採用ライティング

「泣ける」採用記事って、あるんです

過去2回にわたり、「求めるペルソナを具体化し、言語化する」ことについて述べてきました。今回はまた違った切り口から「刺さる採用ライティング」について考えてみたいと思います。

カフェで不意打ちの涙(笑)

突然ですが、皆さまは採用記事を読んで涙したことはありますか?

・・・ないですよね(笑)
本来そのような類の記事ではないと思います。

■簡潔で
■わかりやすく
■ロジカルに
書くことを意識することが多いかなと思います、本来採用記事って。

この「採用ライティング」に関する記事を書くにあたり最近多くの採用記事・採用広告を読んでいるのですが、その中のひとつを読んでいるうち私の中に熱いものがこみあげてきてしまい、気づけばカフェでPCを開いたまま涙していました。
・・・ちょっと怪しい感じ(笑)

でも、そんな思いにさせてくれた記事があったのです。

Wantedlyに掲載されていたクラウドファンディングプラットフォーム事業をされている株式会社CAMPFIREさんの記事です。
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インターネットの本質とは、あらゆることの民主化にあると私たちは考えます。フィンテックとはまさに金融の民主化ではないでしょうか。資金を集めて新しいことにチャレンジしようとする時、金融機関から融資を受けたり、投資家から出資してもらうといった従来の手段は、ハードルが高く、誰しもがアクセスできる手段ではありませんでした。インターネットによって共感を集め、小口でたくさんの方々に応援してもらうといった新しい手段は、まさに資金集めの民主化ではないでしょうか。
(中略)
成熟した日本、そしてポスト資本主義をどう生きるのか。いま私たちは問われているのではないでしょうか。課題先進国とも言われるこの日本で、こぼれ落ちそうになる方々のために、民間からビジネスを通じて何ができるのか。1人でも多く、1円でも多く、お金がなめらかに流通する世界を構築し、ありとあらゆる機会による格差をこの世から無くしたい、そのためにCAMPFIRE経済圏を作っていきたいと、私たちは本気で考えています。
私たちはインターネットを通じて、革命を起こし、あらゆるものを個人の手の元に取り戻します。 既存の仕組みを破壊するのではなく「アップデート」する。 血の流れない革命、それを私たちは「優しい革命」と名付け、ビジョンとして掲げています。

目からうろこの表現

フィンテックを「金融の民主化」と表現するとは・・・
記事全体からやさしさ、温かさが溢れ出しています。そして並々ならぬ決意も。

私はこちらの会社に知り合いがいるわけでも、この会社を詳しく知っているわけでもありませんが、どのような思いでこの事業を行なっており、どのような考え(マインド)の方々が働いていらっしゃるのかが手に取るようにわかります。

小手先だけの表現ではなく、本気で書いていらっしゃる。青くさいことも(失礼)、理想論的に感じることも、ビジネス文書では避けられがちな極めてエモーショナルなことも。

ケミストリーを起こしたいなら、エモーショナルに

テクノロジー系の会社にあまり関心のない私ですが、一瞬で関心を持ちました。他の技術系の会社の記事はその技術の先進性をとにかく述べていたり、難しい専門用語が並んでいたり、エンジニアさんがいかに働きやすい環境であるかをアピールしていたりという感じでどれも似たり寄ったりな印象。

もちろん、採用の目的が「先進の技術を持つ優秀なエンジニアをとにかく採用する」ということであればこのような記事の書き方は正解でしょう。

でももし、異業種からもケミストリーを起こせる人材を採用したい、みんなで同じ方向を向けるミッション・オリエンテッドな組織にしていきたいと考えるのあれば、あえてエモーショナルな部分に訴えかけるこのような記事も非常に有効ではと感じます。

もちろん、響かない人にはまったく響かないでしょう。
でもそれでいいのです。前回までの記事ともつながりますが、「ポリシーをはっきりすること」はとても大事なこと。
それが明確であればあるほど、エッジが立ち、求めるターゲットに刺さる採用記事になるはずです。

採用記事を通じて会社のファンを創りだすこともできるかもしれません。
条件やメリットだけではなく、「率直な思い」を伝えればこそです。

そんな視点で記事を書いてみてはいかがでしょうか。
実用的なだけではない、人を感動させ、泣かせてしまうような文章を。
きっとその過程でご自身の会社に対する愛情ももっともっと増していくことでしょう。

この記事を書いた人

布井さんプロフィール画像
布井あやみ

CARRY MEのアドバイザー・法人営業担当。上智大学外国語学部卒。キャリアコンサルタント、タヒチアンダンサー&講師、メンタルコーチという複数の仕事を持つパラレルキャリア。
株式会社パソナキャリア、株式会社リクルートエージェント(現株式会社リクルートキャリア)等大手人材紹介会社での法人営業経験を通じて培ったビジネススキルと、全日本ジュニア新体操選手権大会団体入賞経験をはじめとする舞踊歴17年のキャリアを活かした独特の表現力を併せ持つ貴重な存在として各方面から注目を集めている。
最近ではパラレルキャリアコンサルタントとして、同じくパラレルキャリアを目指す方々へ向けたセミナーの開催、キャリアコンサルティングなどにも力を注ぐ一方、新卒向け就職セミナー企画運営にも携わるなど多方面で活躍中。

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