかる)
③出張・残業がしづらい

企業・組織からすれば、リスクの高い人材と捉えられる可能性は十分に考えられます。
一方で、こうした時短正社員のフォローを行うフルタイムのメンバーがいることも事実です。

そこで、フルタイム従業員に比べ企業側も時短正社員の評価を低くせざるを得ません。そのため出した成果に対して評価が見合わないと感じる時短正社員が増えるという構造になっています。
単に時短正社員に配慮した評価というだけでなく、その評価制度自体がフォローを行うフルタイム従業員に対しても納得できるものにしないと、組織内の雰囲気がギスギスしてしまいます。

実際に、2011年に第一生命保険株式会社が行った調査でも、企業側が感じる「時短勤務導入時の問題点として、「周りの従業員の業務負担の調整」と「人事評価」が挙げられています。

近年では2015年に化粧品メーカーの資生堂が時短勤務者にフルタイム勤務者同様の勤務体系やノルマを求めた「資生堂ショック」が話題になったように、企業側も時短勤務者の取り扱いについて未だ模索している状態と言えるでしょう。

そのような中で、時短勤務でしか働けないママやパパ、介護中の方はどのようにキャリアの戦略を立てれば良いのでしょうか。

時短正社員が給料を下げないために持つべきキャリア戦略は?

時短正社員が持つべきキャリア戦略のポイントは大きく3つあると考えます。
「所属している組織の評価基準を明確に理解すること」、「自分の将来像をイメージし、逆算したキャリア戦略を立てアップデートすること」、「時間に対する成果内容を意識すること」です。

時短正社員のキャリア戦略1:組織の評価基準を明確に理解する

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まず、ご自身が所属している組織の評価がどのようになされているのか、直属の上司や人事部に確認しましょう。

例えば、営業職の場合、残業をして月に20件の契約を取った社員と、時短勤務で月に20件の契約を取った社員を比較した時にどのような扱いになるのかと具体的に聞いてみると良いでしょう。

もし残業をしている社員と時短勤務の社員に大きな格差があるようなら、今後の働き方を考える必要があるかもしれません。もちろん、営業成績だけでは判断できないこともあるでしょう。時短勤務者がやり残したり急な欠勤で出来なかった業務を残業をした社員が肩代わりした可能性もあるからです。

また、例えば上記の例で言えば、「契約は月に10件しか獲れないが、月に20件の契約を獲る後輩の育成をした」という場合や、「契約は月に10件だが、事務作業が他の人の2倍の速さでこなせる」ならどうなるか?など、自分の強みとなる要素を加えて更に質問・ディスカッションすることで自分の業務目標像が明確になり、上司とそれを共有できるようになるでしょう。

このようなディスカッションをしてもその評価の方法が納得出来ないときは、更に自身の能力や成果をプレゼンし、評価を得るための道筋をつけなければいけません。そのためにも、現在どのように自分が評価を受けているのか明確に理解しておく必要があります。

正社員のキャリア戦略2:自分の将来像に向けた戦略を立てる


次に考えたいのは、「自分の将来像」です。

今現在育児や介護などで家庭と仕事とのバランスを考え様々な理由で時短を選択している方には「あと数年先すら良く分からないのに、自分の将来なんて考えられない…」と思うこともあるでしょう。また、今は様々な働き方が許容され始めている時代なので、自分の目標とするロールモデルが見つけにくく、イメージできないということもあるかもしれません。

ですが、自分の3年後、5年後を具体的に考えることで、今現在の仕事をどのようにマネジメントしていくかが見えてくると思います。
子育てであれば子供は必ず成長するので、子供の成長に合わせてどのようなキャリア・働き方を実現したいのか、その目標像に対して今自分がどのように働いているのか、何ができるのかを冷静に見極めましょう。

時短正社員のキャリア戦略3:時間に対する成果内容を意識すること

時間が比較的自由に使えるフルタイム社員と異なり、時短正社員には時間的なリミットがあります。子供のお迎えがあれば、当然残業もできません。

そこで意識したいのが「時間当たりの成果」です。企業も時間あたりの成果を多く出す社員の方が業務効率が上がり良いに決まっています。フルタイムの社員に対して時間当たりの成果効率が良く、かつそれをアピールできれば評価してもらえる可能性は上がります。

また、時間当たりの成果で私は取り組みたい、ということを明確に評価面談等のタイミングで評価者と共有しておきましょう。

時短正社員が給料を上げるために「業務委託」が第三の選択肢になっている!

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これまで正社員として雇用されている方が育児や介護に直面した場合、働き続けるためにはフルタイム勤務か時短正社員かの2択であるとされてきました。

しかし、本記事で取り上げたように時短勤務者の取り扱いは模索している企業も多いのが現状であり、必ずしも今時短正社員の方が所属している企業で自身の納得する業務、成果、評価とならないこともあります。

その場合、納得できない評価を受け続けて雇用関係を継続するのか、それとも他の選択肢を模索するのかという点は冷静に考えていかなくてはならない問題です。

今後のキャリアを考えた時に勤務先を変えるという選択をした方が、長期的にキャリアアップや年収のアップに繋がる可能性があります。

その際には、働き方、つまり雇用形態を柔軟に検討すると良いでしょう。
例えば、雇用形態別には一般的にこのような特徴があります。

①正社員:週5日、フルタイム(8時間)勤務を前提としている企業が多い。所属している会社の拘束力は高まるが、その代わり社会保険等のセーフティネットが充実している。
②時短正社員:正社員とほぼ同様のセーフティネットが得られるが、キャリアアップからは外されて考えられてしまういわゆる「マミートラック」などのリスクも高い
③派遣社員:時給換算でスキルを切り売りするようなイメージ。
④業務委託:基本的に時間や場所ではなく、成果物に対して報酬が支払われる。

成果に対して明確に報酬が支払われる業務委託のスタイルは近年の副業解禁の波に乗り増加傾向です。
CARRY MEではこの業務委託の案件を中心に取り扱っており、実際に5000名以上の方が登録しています。

これまでであれば、一度正社員の椅子を降りてしまうともう二度と正規雇用には戻れないような風潮がありましたが、本当の優秀な人材は、正社員も業務委託も自由に選択できる状態になってきています。

何より、成果で評価し、報酬が支払われるので、時短勤務を選ばざるを得ない・またはスキルがあるにも関わらず正社員としての就職ができず時給での仕事では給与が少ないといった悩みをお持ちの方にはマッチする働き方と言えます。
実際にCARRY MEでは、
・育児休暇中に複数の案件を獲得し、本業とは別に月収30〜50万円の収入を得ているママ
・正社員の働き方に限界を感じ、フリーに転身しCARRY MEで複数の案件を獲得したPRのママ
・リモートベースでWebデザインを担当し、保育園の送迎と両立しているデザイナーのパパ

など、柔軟な働き方でご自身の強みを活かして活躍している方がたくさんいらっしゃいます。

私自身もアパレル業界で時短の働き方をしていましたが、ジョブチェンジによって今は業務委託のライティングメインで仕事をしています。時短で働いていた時には自分の成果と給与が見合わないと感じていました。ジョブチェンジで、成果物によって報酬が得られ、またその報酬が成果によって上がっていくため、非常にやりがいを感じられるようになりました。

時短勤務を利用しているものの、お給料や業務内容の面で悩みをお持ちの方は、ぜひ一つの選択肢として検討してみることをおすすめいたします。

この記事を書いた人

azusa watanabe
渡部 梓

大学卒業後アパレルメーカーで販売、ディストリビューター(在庫管理、換金計画策定等)、店舗支援を担当する。結婚退職後、転居し地方公務員へ。個人住民税課税業務に従事。第一子育休中に再転居により公務員を辞し、無職での保活と子連れの再就職活動を経験する。その後アパレルメーカーでのディストリビューター業務の傍らCARRY ME経由でライティング活動を開始。現在は派遣社員として某企業の社内広報業務を行いながらCARRY MEにてライティング関係の業務委託案件を請け負うパラレルキャリア実践者。プライベートでは二児の母。

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