採用ライティング

「求めるペルソナ」を言語化することとは? わかりやすく解説します。

前回の記事で「求めるペルソナを具体化し、言語化する」ことの大切さについて書かせていただきました。明確な意思を示すことでそれに共感する強い意思を持った方々の応募が増えると。
今回はその件につきもう一歩考察を深めてみたいと思います。

やんわりとしたキレイな表現じゃ伝わらない

採用コンサルティングのキャリアが長い私ですが、一時期企業内人事(中途採用)をしていたこともあり、自社の求人広告を書いていました。
コーポレートスタッフ(管理部門)を採用しようという話になり、ペルソナの特定をチーム内で話し合ったところ、「上流の企画系業務から日常のこまごまとした業務まで幅広く対応してくれる20代くらいの若手の方がいいね」ということになりました。

早速私は、以下のように記載しました。

「社内制度設計等の企画系業務から、日常の細かい事務作業まで幅広く主体性を持って行なっていただける方を求めています。」

これをメンバーに見せたところ、「具体性に欠ける」と。
それで議論した結果、以下のようになりました。

あ、そう書けばよかったのね(笑)


「社内制度設計等の企画系業務から、宅急便の受け取りまで自ら進んで行なっていただける方を求めています。」

宅急便の受け取り・・・まさに。
ちなみに、このポジションは実際には上流のできる方を求めている感じでした。将来の幹部候補というか。
なので、私の中では「宅急便の受け取り」という言葉を書く勇気がなかった。でも、実際にはそのフットワークの軽さや仕事を選ばずに何でもやる貪欲さが実は重要な要素だったりしたのです。
現に、それまでの応募者は大手企業での管理部門マネージャー経験者などが「安定」や「ポジション」欲しさに来たりもしていました。(この当時勤めていた会社は歴史ある大手企業のグループ会社でした)
でも、求めるペルソナはあくまでベンチャー気質が強く、アグレッシブで保守的な社風に変革をもたらしてくれるようなキャラクターだったのです。それならば、もっとストレートにかっこつけずにそれを表現すればよかった・・とこの当時の私は痛感し、今でもそのことはよく覚えています。

かっこつけてはいけない、キレイに書きすぎてはいけない。

率直に、ありのままに書けばいいのですね。
そのような文章には力がある。意思がある。強い意思のある文章には強い意思を持つ人が引きつけられてきます。それがよりよいマッチングにつながっていくのです。

良くも悪くも個性的…だからこそ率直に

Directly above view of cheerful Vietnamese entrepreneur standing in office with arms crossed and looking at camera, his male and female colleagues passing by
「意思」「ポリシー」それはとても大切なものです。
企業のそれも非常に重要ですが、個人のそれもとても重要なもの。その方がどのような意思やポリシーを持っているのかを知ること、見抜くことは採用において肝になってくると感じます。

私は日々、CARRY MEに登録にいらっしゃる個人の方々と面談をしていますが、皆さん非常に明確な意思、ポリシーをお持ちです。プロ人材向け業務委託案件を多く扱っていることもあり、すでに独立されている方や会社員であってもパラレルキャリアを目指されている方(もしくはすでに実践されている方)のご登録が多いのですが、そのような形態で仕事をされているからか、皆さん自分の専門領域が明確で、ご自身の考えも明確、ご自身の働き方や報酬に対する考え方も明確なのです。
「個性が強いなぁ」と思います。

正社員案件を扱うエージェントにいた歴が長いのでそのような方々の面談もさせていただいていましたが、個性の強さはプロ人材のほうが圧倒的に上です。良くも悪くも(笑)

「良くも悪くも」でいいんだと思います。
明確な意思のある者同士が率直に議論することが採用においてはもっとも重要なのではないかと。弊社では、面談の際に包み隠さずお互いの実情をお話しいただくようにお伝えしています。業務内容も、社内体制も、不足している部分も、求める働き方も、報酬面も。すべて包み隠さず、キレイごとなしで率直に。
「率直に話し合い、お互いに合わなければ諦める」という潔さも大事です。そんなスタンスで面談していただいているので、採用に至る決定率は正社員紹介の3倍ほどの高さです。お互いに意思が明確だからこそ、合う合わないがハッキリわかるし、さらに言うと求人広告を各段階で弊社は「率直さ」を心掛けているので、そもそもターゲットにマッチした方の応募が多いのだと思います。

己を知り、求めるペルソナを明確に言語化し、求人広告に率直に反映する。さらに、面談の場でもその率直さを大事にする。それこそが、幸せなマッチングを生む「本音採用」なのではないか。
日々採用の現場に立つ身としてはそのように感じています。

この記事を書いた人

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布井あやみ

CARRY MEのアドバイザー・法人営業担当。上智大学外国語学部卒。キャリアコンサルタント、タヒチアンダンサー&講師、メンタルコーチという複数の仕事を持つパラレルキャリア。
株式会社パソナキャリア、株式会社リクルートエージェント(現株式会社リクルートキャリア)等大手人材紹介会社での法人営業経験を通じて培ったビジネススキルと、全日本ジュニア新体操選手権大会団体入賞経験をはじめとする舞踊歴17年のキャリアを活かした独特の表現力を併せ持つ貴重な存在として各方面から注目を集めている。
最近ではパラレルキャリアコンサルタントとして、同じくパラレルキャリアを目指す方々へ向けたセミナーの開催、キャリアコンサルティングなどにも力を注ぐ一方、新卒向け就職セミナー企画運営にも携わるなど多方面で活躍中。

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